日本容器包装リサイクル協会ニュース No.70
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容リ協ニュースNo.70 November 20155その破片がPETボトルや缶に混ざることがあります。そのため、中間処理施設側に破片を除去する専用の機械を導入してもらうことで対処しています。また、禁忌品については、以前、プラスチック製容器包装に注射針が混入していたことがあり、手選別をしていたスタッフに刺さってしまうという事故が発生しました。市民の皆さまに“人が手で分けているんだ”ということが伝わっていれば、こうした禁忌品が捨てられることもなく、事故は防げたかもしれず、普及啓発に今まで以上に力を注いでいかなければならないと考えています。禁忌品といえば、9月に容リ協が消費者向けに「プラスチック製容器包装に危険な異物を混ぜないで!」というDVDを制作し、ホームページにも動画を公開しているそうです。そうしたツールを活用するのもひとつの手かもしれませんね。分別品の品質については、皆さんやはり一様に苦労されているようですね。品質を向上するためには市民への普及啓発が欠かせないと思うのですが、皆さんの地域ではどのような取り組みをなされているのでしょう。横浜市の場合、学生や単身者など数年で引っ越されてしまう方も多く、一生懸命に普及啓発活動を行ない、成果が出たと思っても、その頃には新しい人に入れ替わってしまうケースが数多く見受けられます。一からまた普及啓発のやり直しということの繰り返しで、分別に対する知識の定着は長年にわたる課題です。そうした課題解決に向けた取り組みとして行なっているのが、市役所内に設置した分別相談コーナーです。毎年3月頃、市役所に転入届を出しにくる方を対象にした本コーナーでは、説明ボードを用いて分別の仕方などを解説しています。さらに、学生や単身者向けの集合住宅のオーナーさんを毎年訪ね、分別に対するご協力を要請。昨年は190か所を訪問し、94か所で分別状況の改善につなげることができました。 もちろん、広報誌やホームページによる普及啓発も行なっています。ホームページでは、リサイクルされた資源が何になるかといった伝えたい内容のコンテンツをトップページからなるべく浅いところに構成したり、イラストをふんだんに使うなどの工夫をしています。また、分別の仕方を検索できるスマホ用のアプリも若者向けの普及啓発の一環として配信しています。横浜市さんのホームページの構成は、伝えたい情報へと見る人を簡単に導けるようになっていて、とても参考になります。初めてこのページを訪問する人にとって、イラストが多くて分かりやすいのもいいですね。ただ、広報誌やホームページといったツールは、分別に対する意識の高い方が必要なときに見るものです。そこで、チラシを定期的に作成して配布したり、町内会の集まりやスーパーなどのお店に自ら出向いて説明するといった啓発活動にも注力し、分別に関心の薄い方にも排出ルールが浸透するようにしています。灰野市民啓発ナーす90分こホ発ページでは、リサイクルされた資ーさんするご0か所別状ことがホー発も横浜市 スマートフォン用アプリ横浜市 啓発チラシ鬼沢鬼沢服部服部灰野

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