リチウムイオン電池による発火トラブルのデータ集
令和7年8月7日更新
「リチウムイオン電池」内蔵の製品を、正しい方法で捨てましょう!
リチウムイオン電池は、大容量の電力を蓄え、繰り返し充電して使える便利な電池です。スマートフォンやゲーム機器、電子タバコ、掃除機など、私たちの身の回りの多くの製品に使われています。
ただし、リチウムイオン電池は衝撃や破損によって発火する危険性があるため、廃棄や保管の際には正しい方法で取り扱うことが重要です。不適切な処分は、運搬中やリサイクル工場などでの事故につながる恐れがあります。
このページでは、リチウムイオン電池が使われている製品の例と、正しい廃棄方法について解説しています。安全に処分するためのポイントをぜひご確認ください。
(3分13秒 令和5年7月公開)
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リチウムイオン電池は何に内蔵されている?
リチウムイオン電池は、充電して繰り返し使える小型で軽量な電池で、高電圧を備えている点が特徴です。
近年では、モバイルバッテリーや加熱式タバコ、さまざまな電子機器に内蔵され、私たちの身の回りで広く利用されています。
いろいろな充電式の小型家電製品や小型バッテリー使用製品の例

間違った捨て方で、発煙・発火トラブルも発生!?
近年、リチウムイオン電池を含む製品が収集物に混入し、リサイクル工場で発煙や発火トラブルが増加しています。
これらの製品を誤ってプラスチックごみとして出してしまうと、リサイクル工程で取り除くのが非常に困難です。
その理由は、リチウムイオン電池が本体から取り外せない製品が多いことや、プラスチック素材が多用されていて磁石にくっつきにくいことにあります。
実際に、リチウムイオン電池の発火が原因でリサイクル工場の建屋や設備が焼失した事例も報告されています。
リチウムイオン電池の発火が原因で、リサイクル工場の建屋・設備が焼けてしまった事例
発火が起こる仕組み
リチウムイオン電池は、内部に燃えやすい溶媒を含むため、発火リスクが特に高いとされています。
プラスチックリサイクル工場では、第一工程の「ベール解砕機」や「破袋機」の刃によって、リチウムイオン電池が押し潰され、ショートや発火が発生することがあります。その際、発火したリチウムイオン電池が周囲のプラスチックに引火し、火災が拡大する恐れがあります。一度火が広がると、プラスチックの燃焼により消火が難しくなるケースも少なくありません。
リチウムイオン電池が押しつぶされ、ショート・発火するイメージ

回収ルートとリサイクルフロー
2013年4月に小型家電リサイクル法が施行され、使用済み小型電子機器等のリサイクルが進められています。しかし、回収率や回収量は依然として十分とは言えない状況です。
特に、使用済み小型電子機器等にプラスチックが多く使われているため、誤ってプラスチック製容器包装やプラスチック製品に混入し、発煙・発火トラブルが発生する事例が報告されています。
自治体の皆様には、貴重な資源を有効活用し、トラブルを防ぐため、市民への啓発活動や回収拠点の拡充、回収量の増加、宅配便回収の導入などへの取り組みをお願い申し上げます。
使用済み小型電子機器等を適切に回収することは、リサイクル工程での発煙・発火トラブルを未然に防ぐことができます。
リチウムイオン電池等の回収ルート
発火の危険性が高いリチウムイオン電池をプラスチック製容器包装及び
分別収集物に混入させないために

※一部地域では、不燃ごみで回収している場合もあります。
回収・リサイクルルート事例(一般社団法人JBRC)
一般社団法人JBRCは、「資源の有効な利用の促進に関する法律」(『資源有効利用促進法』)に基づき、小型充電式電池(リチウムイオン電池、ニカド電池、ニッケル水素電池)の回収・リサイクルを行っている団体です。
回収された充電式電池は運搬事業者・リサイクラーの協力のもと、様々な工程を経てニッケル・カドミウム・コバルト等の資源に再び生まれかわります。
小型充電式電池のリサイクルマーク

一般社団法人JBRCでは、排出者登録を行うことで、以下の条件を満たした小型充電式電池の回収が可能となります。
・JBRC会員企業の製品であること(※会員企業以外の製品やメーカー不明品は回収対象外)
・電池の種類が明確であること
・破損、水濡れ、膨張などの異常がないこと
このような仕組みにより、小型充電式電池が一般廃棄物として適切に回収されることで、プラスチック製容器包装へのリチウムイオン電池の混入減少が期待されます。
市町村の一般廃棄物をご担当の方は、ぜひJBRCへの排出者登録をご検討ください。
一般社団法人JBRCホームページ(https://www.jbrc.com/)TEL : 03-6403-5673
『排出者』専用サイト > 新規「排出者」登録 > 一般廃棄物排出者登録
JBRCが実施する小型充電式電池のリサイクルフロー図

自治体の分別ルールに従い捨てて下さい
リチウムイオン電池を含む製品の回収方法は、施設での回収ボックスの設置やステーション回収など、自治体によって異なります。
お住まいの市区町村のホームページや分別カレンダーなどで「リチウムイオン電池の捨て方(廃棄方法)」をご確認のうえ、自治体のルールに従って適切に処分してください。

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