日本容器包装リサイクル協会ニュース No.77
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プラスチック製容器包装ベール品質維持・改善への取り組み●平成27年度から29年度の調査結果市町村の改善事例市町村の改善事例評価項目は「容器包装比率評価」「破袋度評価」「禁忌品の有無評価」の3つで、それぞれランク付けされます容器包装比率評価 Aランク:90%以上、Bランク:85~90%、Dランク:85%以下(平成29年度は11月末時点の途中経過) 容器包装比率評価は平成27年度から29年度にかけてほぼ変わらず、Aランクが約96%、Bランクが約3%、Dランクが約1%となっています。引き取り品質ガイドラインで定める「プラスチック製容器包装対象物が重量比で90%以上」を継続達成している市町村は96%に達しています。市町村による市民への啓発、市民の分別排出、中間処理施設での選別の成果など、関係者の皆さまのご協力の賜物であり、リサイクルの推進に役立っています。 破袋度評価については、平成29年度はAランクが80.9%、Bランクが12.8%、Dランクが6.4%でした。前年度までAランクは約90%でしたので、破袋度の悪化原因を市町村にヒアリングしたところ、「容器包装比率の維持で精一杯で、小袋の破袋まで手間・コストが回らない」、「破袋機の老朽化による破袋効率が低下している」、「選別人員不足」などの理由があげられました。 破袋の目的は、収集袋や小袋を破いて中の異物を確認し、除去することです。破袋されていない袋の中には、異物や禁忌品が混入していることもあります。まずは市民に二重・三重袋にしないように啓発していただき、中間処理施設においては破袋強化をお願いしています。容器包装比率破袋度ごみの分別方法のリーフレットに「二重袋の禁止」を掲載して市民への啓発を行なった容器包装比率が90%を超えているため、選別作業員の合計人数は変更しないまま、異物除去よりも小袋の破袋を優先するようにしたごみステーションから回収する際に、袋の外から見て明らかに二重袋で出されていた場合は、理由を記載したステッカーを貼って、収集せず、注意喚起している710254739件数割合件数割合件数割合AランクBランクDランク容器包装比率評価合計70421873369025672196.1%3.4%0.5%100.0%58.1%96.0%2.9%1.1%100.0%95.7%3.5%0.8%100.0%立会件数総調査件数平成27年度平成28年度平成29年度73942958.5%42960.9%439733721破袋度評価 Aランク:0.2個未満/kg、Bランク:0.2個以上~0.4個未満/kg、Dランク:0.4個以上/kg(平成29年度は11月末時点の途中経過)6605425739件数割合件数割合件数割合AランクBランクDランク破袋度評価合計6604825733583924672189.3%7.3%3.4%100.0%58.1%90.0%6.5%3.4%100.0%80.9%12.8%6.4%100.0%立会件数総調査件数平成27年度平成28年度平成29年度73942958.5%42960.9%4397337211case従来の破袋機では破袋しきれなかった小さな袋を破袋するため、「小袋破袋機」を導入した3case4case2case特集容リ協ニュースNo.77 February 2018 5

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