日本容器包装リサイクル協会ニュース No.73
6/16

オールジャパンの知恵を結集し、次代の資源循環を世界へ発信そのためにも、2020年東京大会を見据えて、東京の資源循環のレベルを上げていかなければなりません。そこで大切になるのが、民間やNGOの方々との様々な場面での連携だと考えています。リユースカップやごみの分別用ラベルにしても、大会期間中だけで利用が終了してしまっては意味がなく、大会後にもどうやって3Rを社会に広めていくのか。私どもでは、ごみの処理技術や関連する法律の作成などに関してはもちろん詳しいものの、それを事業者や消費者による実践につなげていかないと意味がありません。 そのため、イオンさんがこれまで取り組んでこられたようなエコ認証の商品を広く消費者に受け入れてもらうとか、店頭での回収など、様々な取り組みで得た具体的なノウハウや知恵をお借りししたいと思っています。今までできていなかった連携を大会の準備をきっかけに深め、その結果として2020年を超えて持続可能な資源循環の仕組みを継続していけるようになったら素晴らしいですね。それには、どんなに東京都だけが頑張っても単独では不可能で、産業界やNGOなども含めてお互いにいろいろな知恵や技術などを持ち寄ってはじめて上手くいくのではないかと思います。そういう意味で一歩前進したと思われる事例があります。東京大会における木材の調達については、すでに存在する複数の認証制度を利用するということが東京都からの働きかけにより早い段階で決まったそうですね。持続可能な調達において、木材の調達は大変重要な分野だと思っています。日本の場合は木材調達についていくつもの課題があるのですが、例えば建築物を造るときのコンクリート用型枠の合板が違法伐採のリスクの高いものが多くあるということもそのひとつ。そこで、昨年鹿島建設さんなどと共同のモデル事業で国産のコンクリート用型枠を使っての施工を実際に行なってもらいました。木材の調達方針でいえば、イオングループでも事業に使用する木材関連資材や商品の調達方針策定を進めているところです。東京大会における木材の調達行動の方針が出て、製紙メーカーさんなどがそのための準備を始めているなんて話も聞きます。そうした木材調達が行なわれれば、その後に産業界でも同様の調達方針を立てる企業が多く出てくるといったレガシーを残すことにつながるのではないでしょうか。などの店頭回収を行なっていますが、皆さん当然のようにきれいに洗って持ってきてくれると聞きました。はい、例えばPETボトルなら、店頭で回収されているものは、キャップをとってラベルを外して、さらに中をきれいに水洗いされたものがほとんど。皆さん、それが特別ではなく当たり前の行動になっているんですね。同様に、海のエコラベルのような認証マークなどは特別な環境配慮であることを伝えるためのものですが、そのマークの基準が普通のことになれば、わざわざシールとして貼る必要もなくなります。若い世代のことを考えると、環境に対する配慮を特別なものとは意識せず、当たり前ととらえるような時代が案外早く到来するかもしれませんね。金丸金丸古澤古澤鬼沢日本全体の皆さんの環境意識をさらに高めるきっかけになればうれしいですね日本全体の皆さんの環境意識をさらに高めるきっかけになればうれしいですね日本全体の皆さんの環境意識をさらに高めるきっかけになればうれしいですね金丸治子さん小売業容リ協ニュースNo.73 November 20166

元のページ 

page 6

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です