日本容器包装リサイクル協会ニュース No.70
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容リ協ニュースNo.70 November 20156普及啓発といえば、未来を担う子どもたち向けの取り組みも重要です。横浜市では、焼却工場の見学を市内365の小学校すべてで実施し、燃やして埋めるという工程を学んでもらっています。市内の幼稚園・保育園や小学校に出向く出前授業については、昨年だけで221回実施しました。さらに、副読本の全校配布や啓発ポスターのコンクールを開催、ホームページ内ではごみの分別の仕方をゲーム感覚で学べる学習ツールも運営しています。イベントでの普及啓発も積極的に展開し、オリジナルでつくった収集車のゴーカートは、毎回行列ができるほどの人気を博しています。 こうした子ども向けの普及啓発では、分別うんぬんよりもごみは身近なものだと感じてもらうことが大切です。ごみの問題に興味を持ってもらうことで、そのうち分別に対しても自然に受け入れてもらえるようになるのではと思っています。江東区では、区内の小学校4年生を対象に、区の清掃事業に携わる職員が出向いてごみの分別から最終処分場の問題までを分かりやすく説明する出前授業を長年にわたって行なっています。昨年の実績では、区内44校のうちご希望のあった27校で実施しました。授業には、スケルトン仕様に改造した行政の側から市民のもとへ出向くという発想は、とても良いことだと思います。地域の人と顔見知りになれますし、そうなると協力も得やすくなるはず。やはり、普及啓発には、行政と市民のつながりがとても大切なのかもしれませんね。確かに関心の薄い人にメッセージを届けるには、こちらから出向いて説明するといった姿勢が必要ですね。うちも区民まつりといったイベントへの出展は盛んに行なっているのですが、町内会の集まりに出向くことまではここ最近あまりなかったので、今後の検討事項にしたいと思います。広報誌やホームページ、スマホ用ごみ分別アプリなどで普及啓発をする一方、新潟市でも一昨年から自ら説明に出向くという姿勢を打ち出しています。環境フェアなどの各種イベントやスーパーの店頭では、「ナジラテ屋(“なじらて”とは、新潟の方言で「いかがですか?」という意味)」と称して、ごみの出し方について分かりやすいように実物を多数展示したり、市民の皆さんが日頃から思っている排出方法などの疑問にお答えするイベントを開催しています。また、ごみや分別に興味を持ってもらえるよう、親子一緒に楽しむことができるゲームなども実施しています。子ども向け啓発新潟市「ナジラテ屋」鬼沢鬼沢綾部綾部服部灰野市町村座談会特集自治会・町内会での勉強会28.5%34.3%1.9%26.1%焼却場・選別施設などのリサイクル関連施設見学企業製造工程見学その他容リ協・市町村アンケートより市民啓発講演会9.2%どんな啓発活動を実施していますか?

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