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プラスチックのくず(廃プラスチック)、古紙、ガラスびん等の輸出統計

プラスチックの手法別見込費用推移
ページ更新日 令和5年9月4日
 
トピックス【2023年7月分 コメント】

〇プラスチックくず
【前月比】
数量で101.6%、金額で100.8%といずれも微増となり、マレーシアとベトナムの増加がいずれにも寄与している。
【前年同月比】
数量は98.6%、金額は83.0%といずれも減少。
【前年同期比(1-7月累計)】
数量で92.6%、金額で89.3%となり、先月から引き続き減少傾向。
 
国別では、数量ベースでマレーシアが29.1%、ベトナムが27.3%、台湾が16.4%と、この3か国で全体の約7割を占める状況が続いている。
全世界平均の輸出単価は63.2円/kgで、1年前(65.5円/kg)と比較すると96.5%となり、先月(63.6円/kg)から続いて低下傾向。国別では、フィリピンが突出して高く214.4円、次いで中国が141.7円と高い。(100円超はこの2か国のみ)
なお、1-7月の全世界の動向は、昨年とほぼ同様で数量、金額ともに、1~3月にかけては増加し、5月の減少を除き、緩やかに増加している。
 
〇PETフレーク
【前月比】
数量で93.7%、金額では95.6%と、いずれも全世界では微減。
全体の5割強を占める台湾は、3月の減少後、5月まで増加を続けていたが、7月は6月とほぼ横ばい(4,754トン・4億4,542万円)となった。構成比第2位のベトナムは数量で109.8%、金額で127.9%と増加。先月増加が目立っていた米国は、数量で前月比64.7%、金額で60.6%と大きく減少した。
【前年同月比】
数量では87.1%と減少、金額では73.3%と減少幅が大きくなった。
【前年同期比(1-7月累計)】
数量で86.9%、金額で86.7%となり、減少傾向が続いている。
 
国別の構成比では、台湾が数量で52.5%、金額で59.6%と過半数を占めている。次いで、ベトナムが数量19.8%、金額14.1%となっている。
 
〇PETその他
【前月比】
数量で110.6%、金額では117.4%と、先月から引き続き、いずれも増加。
国別では、一番増加が大きいのがマレーシアで、数量では158.1%、金額で160.4%の伸びを見せている。
【前年同月比】
数量では94.9%と減少に対し、金額では102.0%と微増。
【前年同期比(1-7月累計)】
数量で88.0%と減少に対し、金額は105.1%と増加。
 
1-7月の累計は、国別で、韓国が数量で37.2%、金額で34.8%と、引き続き全体の4割弱を占めている。次いで、昨年3月から12月まで数量、金額ともに最多だったベトナムが数量で26.6%、金額で28.4%となっている。
この2か国に次いで、マレーシアが6月以降2ヵ月連続で大幅に増加してきており、数量で17.0%、金額で17.6%を占めている。
 
〇古紙
【前月比】
数量で101.7%、金額で100.1%と、ほぼ横ばいの状況。
【前年同月比】
数量で120.8%と約2割の増加に対し、金額では76.0%と2割強の減少。
【前年同期比(1-7月累計)】
数量で111.3%と増加に対し、金額は83.0%と減少している。
 
輸出単価は、21.9円/kgと、2022年は29円台で推移していたところから2割以上低い水準が続いている。国別構成比では、ベトナムが数量で46.4%、金額で44.0%と最大の割合を占めている。次いで、台湾(数量20.6%、金額17.4%)、韓国(数量9.9%、金額12.4%)となっている。
1-7月の動向としては、数量は緩やかに増加しており、この傾向は前年度とあまり変わらないが、金額については、昨年は7月まで概ね増加・横這いであったが、今年は4月以降も増加が見られず、横這いに近いが僅かに減少傾向となっている。
 
〇ガラスびん等
【前月比】
数量で50.2%と大幅に減少する一方、金額では111.8%と増加している。
国別では台湾が数量で▲65.2%、金額で▲43.2%といずれも大幅に減少している。
【前年同月比】
数量で67.0%と3割強の減少、他方、金額は136.5%と増加。
【前年同期比(1-7月累計)】
数量で101.4%、金額で109.8% と増加。
 
全世界で見ると、数量は3月に減少した後、4月以降連続で増加し、7月にまた大きく減少となった。他方、金額は4月に減少したものの、それ以外の月はほぼ横ばいを経て7月は増加。
国別では、台湾が、1-7月の累計で数量の37.0%、金額で16.9%を占めており、次いで、中国が数量で35.7%、金額は28.0%を占めている。この2国は数量でほぼ同等であるのに対し金額で差があり、輸出単価の違いが見られる。また、韓国は数量で12.0%、金額は32.7%を占めており、単価が極めて高くなっている。(韓国764円、中国220円、台湾128円、全世界平均281円)。
単月(7月)で見ると、台湾は数量で33.3%を占めており、前月に続き全体の数量の変動(7月は減少)を牽引しているが、全体の金額に対する占有率は13.2%であり、引き続き低額なものを大量に輸入している様子が窺える。
以上
 

プラスチックのくず(廃プラスチック)輸出統計

プラスチックのくず

 

 

PETフレーク

 

PETその他

 
 

古紙の輸出統計

 

ガラスびん等の輸出統計

 

○ 上記のデータは、財務省のホームページに毎月公表される貿易統計情報を基に、容リ協で作成したプラスチックのくず、および古紙の輸出統計を掲載しております。

「プラスチックのくず」(※1)は HSコード3915、「古紙」(※2)は HSコード4707、「ガラスびん等」(※3)は HSコード7010 に該当するものを対象としています。
また、HSコードとは、「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(HS条約)」に基づき定められた輸出入統計品目番号です。

    ※1 プラスチックくず(HS3915)の分類について 
    ※2 古紙(HS4707)の分類について
    ※3 ガラスびん等(HS7010)の分類について
    データ元:財務省貿易統計 普通貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/info/tsdl.htm

 

 
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