日本容器包装リサイクル協会ニュース No.71
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ごみじゃぱん減装商品の店頭POPごみじゃぱん学生による商品の計量は、店内を探検しながらリサイクルボックスに牛乳パックを持ってくるとお店の中で使うトイレットペーパーになることを発見。リサイクルの実際を自らの目で見て感じてもらっています。こうした体験を経た子供たちが、大きくなってグリーンコンシューマーへと育ってくれるのではないかと期待しています。さらに、環境学習で知ったことを家庭に帰って親たちに話すことで、大人たちに対する啓発活動にもつながっているようです。ごみじゃぱんの減装ショッピングの取り組みは2007年から始まったそうですが、その取り組み自体がグリーンコンシューマーを育てる活動といえるでしょう。ご協力をいただいているスーパーマーケットからの評価はいかがですか。減装ショッピングに対する評価をお店の方にあらたまって聞いたことはないのですが、引き続き応援いただいていますし、理解のある店長さんからは環境イベントに誘ってもらったりもしていますので、それなりの評価をもらっているのかなとは思っています。ライオンの環境ラベルは、スペースの問題もあってあまり大きくは掲載できないため、お客様に気づかれにくいという話をさせていただきました。その点でいうと、減装ショッピングの場合は、パッケージに印刷するのではなく、環境に配慮された容器包装であることをPOPで表示するため、店頭でお客さまの目に留まりやすいですよね。減装ショッピングのPOPをつけた商品は、昨年同時期比で多少ではあるものの、売り上げがアップするという結果が出ています。しかし、その額はスーパーマーケットの立場からすると経営にインパクトを与えるようなレベルには届いてはいないようで、そのことが本プロジェクトのさらなる拡大のネッ鬼沢小島小島藤津クになっていると感じています。そのため、対象とする小売業者の範囲を広げたり、製造メーカーにも何らかのカタチで参加してもらうなど、新たなプロジェクトを検討している最中です。減装ショッピングの手法は、競合メーカーの商品同士を比べて環境への配慮具合を競わせるというものですが、それよりも自分の好きな商品を手に取ったら「昨年よりも容器包装を軽くした分だけ環境負荷も少なくなりました」といった情報の伝え方が、消費者には刺さるメッセージになると思うのですがどうでしょう。百瀬学生という第三者の立場から、そのメリットを活かした情報発信を続けていきたい(小島)小島 理沙さん容リ協ニュースNo.71 February 20165

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