数字で見るリサイクルのゆくえ ガラスびん

令和6年8月16日更新

ここではガラスびんの再商品化(リサイクル)の流れをご覧いただけます。
単年度ごとのリサイクルのゆくえを少しでも実態に近づけるため、再商品化事業者との契約に基づき、該当年度の翌年6月末時点までの販売実績をベースにしています。

ガラスびんのリサイクルのゆくえ

協会に再商品化を委託している特定事業者が、容リ法における再商品化(リサイクル)義務に基づいて費用を負担するのは、(1)市町村が分別収集し、(2)協会に引渡された分についてです。
再生処理事業者によって再商品化(カレット化)が行われ、再商品化製品(原材料)となって、さまざまな製品にリサイクルされます。

再商品化製品は、利用事業者に販売され、利用製品となって活用されます。

ガラスびんのリサイクルフロー

利用製品

カレット(化)

「カレット」は、ガラスびんを原料用に細かく砕いたもので、リサイクル製品の原材料等(再商品化製品)の100%を占めます。「カレット化」はラベルや異物を取り除いて色分別したカレットの状態にするガラスびんのリサイクル手法です。

(単位:t)

リサイクル製品の原材料等
(再商品化製品)
令和5年度
販売量
令和4年度
販売量
令和3年度
販売量
カレット(無色) 86,848 89,224 91,097
カレット(茶色) 90,097 93,225 92,888
カレット(その他の色) 120,676 128,547 134,898
カレット(合計) 297,621 310,995 318,883

※ガラスびんは全てカレット化されます。

カレット 100%
令和5年度 カレット(合計)
※令和5年4月より令和6年6月までの販売実績

令和5年度

※ 割合については、小数第二位で四捨五入しているため、それぞれの合計の数字と合わないことがあります。

グラフ:リサイクル製品内訳 令和5年度 ガラスびん(合計)

グラフ:リサイクル製品内訳、令和5年度ガラスびん無色 ガラスびん茶色

グラフ:リサイクル製品内訳 令和5年度 ガラスびんその他の色

※令和5年4月より令和6年6月までの販売実績

土木材料

舗装用骨材

光を反射して視認性を高めるアスファルト舗装 光を反射して視認性を高めるアスファルト舗装

その他のアスファルト使用例 その他のアスファルト使用例

カラー舗装 カラー舗装

具体的製品例:光る舗装、色つきの景観舗装(カラー舗装)

コンクリート二次製品用骨材

歩道用平板ブロック 歩道用平板ブロック

歩道用平板ブロックの使用例 歩道用平板ブロックの使用例

点字ブロックにも使用されている例 点字ブロックにも使用されている例

カラーブロック使用例 カラーブロック使用例

コンクリートの擁壁 コンクリートの擁壁

コンクリートの擁壁の使用例 コンクリートの擁壁の使用例

コンクリートに5~10%程度混ぜて使用される。

路床、路盤、土壌改良用骨材

造粒砂 造粒砂

貯留浸透工事※1への使用例 貯留浸透工事 ※1への使用例

サンドドレーン工法※2による地盤改良への使用例 サンドドレーン工法
※2による地盤改良への使用例

敷き詰め状況 敷き詰め状況

使用例 使用例

砂の代わりとして使用する他、水を吸わないカレットの特性を活かして、地盤改良の用途としても使用される。

住宅等の基礎工事※3への使用例
※1 貯留浸透工事:雨水を一時貯留・浸透させることで、河川などの氾濫による浸水被害を軽減させることができる。
※2 サンドドレーン工法:人工的に多数の砂の杭を打つことにより、地盤に含まれた水分をはきださせて、地盤を強くする工法。
※3 住宅等の基礎工事:ガラス砂を袋詰めして住宅等床下に敷き詰める基礎工事は、加重分散効果により高い支持力を期待でき、同じ大きさのガラスカレットを使うことにより、振動減衰効果も得られる。また、敷き詰めるだけなので、工期も短縮できる。

その他の工業材料

ろ過材 ろ過材

金属加工機械の水溶性切削油のろ過 金属加工機械の水溶性切削油のろ過 

水溶性切削油のろ過後の状態※1 水溶性切削油のろ過後の状態※1

凝集材 凝集材

車の塗装剥離、研磨作業時に発生する粉塵の処理水に混ぜて使用 車の塗装剥離、研磨作業時に発生する粉塵の処理水に混ぜて使用

粉塵が混合した処理水の凝集後の状態※2 粉塵が混合した処理水の凝集後の状態※2

ガラス砂を噴霧し、船のサビ落としを行っている例 ガラス砂を噴霧し、船のサビ落としを行っている例

ろ過材や凝集剤、噴霧による船舶のサビ取りへの使用など。

※1 これまで廃棄していた汚れた油を、きれいにろ過することによって、繰り返し使用することができる。
※2 粉塵の混ざった処理水をそのまま廃水せず、凝集剤によって有機物を沈殿させ、水の部分のみ排水する。

焼成タイル

焼成タイル 焼成タイル

天然資源の粘土の使用を抑え、ガラスカレットを主原料とすることで、低温焼成が可能となり、省エネ、CO2の排出量削減に寄与する。