日本容器包装リサイクル協会ニュース No.68
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.68 February 20155「リサイクルの基本」 自治体との交流を目的とした容器包装3R推進フォーラムが、3Rの推進に向けた情報共有の場とすると、小規模での意見交換を目指した容器包装3R交流セミナーは、3Rに関する各種テーマについて忌憚のない意見交換の場です。本セミナーでは、参加者であるNPOスタッフや地域住民の方々が課題や疑問を出し合う中で、参加者の関心の高いいくつかのテーマを決め、少人数で論議することを通して、参加する各主体の相互理解を深め、連携に向けた話合いをすることを目指しています。 さらに、3R推進団体連絡会では、それぞれの地域で自治体とともに3R活動の中心となって活動している市民リーダーとの交流を図る取り組み、3Rリーダー交流会を2007年度より開催しています。 「この交流会では、市民の皆さんが3Rについてどんなことを知りたいと思っているのかという情報を得ることができました。そうした市民の疑問に答えるべく制作したのが、3R啓発小冊子『リサイクルの基本』です」(加藤さん) 3R推進団体連絡会における今後の目標はとの問いに、幸さんは同連絡会が現在進めている第二次自主行動計画に基づく活動をしっかりと遂行していくことと話してくれました。 「昨年12月には2013年度の進捗状況をフォローアップ報告として発表しています。その中でも明記したことですが、第二次自主行動計画の最終年度となる2015年度に向けて、3R推進計画における数値目標の実現はもちろん、各主体との交流も積極的に展開していくつもりです」(幸さん) その言葉通り、この2月は2013年度から通算で6回目となる容器包装3R交流セミナーを名古屋で開催。いろいろと自由闊達な意見交換が行なわれました。 また、現在進められている容リ法の見直し審議に向けて、実効ある改正議論を進めていただくための各種情報提供を始め、次の第三次自主行動計画の目標検討など、同連絡会としてやらなければならない仕事が目白押し。昨年12月には自主行動計画フォローアップ報告やエコプロダクツ2014への出展もあり大忙しだった幸さん、加藤さんですが、実効ある容リ法制度の構築に向けた3R推進団体連絡会の活動に終わりはないようです。事業者による実効ある3Rの推進を!特集 その後、3Rリーダー交流会は次の段階へ。現在では、ワークショップを通じて市民リーダーを育成する活動へとステップアップしています。このワークショップから生まれた市民リーダーたちが中心となり、それぞれの地域の実情に合わせて「リサイクルの基本」をアレンジした「地域版リサイクルの基本」の制作もスタート。2012年には神奈川県川崎市版、2014年には埼玉県第二次自主行動計画は、いよいよラストスパートに突入川口市版が完成しています。 こうした各主体との交流や意見交換を目的とした取り組みは、当初、3R推進団体連絡会よりのプレゼンテーションから始まり、長く続ける中で徐々に双方向でのコミュニケーションへと進化を遂げてきたといいます。継続こそ力なりと、加藤さん。現在では、忌憚のない活発な意見交換を通じて、各主体との相互理解や信頼関係の構築に確かな手応えを感じ始めているそうです。

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