ガラスびん分別収集の手引き びんto資源
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6ガラスびんの原料びんの原料に利用されるカレットその他の用途に利用されるカレット2. 異物混入による影響■市町村の資源化施設への影響▪選別に要する作業量が増加します。▪リサイクル可能なガラスびんも残渣になります。■再商品化事業者のカレット工場への影響▪磁力や風力でキャップ等を除去しなければならない。▪機械での除去ができない陶磁器類や細かいアルミ等は目視によって手でしか除去できません。▪耐熱ガラス等の異質ガラスは原型のままでないと除去が不可能です。■ガラスびん製造工場への影響▪紙や木質、プラスチック等の有機物は大量に入ると色調不良等の原因になります。▪アルミキャップ等の混入は、シリコンの結晶となって、ガラスびんが割れる原因になります。▪耐熱ガラス等の異質ガラスの混入は、一般のびんとの溶解温度が違うため、破裂する原因になります。▪鉛等の重金属の混入は、溶解窯の煉瓦を侵食します。▪陶磁器、石類の混入は、溶けずにガラスびんに入って、ガラスびんの不良原因になります。ガラスびんの製造工程ガラスびんは、けい砂を主な原料としてつくられてきましたが、現在ではリサイクルの技術が進み、原料の約4分の3に使い終わったびんを砕いたカレットを利用しています。またカレットはびん以外にも、断熱材や土壌改良材などにも利用され、大切な天然資源の節約につながっています。カレット工場での異物除去欠陥びん欠陥びん資源化施設の色選別ライン石灰石ソーダ灰けい砂びんの原料に利用されるカレットびん以外の用途に利用されるガラス粒①原料ガラスびんの主な原料は、けい砂、石灰石、ソーダ灰などの天然資源と、あきびんを砕いたカレットです。②溶解原料を混ぜ合わせた後、溶解窯の中に投入し、約1500℃の熱で溶かしてガラスをつくります。③ゴブカット溶かしたガラスから、びんをつくるのに必要な量だけ切り取り、その固まり(ゴブ)を製びん機に送ります。④成形ゴブを製びん機の金型に入れて、ガラスびんの形にします。つくられた履歴がびんの底に刻印されます。⑤徐冷成形直後に熱を持っているガラスを徐冷炉の中で、割れないように少しずつ冷やしていきます。⑥検査品質規格に合格したガラスびんを納入するため、強度や細かいキズなどを厳しくチェックします。⑦包装バルク包装、カートン包装、P箱包装など、出荷先に合わせた形態で包装されます。⑧出荷中身を入れるびん詰工場へ出荷されます。カレットガラスびんリサイクルで天然資源を節約

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