【お願い】危険物、医療系廃棄物の混入阻止

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平成29年8月7日

プラスチック製容器包装 禁忌品混入防止の対策強化のお願い

当協会では、容器包装リサイクル法に基づく分別収集物の品質向上・維持のため、指定保管施設ごとに毎年度、異物の混入状況等を確認するベール品質調査を実施しております。
この度、平成28年度に実施した調査結果の全国集計を見ると、以下図のように、『禁忌品の有無評価』がDランク(約60-80kgサンプル中に1つ以上の禁忌品が混入している)の保管施設数の全調査数における比率が42.2%(約300件)となり、禁忌品の混入割合は年々悪化しています。

禁忌品の有無評価の経年推移

禁忌品は、「発火の危険性があるもの」、「怪我の危険性があるもの」、「医療系廃棄物」に分けています。中でも検出が多いものが「カミソリ」、「ガラス・陶器の破片」、「電池」です。また、近年の在宅医療増加に伴い、医療系廃棄物の検出も増加傾向にあります。


禁忌品の中でも、特にリサイクルに影響を及ぼしているのが、「電池」です。全国のリサイクル事業者で、年間約15件程度の発火トラブルが発生しています。個々の再商品化事業者が初期消火に努めた結果、幸いにも小火に収まっている状況ではありますが、万が一火災事故に繋がるようなことにでもなれば、事業の存続を揺るがしかねません。また、当協会の再商品化事業への影響も多大なものとなります。
 
 発火原因となった小型充電池   発火原因となった小型充電池
 
【電池混入による発火の流れ】
① 市町村から引き取ったプラスチックのベール(かたまり)をリサイクル工場にある機械に入れる。
② 機械の刃により、ベールを細かく砕く。
③ ベールの中に電池が入っていた場合、機械で砕かれた時に発火することがある。
④ 発火した電池のまわりには、燃えやすいプラがあるため、一回火が付くとなかなか消えない。
⑤ スプリンクラーで消火。数時間消えないこともある。
⑥ 機械・コンベアの損傷個所を修復し、事業再開。

 【電池発火のメカニズム】
プラスとマイナスがつく(ショートする)ことにより、電池が熱をもちます。    リチウムイオン電池の発火実験
 
電池に衝撃を与えると、プラス極とマイナス極がつく(ショート)ことにより、電池が熱をもったり、火花が出ることがあります。一旦火が出ると、まわりには燃えやすいプラがありますので、とても危険です。特に燃えやすいのが、以下のリサイクルマークが記された小型充電池です。絶対にプラスチック製容器包装の中に混入しないでください。

 
また、全国のリサイクル事業者において、年間数件程度、注射針による針刺し事故が発生しております。
左の写真の例は、リサイクル工場で人の手で選別する際に、小袋に大量のインスリン注射針が入っており、それに気が付かずに袋を破こうとしたところ、作業員の手袋を突き破って針刺し事故となってしまいました。
針刺し事故は、速やかに病院で検査を行い、その後、何か月かに一度検査を行うなど、人の健康に関わる重大事故に繋がりかねません。

 
つきましては、禁忌品混入の実態と危険性を再認識いただき、住民の方々への啓発、処理施設での破袋度の改善と異物の除去等、混入阻止への取組をより一層強化していただきますようお願いいたします。対策として、効果的だと思われる以下の事例を紹介しますので、ご参照ください。
 
【市町村、一部事務組合による禁忌品混入防止策 事例】
住民への普及啓発
  ・ごみの分別方法のリーフレットに「二重袋の禁止」、「禁忌品の混入禁止」を掲載。
  ・医師会や薬剤師会と連携し、インスリン等の注射針を、かかりつけの病院・薬局に戻すように指導している。
収集段階での対策
  ・廃棄物減量等推進員や自治会リーダーの協力を得て、分別指導を行っている。
  ・「二重袋」や「禁忌品混入と思われる袋」に対して、ステッカーを貼って収集しない。
中間処理施設での対策
  (1)機械での除去
・手選別コンベアの最終部分に強力マグネットを取り付け、電池、ライター、刃物を除去。※下記の写真画像を参照
   ・破袋機では大袋を破袋し、破袋仕切れなかった小さな袋は「小袋破袋機」に入れて袋を破いている。
(禁忌品を除去するために、「破袋」することが重要。袋を破かないと、電池も表に現れないため、磁石につかない。)
  (2)人の手で除去
  ・手選別の人員増、教育や研修の実施。
  ・コンベアのスピードを落としている。

 
【磁力選別機(プレート式)での禁忌品除去事例】

 
①破袋機や人の手でしっかり破袋する。 
 
  ②手選別コンベアの最終部分にプレート式の強力マグネット設置(3,000ガウス)
   
③電池やライターがマグネットに貼り付くので、除去できる。    



 

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