容器包装リサイクル20年のあゆみ-公益財団法人日本容器包装リサイクル協会
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 「容器包装リサイクル 20年のあゆみ」の制作に際して、市民、行政、事業者という容リ制度の根幹をなす関係者の皆さまをはじめ、たくさんの方々にご協力いただきました。誌面上ではありますが、改めて厚く御礼を申しあげたいと存じます。 本記念誌の制作により、発足20年を迎えた容リ協が歩んできた道のりを検証することができました。とりわけ、制作の本格化に先立って、容リ協発足時の混迷の中で舵取りを担った上野明氏(初代専務理事)、畔上弘氏(初代常務理事)、土居敬和氏(初代広報部長)をお招きし、往時の困難を克服したご経験を踏まえた貴重なお話をお聞きしたことは、自分たちの「原点」を見つめ直す良い機会になりました。 容リ協の「原点」とは何でしょう。それは、公益財団法人として掲げる使命「容リ法に基づく再商品化業務の適正かつ確実な実施」を全うすることであると思います。私たちの手がけている仕事は、そのすべてがこの使命に通じるものでなければならず、記念誌づくりによって日々の業務の棚卸しをすることができたと感じています。また、仕事上の判断で迷ったときにはこの使命に照らして考えれば良いという基本にあらためて気付くことができたという点でも、今回の記念誌の制作は意義あるものになりました。 平成28年には審議会により容リ制度の施行状況に関する報告書が取りまとめられ、入札制度の見直し、普及啓発や情報発信などの具体的な取り組みが容リ協においても始まっています。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、我が国の資源循環のレベルは更なる向上が求められています。国連や先進国首脳会議の場でも、資源効率性の向上と3Rの推進が世界的な課題として確認されています。そうした社会の要請にしっかりと対応しつつ、自らの使命をこれからも確実に果たしていく所存です。 容リ協の仕事は、その業務の川上から川下まで、さまざまなステークホルダーの皆さまのご協力により成り立っています。そのため、諸先輩方の言葉にあったように「公正性」と「公平性」、そして「合理性」を常に念頭に入れて今後も業務を遂行し、皆さまから信頼していただける協会であり続けるよう努めてまいります。関係者の皆さまにおかれましては、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。あとがきにかえて公益財団法人日本容器包装リサイクル協会代表理事専務小山 博敬53

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