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リサイクル方法(再商品化手法) リサイクル製品の原材料等(再商品化製品) リサイクル製品(再商品化製品利用製品) 残さ処理方法 環境負荷削減効果

令和5年2月9日更新

環境負荷削減効果

リサイクル・環境負荷・LCAってなんだろう?【PDF 422KB】プラスチック製容器包装廃棄物をリサイクルする場合(=リサイクルシステム1)とリサイクルしない場合(=オリジナルシステム2)、各々の環境負荷を算出し、その差をリサイクルの効果(環境負荷削減効果)としています。なお、ここでは、「分別基準適合物をベール化」した状態を両方の計算のスタートとしています。
 
*1リサイクルシステム:プラスチック製容器包装廃棄物のベールから、再生材(再商品化製品)を作り、これを原料としたリサイクル製品(再商品化製品利用製品)を製造する一連の工程(再商品化手法毎)。
2オリジナルシステム:上記、リサイクル製品(再商品化製品利用製品)が代替していると考えられる元の製品(通常、バージン材から作られる)を「オリジナル製品」とし、これを製造する一連の工程。そして、リサイクルする/しないに係わらず必ず発生する廃棄物のベールを単純焼却する工程を加えています(リサイクルシステムとオリジナルシステムの「機能統一」と言います)。

 

1.リサイクルによる削減効果

令和4年度はプラ製容器包装の再商品化により、エネルギー資源(※1)消費換算で少なくとも209億MJ(メガジュール(※2))、CO2排出量換算で181万トンの削減効果となりました。
(※1)エネルギー資源とは、石油・石炭・天然ガスなどエネルギーを得るための資源の総称。
ここでは、種々のリサイクル手法で節約される資源の種類によらず熱量(エネルギーの量)に換算して表す。
(※2)MJ(メガジュール):106(10の6乗、100万)ジュール、1MJは約0.2778kWhに等しい(上記、209億MJ=約581万 MWh)。
なお、材料リサイクルでは、残渣の処理としてエネルギー回収が進んでおり、この効果分を(グラフでは色分けした上で)加算しています。


(1)リサイクルによるエネルギー資源の削減効果

平成25~令和4年度までのプラスチック製容器包装リサイクルによるエネルギー資源の削減効果の経年変化を以下のグラフに示します。
平成25年度以降において、全体としてのエネルギー資源削減効果はほぼ横ばいとなっていますが、
令和2年度以降は市町村からのベール引取実績が増加したこともあり、全体のエネルギー資源削減効果も増加傾向となっています。

 

単位:MJ
 
項  目 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
材料リサイクル 5.76E+09 5.62E+09 5.46E+09 5.50E+09 5.41E+09 6.29E+09 5.76E+09 6.29E+09 6.23E+09 6.54E+09
材料リサイクル
残渣の有効利用分
3.11E+09 2.72E+09 2.88E+09 2.71E+09 2.68E+09 3.00E+09 2.87E+09 2.85E+09 2.92E+09 3.12E+09
高炉還元
(コークス代替)
1.10E+09 9.77E+08 1.13E+09 1.06E+09 1.02E+09 1.05E+09 1.01E+09 1.04E+09 1.10E+09 9.79E+08
コークス炉化学原料化 7.56E+09 8.51E+09 8.18E+09 8.28E+09 8.51E+09 7.06E+09 8.55E+09 8.40E+09 9.32E+09 8.06E+09
ガス化
(アンモニア製造)
2.34E+09 2.19E+09 2.28E+09 2.26E+09 2.30E+09 2.27E+09 2.26E+09 2.29E+09 1.74E+09 2.23E+09
ガス化(燃焼) 4.49E+08 3.13E+08 4.29E+08 2.65E+08 3.43E+08 6.42E+07 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00
油化 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00
合  計 2.03E+10 2.03E+10 2.04E+10 2.01E+10 2.03E+10 1.97E+10 2.04E+10 2.09+10 2.13E+10 2.09E+10

※ここで用いている表記の説明:
(例)1.5E+03であれば、1,500のことを示します。
(例)1.5E-03であれば、0.0015のことを示します。
 

(2) リサイクルによるCO2排出量の削減効果
平成25~令和4年度までのプラスチック製容器包装リサイクルによるCO2削減効果の経年変化を以下のグラフに示します。
「(1)エネルギー資源消費の削減効果」と同様の理由により、平成25年以降はほぼ横ばいとなっていますが、令和2年度以降は増加傾向となっています。

単位:kg-CO2
比較対象項目 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
材料リサイクル 5.60E+08 5.45E+08 5.32E+08 5.37E+08 5.25E+08 6.10E+08 5.59E+08 6.11E+08 6.04E+08 6.34E+08
材料リサイクル
残渣の有効利用分
2.51E+08 2.20E+08 2.33E+08 2.19E+08 2.17E+08 2.43E+08 2.32E+08 2.30E+08 2.36E+08 2.52E+08
高炉還元
(コークス代替)
1.24E+08 1.11E+08 1.28E+08 1.20E+08 1.15E+08 1.19E+08 1.14E+08 1.18E+08 1.24E+08 1.11E+08
コークス炉化学原料化 6.20E+08 6.98E+08 6.71E+08 6.79E+08 6.99E+08 5.79E+08 7.02E+08 6.89E+08 7.65E+08 6.61E+08
ガス化
(アンモニア製造)
1.55E+08 1.45E+08 1.51E+08 1.50E+08 1.52E+08 1.50E+08 1.50E+08 1.52E+08 1.16E+08 1.48E+08
ガス化(燃焼) 3.45E+07 2.41E+07 3.30E+07 2.04E+07 2.64E+07 4.94E+06 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00
油化 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00 0.00E+00
合  計 1.75E+09 1.74E+09 1.75E+09 1.73E+09 1.73E+09 1.71E+09 1.76E+09 1.80E09 1.84E+09 1.81E+09

2.ベール投入割合と削減効果の割合

(1)手法ごとのエネルギー資源削減効果の割合


 

  令和2年度 令和3年度 令和4年度
ベール
投入量
(トン)
割合 環境負荷
削減効果
(MJ)
割合 ベール
投入量
(トン)
割合 環境負荷
削減効果
(MJ)
割合 ベール
投入量
(トン)
割合 環境負荷
削減効果
(MJ)
割合
材料リサイクル 374,284 55% 6.29E+09 30% 367,463 54% 6.23E+09 29%  387,452 57% 6.54E+09 31%
材料リサイクル
残渣有効利用分
0   0% 2.85E+09 14% 0   0% 2.92E+09 14% 0 0% 3.12E+09 15%
高炉還元(コークス代替) 35,846 5% 1.04E+09 5% 37,818 6% 1.10E+09 5% 33,791 5% 9.79E+08 5%
コークス炉化学原料化 213,651 31% 8.40E+09  40% 237,176 35% 9.32E+09 44% 204,917 30% 8.06E+09 39%
ガス化(アンモニア製造) 57,291 8% 2.29E+09  11% 43,659 6% 1.74E+09 8% 55,788 8% 2.23E+09 11%
ガス化(燃焼) 0   0% 0.00E+00   0% 0   0% 0.00E+00   0% 0 0% 0.00E+00 0%
油化 0   0% 0.00E+00   0% 0   0% 0.00E+00   0% 0 0% 0.00E+00 0%
合計 681,072 100% 2.09E+10 100% 686,115 100% 2.13E+10 100% 681,948 100% 2.09E+10 100%
 ※直近3ヵ年分のデータを掲載 

(2)手法ごとのCO2排出量削減効果の割合

 
  令和2年度 令和3年度 令和4年度
ベール
投入量
(トン)
割合 環境負荷
削減効果
(kg-CO2)
割合 ベール
投入量
(トン)
割合 環境負荷
削減効果
(kg-CO2)
割合 ベール
投入量
(トン)
割合 環境負荷
削減効果
(kg-CO2)
割合
材料リサイクル 374,284 55% 6.11E+08 34% 367,463 54% 6.04E+08 33% 387,452 57% 6.34E+08 35%
材料リサイクル
残渣有効利用分
0   0% 2.30E+08 13% 0   0% 2.36E+08 13% 0 0% 2.52E+08 14%
高炉還元(コークス代替) 35,846 5% 1.18E+08 7% 37,818 6% 1.24E+08 7% 33,791 5% 1.11E+08 6%
コークス炉
化学原料化
213,651 31% 6.89E+08 38% 237,176 35% 7.65E+08 41% 204,917 30% 6.61E+08 37%
ガス化(アンモニア製造) 57,291 8% 1.52E+08 8% 43,659 6% 1.16E+08 6% 55,788 8% 1.48E+08 8%
ガス化(燃焼) 0   0% 0.00E+00   0% 0   0% 0.00E+00   0% 0 0% 0.00E+00 0%
油化 0   0% 0.00E+00   0% 0   0% 0.00E+00   0% 0 0% 0.00E+00 0%
合計 681,072 100% 1.80E+09 100% 686,115 100% 1.84E+09 100% 681,948 100% 1.81E+09 100%
   ※直近3ヵ年分のデータを掲載 

【参考資料】
SEOMenuV2
【参】サイドバナー(リサイクル事業)