ガラスびん分別収集の手引き びんto資源
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11■ガラスびんの色選別を行わない場合(ガラスびん色別排出)(選別はなし)→保管施設メリット▪選別に要する人件費や設備費用などが不要になります。留意事項▪品質確保の観点から、住民の理解と協力を得るため、市町村の継続的な啓発活動が必要となります。▪ステーションから収集運搬車にびんを積み込む時の異物チェックも重要です。▪色別のガラスびんを保管施設に搬入する時は、ストックヤード前のスペースなどを利用して、搬入物の品質チェックを行うことも、品質向上のための有効な対策です。▪色選別を行わない場合でも、異物チェックの精度を高め、 かつリターナブルびんを抜き取るために、簡易なラインを設置している市町村もあります。■ガラスびんの色選別を行う場合(ガラスびん一括排出)受入貯留→びん色選別→保管施設メリット▪色選別は要するものの、品質は比較的高い水準が保たれます。▪コンテナ排出の場合、色選別の際に割れが少ないため、リターナブルびんの抜き取りも可能です。デメリット▪選別に要する人件費や設備費などがかかります。留意事項▪袋収集の場合は、色選別の前に、袋の除去が必要になります。この際、破袋機を導入して除去を行うと、ガラスびんが割れて選別できない量が多くなり、残渣が増加する原因となります。■他の資源物との分離、ガラスびんの色選別を行う場合(他の資源物との混合排出)受入貯留→前処理→資源物分離→びん色選別→保管施設デメリット▪処理工程が多くなるため、人件費、設備費などがかかります。▪処理工程が多い(長い)ため、びんが割れ、残渣が多くなります。留意事項▪この色別選別スタイルでは、各工程で機械化されているケースが多くみられます。また、各工程間の連結コンベヤが長く、途中でびんが落下して割れるケースも散見されます。▪設備内でガラスびんが割れる要因(残渣増大要因)①受入貯留貯留ボックスが非常に大きく深いため、収集物を投入する際びんが割れます。②前処理袋収集が主流なので、前処理として袋を破る必要があります。その手段として破袋機を導入している場合、びんがより多く割れます。また破袋機までのコンベヤからびんが落下して割れます。③資源物分離他の資源物をガラスびんから分離する際、細かくなったガラスびんは、その資源物と一緒に分離してしまい、残渣となります。また、他の資源物の品質低下を招きます。④びん色選別びん自動色選別装置を利用している施設では、ある一定以上の大きさのびんと、ラベルの無いびん等、限られたびんしか色選別できないため、残渣が極度に多い例がみられます。※手選別の場合でも、ラインのスピードやケガへの危険性もあり、割れた10㎝以下の大きさのガラスびんはなかなか選別できないのが現状です。4.選別(処理設備)に関する事項Ⅳ. ガラスびんの資源回収工程における課題と品質向上策

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