年次レポート2015
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年次レポート 20153「禁忌品」混入防止対策平成26年度・トピックス 容リ協では以前より、分別基準適合物内の禁忌品混入防止に向けた様々な取り組みを実施しています。そのひとつがベール品質調査です。ベールとは、家庭から排出された容器包装を市町村が保管引渡用に俵型(=ベール)へと圧縮したもの。プラスチック製容器包装では、容リ協の委託する約20名のスタッフが平成14年から全国の保管施設を訪れ、ベール内における異物の混入状況などを毎年度 ベール品質調査では、「容器包装比率」、「破袋度評価」、「禁忌品の有無評価」という3項目で調査を実施しています。ベール内の「容器包装比率」や、収集袋が破かれていないと異物混入の発見がむずかしいとされる「破袋度評価」に関しては年々改善がみられ、全国734の保管施設で行なった平成26年度の品質調査では、Aランク評価を受けた市町村が容器包装比率で95.8%、破袋度は88.9%でした。 しかし、「禁忌品の有無評価」については、混入していた市町村の割合が37.8%と、改善はあまり進んでいません。むしろ、直近の3年間では徐々に悪化する傾向を示しています。禁忌品の内容は、医療系廃棄物では注射器、危険物ではカミソリの混入が最も多く確認されました。また、危険物の中でも2割を占める電池類は発火の危険があり、なかでも発火性の高い充電池による“ぼや騒ぎ”も発生しています。プラスチック容器事業部清水健太郎「禁忌品」混入防止対策を強化し、26年度は情報発信に努めました調査するとともに、容リ協職員もその現場に同行して調査状況を確認。カミソリやガラス・陶器片、電池やライターといった危険物、注射器をはじめとする医療系廃棄物などの禁忌品が混入していた場合は、その市町村に対して随時連絡し、改善を求めています。 ベール品質調査には、市町村の廃棄物処理の担当者や保管施設のスタッフに立会いをお願いしており、立会比率は全体の約6割にのぼります。容リ協ではその機会を利用し、市町村に対して禁忌品混入の現状や改善策などについてのアンケート調査を実施。混入の防止に効果を挙げている優れた取り組みに関しては、他の市町村に紹介することで情報の共有化に努めています。ライターボンベスプレー缶電池刃物カミソリ釘・鋲ピンガラス陶器片品質調査その他その他発火の危険性けがの危険性44件8件77件2件17件114件34件69件22件混入した危険物の内訳26年度の調査結果平成26年度トピックス

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