日本容器包装リサイクル協会ニュース No.77
6/16

小型充電式の電池について・・・ニカド電池リサイクルマークニッケル水素電池リチウムイオン電池禁忌品の有無評価 Aランク:検出なし、Dランク:ひとつでも検出あり(平成29年度は11月末時点の途中経過)453286739件数割合件数割合件数割合AランクDランク禁忌品の有無評価合計42830573341530672161.3%38.7%100.0%58.1%58.4%41.6%100.0%57.6%42.4%100.0%立会件数総調査件数平成27年度平成28年度平成29年度73942958.5%42960.9%439733721 禁忌品の有無評価については、「ひとつでも検出あり」のDランクが40%を超えており、なかなか改善が進んでいません。禁忌品とは、電池、ライター、カミソリ、ガラス破片、注射針などの危険な異物のことです。手選別作業員が怪我をする事故、また、小型充電式電池による発火事故も多数発生しています。禁忌品は、小さいものが多いので、ひとつひとつ中間処理施設で取り除く事が難しいと思われます。まずは、市民がプラスチック製容器包装の中に危険な異物を入れないように啓発することが重要です。禁忌品市町村の改善事例市町村の改善事例ごみの分別方法のリーフレットに、「禁忌品混入防止」を掲載して市民への啓発を行なった地元の医師会・薬剤師会と連携し、インスリン注射針などの鋭利なものは一般ごみに出さず、かかりつけの病院や、処方された薬局に戻すように啓発を徹底した中間処理施設の選別コンベアの最終部分に強力マグネットプレートを設置し、電池、ライター、刃物類を除去している容リ協が制作した「禁忌品混入防止のお願い」の動画を市町村ホームページにリンクし、市民啓発を行なった 左のリサイクルマークが付されたリチウムイオン電池などの小型充電式電池は、電池の中に燃えやすい液体が使われており、電池の中でも発火の可能性が高いと言われています。 小型充電式電池は電池の表面がプラスチックで覆われているものが多く、プラスチック製容器包装と間違えやすくなっています。また、ほとんどの市町村で小型充電式電池の回収は実施されておらず、家電量販店・ホームセンターなどに設置された専用回収BOXに持っていく必要があるため、手間に感じる市民がいることもプラスチック製容器包装に小型充電式電池が混入しやすい原因のひとつだと考えられます。 さらに、市町村の中間処理施設における磁力選別機のマグネットに付かないものが多いため、除去することも困難になっています。1case3case4case2case発火事故を起こしたリチウムイオン電池作業員への針刺し事故となった注射針マグネットについた電池やライター容リ協ニュースNo.77 February 20186

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る