平成29年度 調査結果概要

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平成30年4月10日更新

1.プラスチック製容器包装ベール品質調査結果の概要

※平成29年度は平成30年3月末データ。平成28、27年度は当該年度11月末時点データ。
(1) 調査期間:平成29年4月~11月
(2) 調査場所:再生処理事業者工場内
(3) 調査方法及び評価:「プラスチック製容器包装ベールの評価方法」による
(4) 調査対象保管施設数及び構成市町村数、実施保管施設数及び構成市町村数

表1) 平成27年度~平成29年度調査対象保管施設数(構成市町村数)と調査実施保管施設数(構成市町村数)推移

年度 調査対象
保管施設数
調査対象構成
市町村数
実施保管施設数 実施保管施設
カバー率
実施構成
市町村数
実施構成
市町村カバー率
29年度 745 1,017 739 99% 1,012 99%
28年度 735 1,008 705 96% 964 96%
27年度 739 997 715 97% 970 97%

(5) 市町村・一部事務組合担当者立会件数

平成21年度より、第一回目品質調査への立会を任意で実施。

表2)市町村担当者の調査立会比率

  実施保管施設数 立会実施した保管施設数 立会比率(%)
29年度 739 444 60%
28年度 705 425 60%
27年度 715 434 61%

2. 評価概要

 (1) 「破袋度」評価

各市町村等の中間処理施設で収集袋を破袋し、異物を除去することは、その後のリサイクル工程の安全と効率化のために重要な項目である。
 平成18年度以降、定量評価を実施して改善が進んで来ていたが、22年度の調査において、収集袋に裂け目を入れただけで収集物が入ったままのものが散見されたため、
23年度から評価基準を変更し、「裂け目のある収集袋で内容物が残っており、内容が確認できない」収集袋も未破袋と数えることとした。
近年、順調に破袋度評価は改善され、平成28年度はAランク割合が90%に達していたが、平成29年度は約10ポイント悪化し、Aランクは81%となった。破袋度評価が悪化した市町村に話しを聞くと、「中間処理施設での危機の老朽化により破袋し切れなくなっている」、「人員不足により、異物除去が精一杯で、破袋まで手が回らない」等のコメントがあった。

(評価方法)
床に広げた状態の60kg~80kg(総重量を測定)のサンプルを評価する。
a.収集袋が破袋されずにベール化されている状態を見る。
b.未破袋の数量を数える。数を評価対象重量で割り込んだ個数/kgを測定する。

(評価点数)
Aランク=5点:殆ど破袋されている(基準:0.2個未満/kg)
Bランク=3点:少し破袋されていない袋が見られる(基準:0.2個以上0.4個未満/kg)
Dランク=0点:破袋されていない袋がかなり目立つ(基準:0.4個以上/㎏)

表3) 破袋度評価比較

    A B D 評価計
29年度 評価数 599 94 46 708
81.1% 12.7% 6.2% 100%
28年度 評価数 637 46 25 708
90.0% 6.5% 3.5% 100%
27年度 評価数 641 52 25 718
89.0% 7.0% 4.0% 100%

(2) 「容器包装比率」の評価と判定

容器包装比率は、プラスチック製容器包装の再商品化率を左右する非常に重要な項目。
協会では、平成18年以降、品質改善の最重点項目として改善に取り組んでいる。
年々改善が図られ、Aランクが95%と問題ない結果となっている。

 

(評価方法)
床に広げた状態の60kg~80kg(総重量を測定)のサンプルを評価する。
a.分別基準適合物以外の異物を取り出し、その重量を測定する。
b.サンプル総重量から異物測定値を差し引き、容器包装の重量を算出する。

<異物区分>

  • 汚れの付着したプラスチック製容器包装
  • 指定収集袋および市販のごみ袋
  • PET区分の容器
  • 他素材の容器包装
  • 容器包装以外のプラスチック製品
  • 事業系廃棄物
  • その他
  • 禁忌品

(判定基準)
容器包装比率により以下のランクとなる
Aランク:90%以上
Bランク:85%以上、90%未満
Dランク:85%未満

表4) 「容器包装比率」の判定ランク比較

    Aランク Bランク Dランク 評価計
29年度 評価数 705 28 6 739
95.4% 3.8% 0.8% 100%
28年度 評価数 681 20 7 708
96.2% 2.8% 1.0% 100%
27年度 評価数 690 25 3 718
96.0% 3.0% 1.0% 100%

(3) 「禁忌品」の評価と判定

引き取りベールからの医療系廃棄物と危険品のいずれかの混入の度合いを評価する。
平成28年度は混入有のDランクの割合が前年度と同じ42%となり、改善が進んでいない。
再生処理事業者において、電池の発火事故や、インスリン注射針等による針刺し事故が増えており、禁忌品の混入防止が大変重要な問題となっている。

 

(評価方法)
床に広げた状態の60kg~80kg(総重量を測定)のサンプル中に「医療系廃棄物」および「危険品」に該当するものが混入しているか評価する。

a.該当物が混入の場合は、品名と数量を記録する。

(判定基準)
「医療系廃棄物」「危険品」の混入がなければAランク、いずれかあればDランク

表5) 「禁忌品」の判定ランク

    Aランク Dランク
29年度 評価数 427 312 739
57.8% 42.2% 100%
28年度 評価数 409 299 708
57.8% 42.2% 100%
27年度 評価数 436 282 718
60.7% 39.3% 100%

(4) 「医療系廃棄物」と「危険品」の混入

  • 医療系廃棄物は、近年の在宅医療の普及で、年々注射器本体、針付の注射器等生活医療製品の混入が多く
    なっている。住民への排出指導、地元医師会、薬剤師会との処分方法の調整等が望まれる。
  • 特に、電池、ライター、カミソリ等の危険品の混入率は依然として高く、改善が進んでいない。

表6) 「医療系廃棄物」「危険品」の混入比較

混入の有無   合計
医療廃棄物 評価数 682 57 739
率(29年度) 93% 8% 100%
率(28年度) 93% 7% 100%
率(27年度) 96% 4% 100%
危険品 評価数 453 286 739
率(29年度) 61% 39% 100%
率(28年度) 61% 39% 100%
率(27年度) 62% 38% 100%

(5) 破袋度と容器包装比率の相関

「破袋度」と「容器包装比率」の相関
過年度の結果から、破袋度と容器包装比率には相関関係が認められる。
 破袋度評価5点(Aランク)である場合、容器包装比率Aランクは97%であるが、3点(Bランク)では84%、1点(Dランク)では80%と低くなっている。
※Bランク(20件)については、逆の結果となっている。

表7) 「破袋度」評価と「容器包装比率」評価の関係

破袋度評価点 容器包装比率ランク 合計
Aランク Bランク Dランク
0点 評価数 37 6 3 46
80% 13% 7% 100%
3点 評価数 79 14 1 94
84% 15% 1% 100%
5点 評価数 619 13 5 637
97% 2% 1% 100%
合計 評価数 681 20 7 708

 

(6) 破袋度と禁忌品の相関

「破袋度」と「禁忌品」の相関
過年度の結果から、破袋度と禁忌品の有無には相関関係が認められる。
 破袋度評価5点(Aランク)である場合、禁忌品無しは62%であるが、破袋度評価0点(Dランク)では禁忌品無しは43%と低くなっている。

表8) 「破袋度」評価と「禁忌品」評価の関係

破袋度評価点 禁忌品の有無 合計
混入無 混入有
0点 評価数 20 26 46
43% 57% 100%
3点 評価数 36 58 94
38% 62% 100%
5点 評価数 371 228 599
62% 38% 100%
合計 評価数 427 312 739

 

以上

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