日本容器包装リサイクル協会ニュース No.71
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ライオン「環境ラベル」事例ライオン エコプロダクツ2015環境ロゴスローガンエコな理由確かに、環境に関心のある人にとって、ライオンさんの環境ラベルは非常に分かりやすいと思います。ただし、関心のない人には、そのラベルがその商品を選ぶ基準にまでは至っていないのではないでしょうか。環境ラベルという情報発信が消費者の購買行動に直接つながるためには、今後どんなことが必要になってくるとお考えですか。環境を購入動機の基準にするというのは、消費者における価値観の問題だと思うんです。価値観が変われば、そうしたグリーンコンシューマーが社会の大半を占め、環境ラベルが購入動機の基準になっていくのでしょうが、この価値観を変えるというのはとても時間がかかるものです。特に、当社が扱っている洗剤などの一般消費財は、商品の性能に差がなければ、価格が優先されるので、これを変えるのはとても難しいと感じています。環境イベントをはじめとする地道な啓発活動やスーパーマーケットの店頭での情報発信などを地道に行ない、10年、20年の長いスパンで価値観を変えていくしか手はないでしょうね。その一方で、これから自分なりの価値観をつくっていく子供たちや学生さんたちへの環境学習も同時に行なっていくことが重要だと思っています。環境に良いものを購入するという消費スタイルは当たり前のことであり、カッコいいものだということを知ってもらえれば、未来はグリーンコンシューマーでいっぱいになるはず。それこそ、購入前に環境ラベルを確認することが当たり前になるかもしれません。ユニーでも226全店舗で子供たちに対する環境学習を展開しています。子供たち店頭で行なっている環境イベントなどを通じて、できるだけダイレクトにコミュニケーションをとる機会を多くつくるようにしています。ライオンさんの環境ラベルは、エコな理由が書かれている点がとても良いと思います。一時、エコマークを商品につけるのがとても流行りましたね。しかし、エコマークの場合は環境に良い商品だというのは分かるのですが、なぜそうなのかがマークを見ただけでは判然としないのです。鬼沢百瀬百瀬藤津毎日の暮らしの中で、無理や我慢をしなくても いつの間にかエコにつながっている 社会をつくりたい(藤津)藤津 雅子さん容リ協ニュースNo.71 February 20164

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