日本容器包装リサイクル協会ニュース No.69
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容リ協ニュースNo.69 May 20151433,000 現在、北九州市で分別収集された缶、ガラスびん、PETボトルは、市内2か所(本城、日明)の「かんびん資源化センター」へ、プラスチック製容器包装は「プラスチック資源化センター」(西港)へそれぞれ運び込まれ選別された後、リサイクルされています。いずれの資源化センターでも作業には障がい者も加わり、就労支援の役割も担っているそうです。 次世代を担う子どもたちに分別・リサイクルの大切さを今から知ってもらうために、環境教育にも力を入れているといいます。2009年からは、小学生を対象にプラスチック製容器包装の処理施設を見学するバスツアーを実施。前述のプラスチック資源化センターでの選別やリサイクル工場での資源化などを体験学習する機会となっています。また、リサイクルの“見える化”を学校生活の中で実現すべく、今年度には市内小学校に再生資源で作ったプランターを贈る事業を計画しています。 ごみの分別に対する市民の理解を得るために、北九州市では日頃からの啓発活動にも積極的に取り組んでいます。例えば、市職員による出前講座や啓発チラシの配布、ごみ収集車のラッピングなど、様々なツールを活用。市内に約33,000か所あるごみ・資源化物ステーションにも告知用の情報提供ツールを設置し、正しい分別方法を浸透させるためのPR活動を展開しています。さらに、“継続こそ力なり”をモットーに、環境情報誌「ていたんプレス」を年3回のペースで定期的に発行。全世帯に配布しています。 「家庭ごみの有料制度を改定したときには、北九州市におけるごみと資源の分別方法を網羅した冊子、分別大事典をお試し袋とセットで全世帯に配布しました」(敷田さん) 公害の克服から数えて半世紀余り。市民と行政、そして事業者が議論してお互いを理解し合いながら推進してきた北九州市のリサイクル率は、現在プラスチック製容器包装で40%台、缶・ガラスびん・PETボトルに至っては80~90%台を記録しています。今後も三位一体による協働で、さらなるリサイクル率のアップを実現したいと敷田さん。“持続可能な都市のモデル”を目指す北九州市の取り組みをさらに進めていきたいと語ってくれました。リサイクル探訪 北九州市編 現在、北九州市で分別収集された缶、ガラスびん、PETボトルは、市内2か所(本城、日明)の「かんびん資源州い配用啓発活動ではリサイクルの“見える化”に注力❶ごみステーションでの掲示 ❷分別大事典とお試しセット ❸「ていたんプレス」❸本城かんびん資源化センター

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