平素より当協会の事業に対し、格別のご理解とご支援を賜り、心より御礼申しあげます。 当協会は、設立から本年で29年目を迎えます。これまで容器包装リサイクル法(容リ法)に基づくリサイクルシステムの運営を通じて、廃棄物の適正処理はもとより循環型社会の構築に尽力してまいりました。この間、多くの課題に直面しながらも、関係者の皆様のご協力のもと、持続的な事業運営を実現できたことに深く感謝申しあげます。 いま私たちは、かつてないスピードで変化する社会環境の中にいます。気候変動への対応、循環経済の推進、さらには技術革新等による産業構造の変化など、資源循環を取り巻く状況も大きな転換点を迎えています。こうした時代の要請に応えるべく、当協会は従来の役割にとどまらず、より幅広い視点から資源の最適利用と環境負荷の低減に取り組んでまいります。 特に、令和5年度より運用を開始した「プラスチック資源循環法」に基づく新たなリサイクル制度では、製品単位から素材単位への視点の多角化が求められており、当協会もそれに基づいた取り組みの一端を担っております。この制度は、従来の廃棄物適正処理と資源の有効利用からさらに一歩踏み出し、資源循環を起点とした新たな価値創出の可能性を秘めています。 今後も、特定事業者、リサイクル事業者、市町村、消費者など、すべての関係者が連携・協働し、循環型社会経済の実現をめざす必要があります。 当協会は「未来へつなぐ みんなのリサイクル」という想いのもと、その橋渡し役としての責務を果たすべく、引き続き全力で取り組んでまいります。 今後とも、皆様のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申しあげます。
令和7年6月 公益財団法人日本容器包装リサイクル協会 代表理事理事長 石塚久継