日本容器包装リサイクル協会ニュース No.72
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容リ協ニュースNo.72 May 201612ごみ減量推進室西岳浩司さん(左)、永田庸隆さん(右)庁舎ロビー 刈谷市では、ライターなど危険物の混入による発火や事故などはこれまで発生していないものの、中間処理工程における破袋が十分とはいえない状況がありました。破袋が不十分であると危険物が混入していたとしても気づかれずに、事故やケガなどにつながるおそれがあります。 「ごみ排出時に袋を二重にしないこと、禁忌品は絶対に混入しないことを市民に呼びかけてきましたが、品質の向上に向けてさらなる施策を探っていました」と、刈谷市の経済環境部ごみ減量推進室・永田庸隆さんはいいます。カミソリ、電池、ライターをはじめ、発火や作業員のケガにつながる危険物の混入が増えています。容リ協は、市民を対象とした「禁忌品」混入防止の動画を制作。ホームページで配信するとともに、市町村にDVDを配付し、市民への啓発活動を呼びかけています。愛知県刈谷市、静岡県浜松市のDVD活用事例をご紹介します。市町村による「禁忌品」混入防止DVDの活用刈谷市市民からの排出、破袋作業、それぞれに課題DVDを全小学校に配付、庁舎ロビーに流れる映像 容リ協は、DVDの小学校での活用、市庁舎など公共施設での放映をおすすめしました。それを受けて、ごみ減量推進室の西岳浩司さんたちは、平成27年10月に教育総務課を通じて市内の全小学校15校にDVDを配付。小学校では例年、市の不燃物埋立場への見学を実施しており、ごみ問題への児童の関心は高いことから小学生を主人公にした映像は自分のこととしてとらえやすく、さらに保護者への周知も期待されています。 また、市役所の本庁舎においてはダイジェスト版を定期的に放映しています。禁忌品とは何であるかを具体的に伝え、プラスチック製容器包装の分別への理解を深める取り組みが日々進められているのです。「基本を知ってもらうために」DVDを活用DVD「プラスチック製容器包装に危険な異物を混ぜないで!~禁忌品混入防止のお願い~」ある家庭を舞台に、小学4年生の男の子、父と母、おじいちゃんとおばあちゃんが、テレビから語りかけてくるお姉さんとのやりとりを通して、危険な異物について学ぶ内容です。容リ協ホームページから見ることもできます。面積:50.39km2人口:約15万人愛知県刈谷市

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