[プラ]の七不思議
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あのビル・その橋・この道路「プラ」とセメント物語ほいきた無タ料ダじゃありません12化学工場のDさんリサイクルの費用って誰が出してるの?リサイクルにも、やっぱりお金はかかるんです。それを負担するのが、容器をつくったり、容器・包装を使ったりしている会社。飲料・食品メーカーやスーパーマーケットなども含まれます。この工場では、大きく2つの使い方をしています。ひとつが化学原料。たとえば、「プラ」から水素を取り出してアンモニア(*)をつくり、これを新たな製品の原料にする。*アンモニアは「虫さされの薬」になったりもします! そして、もうひとつが燃料として。●もともとが石油だけに、「プラ」は高カロリーでクリーンな燃料としてピッタリなのです。燃やしてしまうなんて、もったいない・・・・そう思う人も多いでしょう。でも、石油や石炭のほとんどを輸入に頼っている日本で、そのぶん貴重な燃料が節約できるならば、これもアリかもしれません。なぜなら、はるばる海外から石油や石炭を運んでくるのに使っていた、船やトラックの燃料を減らすことができる。この船やトラックから出る大量の二酸化炭素(CO2)も、なくなる。そんな考えから、「プラ」を燃料としてリサイクルすることが法律でOKとされました。[プラ]の七不思議―6続く…さらにセメントをつくるのにも、「プラ」は大活躍。最近では、およそ41万トンもの廃プラスチックが、セメント工場でリサイクル中。まずは燃料として、そして燃やした後の灰も、セメントの原料に混ぜて使いきります。ムダになるものなんて、ほんと、全然ありません。こうしてできたセメントに、砂や砂利(じゃり)を混ぜると、ハイッ! おなじみの建設材料コンクリートができあがります。

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