日本容器包装リサイクル協会ニュース No.70
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容リ協ニュースNo.70 November 20158 「環境は当社の商品開発における重要なテーマのひとつになっています」と語るのは、生産技術部の北野康二さんです。生産技術部とは、開発段階にある新製品の具現化を請け負う部門。2005年より取り組み始めたポカリスエットのPETボトル軽量化プロジェクトでも、その中心メンバーとして活躍したのが北野さん率いる生産技術部のメンバーでした。 軽量化の研究開発に当たり、北野さんらがなによりこだわったことがあります。それは、大塚製薬ならではの独自性を追求すること。 「機能性飲料というそれまで世の中になかった製品ポカリスエットの開発を筆頭に、他社のものまねをしないというのは当社の伝統になっています。自分たちの強みを活かした、自分たちだからこそできる方法とは何だろうと考えてたどり着いたのが、日本初の技術『陽圧無菌充填方式』でした」(北野さん) 北野さんら開発チームでは、自社の医薬品分野で開発され、注射器の製造現場で使われていた無菌充填技術を「ポカリスエット」のPETボトルに応用。充填するブースを無菌環境にすることで常温のままのポカリスエットを充填し、キャップを締める直前に窒素を充填して内部を陽圧にすることで、容器の厚みをより薄くすることに成功します。肉薄でも開栓前は大塚製薬株式会社は、医薬品と食品というまったく異なる2分野の事業を展開する、他に類を見ない企業です。そうした独自性あふれる特色は、環境活動にもしっかり反映されています。大塚製薬ならではの、環境に配慮した容器開発や社員を対象とする環境教育への取り組みをレポートします。3Rの広場大塚製薬株式会社は、自社の強みを活かし、オンリーワンの容器開発へ大塚製薬株式会社     PETボトルの軽量化に医薬品分野の独自の無菌技術を応用(左)総務部環境担当 課長  塚本 裕子さん(右)総務部環境担当  北岡 尚子さん(左)生産技術部 部長  北野 康二さん(右)生産企画部 課長  今泉 記代子さん

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