日本容器包装リサイクル協会ニュース No.69
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容リ協ニュースNo.69 May 20154 市町村から協会への26年度ガラスびんの引渡量は35.7万トンで、前年度の引渡実績とほぼ同程度の水準となりました。 再商品化製品では、ガラスびんの原料となる「びん原料カレット」が引き続き安定した販売状況にあります。びん原料以外の用途では、ガラス短繊維(断熱材)向けが好調です。27年度の落札量は約4万トンと推定され、前年度比で約1万トン増加しています。これは、板ガラスメーカーが独自のリサイクルを開始した影響が大きく、ガラス短繊維市場への板ガラスの供給量が 市町村が回収する段階で細かく割れてしまって色分けできず、残渣として埋め立て処理された廃棄量は、およそ21万トンにのぼると推定されています。この廃棄されるガラスびんの再資源化は、当事業部における長年の課題になっています。そこで今年度も、「ガラスびん3R促進協議会」と連携しつつ、残渣減少と品質改善を図るための活動を継続して展開します。比較的大きな規模の市町村のうち、残渣率の高い地域の自治体を訪問。収集選別作業時にガラスびんが割れることを防止できる単独収集への移行をお願いしてまわる予定です。しかし、多くの市町村では他素材との混合収集が主流で、平ボディ車の使用や手選別の採用など、仕組みを一から変更することは容易ではありません。改善のための越えるべきハードルは高いものの、今後も粘り強くトライしていくつもりです。 今年度はリサイクル業務の管理強化にも取り組みます。市町村からの引取品の適正なリサイクルを実現すべガラスびん事業部減った分を「その他の色」のガラスびんで補うために需要が伸びていると考えられます。さらに、路床・路盤、埋戻し用砂・骨材用途も関東地方を中心に好調です。行政がガラス砂を自然砂の代替品として認めた地区では活発な需要となり、その効果が数字に表れています。軽量発泡骨材向けの用途では、主に防犯砂利としてホームセンターでの需要が堅調です。27年度における軽量発泡骨材向けの落札量は、前年度同様に約4千トンに達するなど、安定した需要を確保しています。く、再生処理事業者に対する現地検査を実施。また、再商品化製品利用事業者の利用実態の把握にも努めます。さらに、再生処理事業者に向けた安全面、衛生面での指導も継続し、特に大きな事故につながりかねない過積載に関する注意を喚起していきます。リサイクル事業の実績は、26年度も堅調に推移取り巻く状況ガラスびんの残渣減少に加え、業務管理の強化にも注力27年度の重点課題4つの素材ごとに、リサイクル事業を取り巻く現状や課題、27年度の活動計画などをご説明します。平成27年度の協会事業特集残渣の発生を減らし、リサイクルできる量を増やす取り組みに力を入れていきます●色別のコンテナ●平ボディ車協会の推奨する収集方法

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