No.61日本容器包装リサイクル協会ニュース
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.61 May 201314連携プラザコンテナ収集ごみ減量検定合格認定書23年度22年度21年度20年度平成19年度8007006005004003002001000670546479473473102149157155153資源量ごみ量ごみ量+資源量●1人1日当たりの排出量の推移(g)772695636628626よるごみステーションでの排出指導をお願いするためです」(吉岡さん) その後も、地域におけるごみ収集・リサイクルのリーダーとして活躍するクリーンにいがた推進員に対し、市では地域ごとに毎年研修会も実施。その活動を強力にサポートしつつ、新ごみ減量制度の推進に欠かせない戦力として連携を深めています。 このように行政と市民が協力し合うことでスムーズに始められた新ごみ減量制度は、開始後わずかな期間で大きな成果を上げることになります。23年度までの当初目標であった1人1日当たりのごみ排出量100g削減(19年度比)を、早くも21年度に達成。リサイクル率に関しても、23年度までの当初目標23%に対し、22年度時点で27%まで押し上げることに成功しました。その後も安定的に推移しています。 「同様に、埋め立てられるごみの量も、22年度には19年度と比べて約28%の削減を実現しています」と話すのは、新潟市環境部廃棄物対策課の渡辺貫也さん。この数字はガラスびんの残渣量が減ったこととも大きく関係しているようです。 「新ごみ減量制度への移行に当たり、ガラスびんの収集方法にも変更がありました。これまで新潟地区では缶といっしょの袋で混合収集していましたが、運搬時に約4割のびんが割れてしまい、残渣として埋め立てられていたのです。そこで、新津地区や豊栄地区で採用されていたびん単独でのコンテナ収集に統一。新ごみ減量制度が始まってからの残渣率は、収集量全体の約1割までに減少を実現することができました」(渡辺さん) びん単独でのコンテナ収集により収集費用自体は上がったものの、選別費用が削減され、また残渣率低下による埋め立て処分費用も減少しました。混合収集時と変わらないコストで、リサイクル原料となるびんのカレット量を大幅に増やすことができたそうです。 現在、新潟市の新ごみ減量制度は第2ステージに入っています。昨年、一般廃棄物(ごみ)処理基本計画を改訂。新たな基本計画では、リデュースの重要性が唱われました。新潟市環境部廃棄物政策課企画係の齋藤賢太さんによると、昨年の夏には市民・事業者双方のリデュースに対する意識を高めることを目的に「3Rシティにいがた マイボトルキャンペーン2012」を開催したとのこと。 「本キャンペーンでは、新潟市内でマイボトルに商品(飲料)を提供できるお店など計140店をマップ化して紹介。マイボトルの活用を呼びかけました。また、キャンペーン期間中には、協力店の一部でスタンプラリーも実施しました」(齋藤さん) 同市では、毎年「ごみ減量検定」を実施していますが、今年は5,000人もの応募があるなど、齋藤さんをはじめとする環境部の職員はごみを減らすことに対する意識の高まりを実感しているといいます。 市民・事業者とともに、さらなるごみの減量を目指す新潟市。その歩みは着実に進展を遂げているようです。次なるステージではリデュースに注力連携プラザ

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