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乳及び乳製品 |
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1 |
乳及び乳製品の無脂乳固形分の定量法
底径五cm以上のアルミニウム製平底ひよう量皿を九八度から一〇〇度までの温度の乾燥器中で乾燥して恒量とする。試料二・五gから三gを前記のひよう量皿に量り採り、水浴上で注意しながら加熱し、大部分の水分を蒸発した後前記の乾燥器に移して、恒量となるまで乾燥し乾燥物質量を求める。乾燥物質のパーセント量から乳及び乳製品の乳脂肪分の定量法の項に定める方法により定量した脂肪のパーセント量を引いて無脂乳固形分のパーセント量とする。
乾燥器は気温九九度±一度に調節できるもので器壁棚板からの伝導熱、熱板からのふく射熱等のために、試料が指定の温度以上に過熱されることのない構造のものを用いる。
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2 |
乳製品の乳固形分の定量法 |
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a |
濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳、無糖脱脂れん乳、加糖れん乳及び加糖脱脂れん乳の乳固形分の定量法
試料二〇gを量り採り、温水で希釈し、一〇〇mlメスフラスコに入れて定容とし希釈試料とする。その希釈試料五ml(試料一g相当量)を採り前項と同様にして乾燥物質量を求める。濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳及び無糖脱脂れん乳にあつては、乾燥物質のパーセント量を乳固形分のパーセント量とし、加糖れん乳及び加糖脱脂れん乳にあつては、乾燥物質のパーセント量から乳製品の糖分の定量法の項に定める方法により定量したしよ糖のパーセント量を引いたものを乳固形分のパーセント量とする。
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b |
全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー及び加糖粉乳の乳固形分の定量法
九八度から一〇〇度までの温度の乾燥器中で乾燥し、恒量とした底径五cm以上のアルミニウム製平底ひよう量皿に試料二gを量り採り前記の乾燥器中で乾燥して乾燥物質量を求める。全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー及びバターミルクパウダーにあつては乾燥物質のパーセント量を乳固形分のパーセント量とし、加糖粉乳にあつては乾燥物質のパーセント量から乳製品の糖分の定量法の項に定める方法により定量したしよ糖のパーセント量を引いたものを乳固形分のパーセント量とする。
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3 |
乳及び乳製品の乳脂肪分及び乳たんぱく量の定量法 |
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a |
牛乳、特別牛乳、殺菌山羊乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳及び加工乳の乳脂肪分の定量法 硫酸一〇mlを硫酸用ピペツトを用いてゲルベル乳脂計に注入し、次に乳一一mlを牛乳用ピペツトを用いて徐々に硫酸上に層積し更に純アミルアルコール一mlを加えゴム栓をし、指で栓を圧しつつ振り乳を溶解した後、約六五度の温湯中に一五分間浸し、次に三分間から五分間遠心器(一分間の回転数七〇〇回以上)にかけ更に約六五度の温湯中に浸して温度を一定にし析出した脂肪層の度数を乳一〇〇分中の乳脂肪量とする。
○試薬
A 硫酸 一五度で比重一・八二〇から一・八二五までのもの
B アミルアルコール 沸点が一二八度から一三二度まで、比重が一五度で約〇・八一のもので、本品二mlについて水一一mlを用いて牛乳の場合と同様にして盲検を行い一夜静置して油状物の分離を認めないもの
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b |
濃縮乳、無糖れん乳、加糖れん乳、全粉乳、クリームパウダー、加糖粉乳及びクリームの乳脂肪分の定量法
濃縮乳、無糖れん乳及び加糖れん乳は乳製品の乳固形分の定量法の項に定める方法による定量の際に用いた希釈試料の一〇mlをリヨーリツヒ管に採り、アンモニア水(二五%から三〇%で無色透明なもの)二mlエタノール(九五%から九六%)一〇mlを順次加えてその度によく混ぜ合わせる。
全粉乳、クリームパウダー及び加糖粉乳は試料一gを、クリームは試料五gを小型ビーカーに量り採り、温湯約四mlを加えて溶解し、リヨーリツヒ管に移し、更に三mlの温湯で二回、次にアンモニア水二mlエタノール(九五%から九六%)一〇mlを用いて順次ビーカーを洗いリヨーリツヒ管に加えその度に栓をしてよく混ぜ合わせる。
エタノールを加えたリヨーリツヒ管にエーテル二五mlを加え静かに回転して均一の色調となつたときエーテルガスを抜き、管を水平にして三〇秒間激しく振り混ぜる。次に石油エーテル(沸点六〇度以下)二五mlを加え、同様に三〇秒間振り混ぜ栓を緩め、上澄液が全く透明となるまで直立して二時間以上静置する。上澄液をあらかじめ恒量を求めたビーカーに入れる。
リヨーリツヒ管にエーテル二五ml次に石油エーテル二五mlを加え第一回と同様にして上澄液をビーカーに合し、側管の先端をエーテル及び石油エーテル等量混合液で洗浄してビーカーに加える。
全粉乳、クリームパウダー、加糖粉乳及びクリームは、更に前回と同様の操作を行う。
ビーカーは、約七五度で注意して溶剤を揮発させ、気温一〇〇度から一〇五度までの温度の乾燥器中で一時間乾燥し増量を乳脂肪量とする。
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c |
たんぱく質濃縮ホエイパウダーの乳たんぱく量の定量法
(5) プロセスチーズ及び濃縮ホエイの1 乳固形分の定量法のbに規定する方法により求めた値を乳固形分のパーセント量で除した数に一〇〇を乗じ、乳固形分中の乳たんぱくのパーセント量とする。
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4 |
乳の比重の測定法
試料約二〇〇mlをシリンダーに取り、比重一・〇一五から一・〇四〇までの浮ひよう式牛乳比重計を用い一五度において測定する。もし、一五度以外の温度で測定した場合には、生乳、生山羊乳、牛乳、特別牛乳及び殺菌山羊乳にあつては別記一全乳比重補正表、低脂肪牛乳及び無脂肪牛乳にあつては別記二 低脂肪牛乳及び無脂肪牛乳比重補正表を用いて一五度の比重に換算する。
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5 |
乳及び乳製品の酸度の測定法
試料一〇mlに同量の炭酸ガスを含まない水を加えて希釈し、指示薬としてフエノールフタレイン液〇・五mlを加えて〇・一mol/1水酸化ナトリウム溶液で三〇秒間微紅色の消失しない点を限度として滴定し、その滴定量から試料一〇〇g当たりの乳酸のパーセント量を求め酸度とする。
〇・一mol/1水酸化ナトリウム溶液一mlは、乳酸九mgに相当する。 指示薬は、フエノールフタレイン一gを五〇%エタノールに溶かして一〇〇 mlとする。
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6 |
乳製品の水分の定量法
乳製品の乳固形分の定量法の項に定める方法と同様の方法により乾燥物質のパーセント量を求め、乾燥減量パーセント量を水分のパーセント量とする。
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7 |
乳製品の糖分の定量法 |
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a |
乳糖の定量法
加糖れん乳及び加糖脱脂れん乳は乳製品の乳固形分の定量法の項に定める方法による定量の際に用いる希釈試料二〇ml(試料四g相当量)を二〇〇mlのメスフラスコに採り水を加えて定容として供試液とする。
加糖粉乳は一・五gから一・七gまでを採り温湯に溶解し前項と同様にして二〇〇mlとして供試液とする。
濃縮ホエイは、検体を細砕器具を用いて均一な試料とした後、前項と同様にして二〇〇mlとして供試液とする。
フエーリング溶液甲・乙各五mlと水一〇mlを二〇〇mlのマイヤーフラスコに採り供試液をビユーレツトに入れ滴定予定量の大部分を注加し、石綿付金網上で二分間以内に沸騰させ少し火力を弱め、硫酸銅の青色がほとんど退色した後メチレンブルー液四滴を徐々に加え煮沸しながら青色の消えるまで供試液を滴下する。滴定の終末においては一回に一滴ずつ滴下して過量とならないようにし、滴定は沸騰し始めてから三分間以内に終わらせる。滴定予定量を定めるため予備試験を行い、本試験において滴下する供試液の量は二ml以内に止めるようにする。
滴定数より別記三乳糖定量表を用いて「供試液一〇〇ml中の無水乳糖量」を求め、これにフエーリング溶液の甲液の力価を乗じ補正を行つて試料一g当たりの乳糖量を求める。
同時に滴定数に相当する同表中の数値を求めて試料一g当たりに換算しこれをしよ糖定量の際乳糖が還元する亜酸化銅量に基づく「試料一g当たりの乳糖量が転化糖として定量せられる量」とする。
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b |
しよ糖の定量法
加糖れん乳及び加糖脱脂れん乳は乳糖定量用の供試液五〇ml(試料一g相当量)に、加糖粉乳は、一・〇gから一・五gまでを採り五〇mlの温湯に溶解したものに転化用塩酸液(二五%、比重一・一二五)二・五mlを加え六五度の温湯中に浸して二〇分間これを加温して転化し、直ちに水冷してフエノールフタレイン溶液二滴を加え、水酸化ナトリウム試薬を用いて中和し水を加えて二〇〇mlとする。供試液をビユーレツトに入れフエーリング溶液一〇ml(甲、乙各五ml)と水一〇mlを加えたものを乳糖定量の場合と同様に滴定する。
滴定数からこれに相当する転化糖量を別記四の転化糖定量表を用いて求め「試料一g当たりの転化糖の全量」を算出する。次に前記により測定した「試料一g当たりの乳糖量が転化糖として定量せられる量」を上の値より引いたものに〇・九五を乗じ、これにフエーリング溶液の甲液の力価を乗じて補正し、試料一g当たりのしよ糖量を算出する。
○フエーリング溶液
甲液 結晶硫酸銅(CuSO45H2O)三四・六三九gを水に溶かして五〇〇mlとし、その力価を定めておく。
乙液 ロツシエル塩一七三g及び水酸化ナトリウム五〇gを水に溶かして五〇〇mlとする。
○甲液の力価検定
甲液一〇mlを正確に採り水四〇mlを加え更に酢酸(三→一〇)四mlを加えて酸性としこれにヨウ化カリウム三gを加えて遊離するヨウ素を一%可溶性でん粉溶液を指示薬として〇・一mol/1チオ硫酸ナトリウム溶液を用いて滴定する。〇・一mol/1チオ硫酸ナトリウム溶液の一mlは六・三五七mgの銅に相当する。この滴定数から甲液一〇ml中の銅の量を計算する。この銅の量を一七四・九mgで除した商を使用した甲液の力価とする。
この力価は一±〇・〇〇五以内となるように調製する。
メチレンブルー溶液 試薬用特級メチレンブルー一gを水に溶かして一〇〇mlとする。 |
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8 |
乳及び乳製品の細菌数の測定法 |
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a |
生乳及び生山羊乳の直接個体鏡検法による細菌数の測定法
A 検体の採取
滅菌かくはん器で容器内の乳を十分にかき混ぜた後、滅菌採取管で検体約二五mlから三〇mlまでの量を滅菌採取瓶に採り、四度以下の温度で保持又は運搬する。検体は採取後四時間以内に試験に供しなくてはならない。四時間を超えた場合には、その旨を成績書に付記しなければならない。
B 測定法
検体をその容器とともに二五回以上よく振り、牛乳細菌用ミクロピペツトでその検体を適当に吸収し、白布をもつてピペツトの外壁に附着した乳を清しきし、次にピペツト内の検体をその先端より白布を用いて吸引し、検体を正確に〇・〇一mlとなし、その全部を載物硝子上に放出し塗沫針を用いて一cm2の面積に一様に塗り約五分間かすかに加温、乾燥した後、別記の色素溶液に瞬間浸して染色し、直ちに余液を振り落し、乾燥するのを待つて水洗し、再び乾燥して標本を作成する。
油浸レンズを装置した顕微鏡を用い、対物測微計をもつて視野の直径を〇・二〇六mmに調節し、前記の標本を鏡検し、一六以上の代表的視野の細菌数を個々に測定し、一視野に対する平均数を求める。これに三〇万を乗じた数値の上位二けたを有効数字として略算したものを生乳又は生山羊乳一ml中の細菌数とする。
C 色素溶液の調製法
フラスコ中にテトラクロールエタン四〇ml及び無水エタノール五四mlを入れ七〇度まで加温し、これにメチレンブルー一・〇〇gから一・一二gまでを混じ強く振つて色素を完全に溶かし、冷却するのを待つて、酢酸六mlを徐々に加えろ過した後密栓して貯える。
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b |
牛乳、特別牛乳、殺菌山羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、クリーム、乳飲料、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳、無糖脱脂れん乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳及び調製粉乳の標準平板培養法による細菌数(生菌数)の測定法
A 検体の採取及び試料の調製法
牛乳、特別牛乳、殺菌山羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、クリーム及び乳飲料にあつては容器包装のまま採取するか、又はその成分規格に適合するかしないかを判断することのできる数量を滅菌採取器具を用いて無菌的に滅菌採取瓶に採り、濃縮乳及び脱脂濃縮乳にあつてはa 生乳及び生山羊乳の直接個体鏡検法による細菌数の測定法A 検体の採取に定める方法により約二〇〇gを採取する。この場合四度以下の温度で保持し運搬する。検体はその後四時間以内に試験に供しなくてはならない。四時間を超えた場合は、その旨を成績書に付記しなければならない。
次に、濃縮乳及び脱脂濃縮乳を除き、滅菌採取瓶に採取したものにあつてはそのまま、容器包装のまま採取したものにあつてはその全部を滅菌広口瓶に無菌的に移し、二五回以上よく振り滅菌牛乳用ピペツトをもつて滅菌希釈瓶を用いて一〇倍及び一〇〇倍の希釈液を、更に希釈をする場合には滅菌化学用ピペツトをもつて同様に希釈液をつくる。
無糖れん乳、無糖脱脂れん乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳及び調製粉乳にあつては容器包装のまま採取するか、又はその成分規格に適合するかしないかを判断することのできる数量を滅菌採取器具を用いて無菌的に滅菌採取瓶に採り、濃縮乳及び脱脂濃縮乳にあつては滅菌採取瓶のまま、二五回以上よく振り、滅菌スプーンで検体一〇gを共栓三角フラスコ(栓を除いて重量八五g以下で一〇〇mlの所にかく線を有するもの)に採り、滅菌生理食塩水を加え一〇〇mlとして一〇倍希釈液をつくり、以下牛乳、特別牛乳、殺菌山羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、クリーム及び乳飲料と同様に希釈液をつくる。
B 測定法
牛乳、特別牛乳、殺菌山羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、クリーム、乳飲料、濃縮乳、脱脂濃縮乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳及び調製粉乳の各希釈液で一平板に、三〇個から三〇〇個までの集落が得られるような希釈液を選択し、同一希釈液に対し滅菌ペトリー皿二枚以上を用意し滅菌ピペツトでそれぞれの希釈液各一mlずつを正確に採り、これにあらかじめ加温溶解して四三度から四五度までの温度に保持した標準寒天培養基約一五mlを加え、静かに回転、前後左右に傾斜して混合し、冷却凝固させる。
試料をペトリー皿に採つてから培養基を注加するまでに二〇分以上を経過してはならない。
培養基が凝固したならば、これを倒置して三二度から三五度までの温度で四八時間(前後三時間の余裕を認める。)培養後発生した集落数を算定する。この場合培養時間を経過した後、直ちに算定できない場合は、これを取り出して五度以下の冷蔵庫に保存すれば、二四時間以内は算定に供し得る。
試料を加えないで希釈用液一mlと培養基とを混合したものを対照とし、ペトリー皿、希釈液及び培養基の無菌であつたこと並びに操作が完全であつたことを確かめなくてはならない。
ペトリー皿は直径九cmから一〇cmまで、深さ一・五cmとする。
無糖れん乳及び無糖脱脂れん乳は調製した一〇倍希釈液一〇mlを二mlずつ滅菌ペトリー皿五枚に採り、以下牛乳と同様に実施する。
細菌数算定は、次の要領による。
無糖れん乳及び無糖脱脂れん乳を除いては一平板の集落数三〇個から三〇〇個までの場合及び拡散集落があつてもその部分が平板の二分の一以下で他の集落がよく分散していて、算定に支障のないものを選び出し、集落計算器を用いて常に一定した光線の下で集落数を計測し、一平板の集落数又は二枚以上の平均集落数に希釈倍数を乗じた数字を記載する場合、高位から三けた目を四捨五入して二けたのみを記載しそれ以下は〇を附する。
次の場合はこれを試験室内事故とする。 |
イ |
集落の発生のなかつた場合(常温保存可能品、無糖れん乳、無糖脱脂れん乳及び摂氏一一五度で一五分間以上加熱殺菌した乳飲料の場合を除く。)
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ハ |
拡散集落の部分が平板の二分の一を超えた場合 |
ハ |
汚染されたことが明らかなもの |
ニ |
その他不適当と思われるもの |
○培地
標準寒天培養基
ペプトン五g、酵母エキス二・五g、ブドウ糖一g及び寒天一五gを精製水一、〇〇〇mlに合して加熱して溶かし、高圧滅菌する(滅菌後のpHは七・〇から七・二までとする。)。
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9 |
本試験における大腸菌群とは、グラム陰性、無芽胞性の桿菌で乳糖を分解してガスを発生するすべての好気性及び通性嫌気性の細菌をいう。 |
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a |
検体の採取及び試料の調製法
(1)乳及び乳製品の8 乳及び乳製品の細菌数の測定法のb(標準平板培養法)のAに準ずる。 |
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b |
測定法
検体一ml及びその一〇倍希釈液、一〇〇倍希釈液の各一mlを二本ずつB・G・L・B・はつ酵管に接種し、三二度から三五度までの温度で四八時間(前後三時間の余裕を認める。)培養してガス発生の有無を観察する。
ガス発生を認めないものは、大腸菌群陰性とし、ガス発生を認めた場合には、そのはつ酵管を採り、一白金耳を遠藤培養基又はE・M・B・培養基にかく線培養して、独立した集落を発生せしめる。三二度から三五度までの温度で二四時間(前後二時間の余裕を認める。)培養後遠藤培養基又はE・M・B・培養基から定型的大腸菌群集落又は二個以上の非定型的集落を釣菌して、乳糖ブイヨンはつ酵管及び寒天斜面にそれぞれ移植する。
乳糖ブイヨンはつ酵管は三二度から三五度までの温度で四八時間(前後三時間の余裕を認める。)、寒天斜面は三二度から三五度までの温度で二四時間培養し、乳糖ブイヨンはつ酵管においてガス発生を確認した場合に、これと相対する寒天斜面培養について鏡検し、グラム陰性無芽胞悍菌を認めた場合を大腸菌群陽性とする。
○培地
A B・G・L・B・はつ酵管
ペプトン一〇g及び乳糖一〇gを蒸留水五〇〇mlに溶解し、これに新鮮な牛胆汁二〇〇ml(又は乾燥牛胆末二〇gを水二〇〇mlに溶解したものでpH七・〇から七・五までのもの)を加えて約九七五mlとしpH七・四に修正し、これに〇・一%のブリリアントグリーン水溶液一三・三mlを加えて、全量を一、〇〇〇mlとし、綿ろ過し、ダーラム管を入れた試験管に約一〇mlずつ分注して後間けつ滅菌する(滅菌後のpHは七・一から七・四までとする。)。
B 遠藤培養基
三%の普通寒天(pH七・四から七・八までのもの)一、〇〇〇mlを加温溶解し、これにからかじめ少量の水に溶した乳糖一五gを加えてよく混和する。さらにこれにフクシンのエタノール飽和溶液(エタノール一〇〇mlにフクシン約一一gを溶かしたもの)一・〇mlを加え冷却して約五〇度になつたとき、新たに製した一〇%の亜硫酸ナトリウム溶液を少量ずつ加える。フクシンの色が淡桃色になつたとき滴加を止める。
これを試験管又はフラスコに四〇mlから一〇〇mlまでを分注し、間けつ滅菌し、用に臨み溶かして平板とする。
C E・M・B・培養基
ペプトン一〇gリン酸二カリウム(K2HPO4)二g及び寒天二五gから三〇gまでを蒸留水一、〇〇〇mlに加え加熱溶解し、沸騰後蒸発水量を補正する(pHの修正不要。)。これに乳糖一〇g二%エオジン水溶液(エオジン黄)二〇ml及び〇・五%メチレンブルー水溶液一三mlを加えてよく混和し、分注し、間けつ滅菌して用に臨み平板とする。
D 乳糖ブイヨンはつ酵管
普通ブイヨンに乳糖を〇・五%の割合に加えて、ダーラム管を入れた試験管に約一〇mlずつ分注し、間けつ滅菌する(滅菌後のpHは六・四から七・〇までとする。)。
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10 |
試料二mlを小型ペトリー皿に採り、これに試料と同容量の七〇%(v/v)エタノールを加えて混和し、凝固物の生成の有無を観察する。肉眼で凝固物を認めない場合をアルコール試験陰性とする。 |
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11 |
乳のイソメタミジウム試験法 |
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a |
装置
可視分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。 |
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b |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の○ 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試験・試液に示すものを用いる。
ギ酸アンモニウム ギ酸アンモニウム(特級)
ヘプタンスルホン酸ナトリウム 一―ヘプタンスルホン酸ナトリウム(特級) |
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c |
塩化イソメタミジウム 本品は塩化イソメタミジウム九九%以上を含む。
融点 本品の融点は二四四度から二四五度である。 |
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d |
試験溶液の調製
試料五・〇〇gを量り採り、アセトニトリル一五ml及び〇・二五mol/1ギ酸アンモニウム・メタノール溶液一五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、毎分三、〇〇〇回転で五分間遠心分離を行い、アセトニトリル・メタノール層をすり合わせ減圧濃縮器中に移す。沈殿にアセトニトリル一五ml及び〇・二五mol/1ギ酸アンモニウム・メタノール溶液一五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、前記と同様の条件で遠心分離を行い、アセトニトリル・メタノール層をそのすり合わせ減圧濃縮器中に合わせ、三〇度以下でアセトニトリル及びメタノールを除去する。この残留物に酢液エチル一五ml及び水一五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、酢酸エチル層を捨て、水層に酢酸エチル一五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜる。酢酸エチル層を捨て、水層に塩化ナトリウム一gを加えて溶かし、アセトニトリル一五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、アセトニトリル層をすり合わせ減圧濃縮器中に移す。水層にアセトニトリル一五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、アセトニトリル層をそのすり合わせ減圧濃縮器中に合わせ、三〇度以下でアセトニトリルを除去する。この残留物に〇・二五mol/1ギ酸アンモニウム・メタノール溶液一・〇mlを加えて溶かし、これを試験溶液とする。
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e |
操作法
A 定性試験
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準品と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤 オクチルシリル化シリカゲル(粒径五μm)を用いる。
カラム管 内径四・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
検出器 吸光波長三八〇nmで操作する。
移動相 アセトニトリル及び〇・〇〇五mol/1ヘプタンスルホン酸ナトリウム含有〇・〇三mol/1クエン酸溶液をそれぞれ三対七の割合で混合した溶液を用いる。イソメタミジウムが約一〇分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う。 |
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12 |
乳のエプリノメクチン試験法 |
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a |
装置
蛍光検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。 |
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b |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の〇 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試薬・試液に示すものを用いる。
イソオクタン 二、二、四―トリメチルペンタン(特級)
メチルイミダゾール 一―メチルイミダゾール(特級) |
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c |
標準品
エプリノメクチン 本品はエプリノメクチンB1a九五%以上を含む。
融点 本品の融点は一六三度から一六六度である。 |
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d |
標準溶液の調製
A 蛍光化法
標準品にジメチルホルムアミド、無水酢酸及びメチルイミダゾールをそれぞれ九対三対二の割合で混合した溶液〇・二mlを加えて密栓し、よく振り混ぜた後、一〇〇度で九〇分間加熱し、室温になるまで放置する。
B 精製法
シリカゲルミニカラム(六九〇mg)に、酢酸エチル及びn―ヘキサンをそれぞれ六対四の割合で混合した溶液一〇mlを注入し、流出液は捨てる。このカラムにA 蛍光化法で得られた溶液を注入した後、酢酸エチル及びn―ヘキサンをそれぞれ六対四の割合で混合した溶液一〇mlを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下で酢酸エチル及びn―ヘキサンを除去する。この残留物にメタノール二・〇mlを加えて溶かし、これを標準溶液とする。
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e |
試験溶液の調製
A 抽出法
試料五・〇〇gを量り採り、アセトン及び水をそれぞれ一対一の割合で混合した溶液三〇ml、塩化ナトリウム五g及びイソオクタン六〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜる。これを毎分二、五〇〇回転で五分間遠心分離を行い、イソオクタン層をすり合わせ減圧濃縮器中に移す。水層にイソオクタン六〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、前記と同様の条件で遠心分離を行い、イソオクタン層をそのすり合わせ減圧濃縮器中に合わせ、八〇度以下でイソオクタンを除去する。この残留物にn―ヘキサン二〇mlを加えて溶かし、一〇〇mlの分液漏斗(甲)中に移す。これにn―ヘキサン飽和アセトニトリル二〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層を一〇〇mlの分液漏斗(乙)中に移す。分液漏斗(甲)中にn―ヘキサン飽和アセトニトリル二〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層を一〇〇mlの分液漏斗(乙)中に合わせる。分液漏斗(乙)中にn―ヘキサン一〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層をすり合わせ減圧濃縮器中に移し、四〇度以下でアセトニトリルを除去する。この残留物にメタノール四・〇mlを加えて溶かし、その二・〇mlを採り、四〇度以下で窒素気流下で乾固する。
B 蛍光化法
A 抽出法で得られたものにd 標準溶液の調製のA 蛍光化法と同様の操作を行う。
C 精製法
B 蛍光化法で得られた溶液にd 標準溶液の調製のB 精製法と同様の操作を行い、これを試験溶液とする。
f 操作法
A 定性試験
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準溶液と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤 オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径五μm)を用いる。
カラム管 内径四・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
検出器 励起波長三六〇nm、蛍光波長四六〇nmで操作する。
移動相 水とメタノールをそれぞれ三対九七で混合した溶液を用いる。エプリノメクチンBlaが約一〇分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う。 |
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13 |
乳のオキシテトラサイクリン、クロルテトラサイクリン及びテトラサイクリン試験法 |
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a |
装置
蛍光検出器付高速液体クロマトグラフを用いる。 |
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b |
試験・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の○ 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試薬・試液に示すものを用いる。
イミダゾール イミダゾール(特級)
イミダゾール緩衝液 イミダゾール六八・〇八g、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム〇・三七g及び酢酸マグネシウム一〇・七二gを水に溶かして八〇〇mlとする。これに酢酸を加えてpH七・二に調整し、水を加えて一、〇〇〇mlとする。
エチレンジアミン四酢酸含有クエン酸緩衝液
第一液 クエン酸二一・〇gを水に溶かして一、〇〇〇mlとする。
第二液 リン酸二ナトリウム七一・六gを水に溶かして一、〇〇〇mlとする。
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム一・八六gに第一液三〇七mlと第二液一九三mlを混和したものを加えて溶かす。
スチレンジビニルベンゼン共重合体ミニカラム(二六五mg) 内径八mmから九mmまでのポリエチレン製のカラム管に、カラムクロマトグラフィー用に製造したスチレンジビニルベンゼン共重合体二六五mgを充てんしたもの又はこれと同等の分離特性を有するものを用いる。
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c |
標準品
塩酸オキシテトラサイクリン 本品一・〇〇〇mgはオキシテトラサイクリン〇・八五〇mg力価以上を含む。
分解点 本品の分解点は一九〇度から一九四度である。
塩酸クロルテトラサイクリン 本品一・〇〇〇mgは塩酸クロルテトラサイクリン〇・九〇〇mg力価以上を含む。
分解点 本品の分解点は二一〇度以上である。
塩酸テトラサイクリン 本品一・〇〇〇mgは塩酸テトラサイクリン〇・九〇〇mg力価以上を含む。
分解点 本品の分解点は二一四度である。 |
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d |
試験溶液の調製
A 抽出法
試料五・〇〇gを量り採り、エチレンジアミン四酢酸含有クエン酸緩衝液三〇ml及びn―ヘキサン二〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜる。次いで毎分三、〇〇〇回転で一〇分間遠心分離を行い、水層を分取する。
B 精製法
スチレンジビニルベンゼン共重合体ミニカラム(二六五mg)に、メタノール一〇ml、水一〇ml、飽和エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム溶液五mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにA 抽出法で得られた溶液を注入した後、水一〇mlを注入し、流出液は捨てる。このカラムにメタノール一〇mlを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下でメタノールを除去する。この残留物に一・三六%リン酸一カリウム溶液一・〇mlを加えて溶かし、これを試験溶液とする。
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e |
操作法
A 定性試験
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準品と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径五μm)を用いる。
カラム管 内径四・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
検出器 励起波長三八〇nm、蛍光波長五二〇nmで操作する。
移動相 オキシテトラサイクリン及びテトラサイクリンの試験を行う場合は、イミダゾール緩衝液及びメタノールを一七対三の割合で混合した溶液を用いる。オキシテトラサイクリンが約五分で流出する流速に調整する。クロルテトラサイクリンの試験を行う場合は、イミダゾール緩衝液及びメタノールを三対一の割合で混合した溶液を用いる。クロルテトラサイクリンが約七分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う |
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14 |
ゲンタマイシン、スペクチノマイシン及びネオマイシン試験法 |
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a |
装置
高速液体クロマトグラフ・質量分析計を用いる。 |
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b |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の〇 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試薬・試液に示すものを用いる。
ヘプタフルオロ酪酸 ヘプタフルオロ―n―酪酸
ヘプタンスルホン酸ナトリウム 一―ヘプタンスルホン酸ナトリウム(特級) |
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c |
標準品
塩酸スペクチノマイシン 本品一・〇〇〇mgは、スペクチノマイシン六〇三μg力価以上を含む。
硫酸ゲンタマイシン 本品一・〇〇〇mgは、ゲンタマイシンC1五九〇μg力価以上を含む。
融点 本品の融点は二一八度から二三七度である。
硫酸ネオマイシン 本品一・〇〇〇mgは、ネオマイシンB六八〇μg以上を含む。 |
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d |
試験溶液の調製
A 抽出法
試料五・〇〇gを量り採り、一%メタリン酸溶液二五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、毎分三、〇〇〇回転で一〇分間遠心分離を行い、綿栓ろ過する。
B 精製法
オクタデシルシリル化シリカゲルミニカラム(五〇〇mg)に、メタノール五ml及び水一〇mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにA 抽出法で得られた溶液及び水五mlを順次注入し、流出液に〇・一mol/lヘプタンスルホン酸ナトリウム溶液二mlを加える。このカラムにメタノール五ml及び水一〇mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムに、先にヘプタンスルホン酸ナトリウム溶液を加えた流出液及び水五mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにメタノール一〇mlを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下でメタノールを除去する。この残留物にアセトニトリル及び〇・〇〇五mol/lヘプタフルオロ酪酸溶液をそれぞれ一対九の割合で混合した溶液一・〇mlを加えて溶かし、これを試験溶液とする。
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e |
操作法
A 定性試験
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準品と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤 オクタデシルシリル化シリカゲルを用いる。
カラム管 内径一・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
移動相 アセトニトリル及び〇・〇〇五mol/lヘプタフルオロ酪酸溶液をそれぞれ一対九の割合で混合した溶液を用いる。ゲンタマイシンが約一〇分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う。 |
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15 |
乳のシロマジン、スピラマイシン及びチルミコシン試験法 |
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a |
装置
紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。 |
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b |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の〇 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試薬・試液に示すものを用いる。
強酸性陽イオン交換体ミニカラム(五〇〇mg) 内径八mmから九mmまでのポリエチレン製のカラム管にプロピルベンゼンスルホン酸シリル化シリカゲル五〇〇mgを充てんしたもの又はこれと同等の分離特性を有するものを用いる。
リン酸緩衝液(pH二・五)
リン酸緩衝液(pH三・〇)リン酸一ナトリウム七・八〇gを水に溶かして一、〇〇〇mlとし、リン酸を加えてpH二・五に調整する。リン酸一ナトリウム七・八〇gを水に溶かして一、〇〇〇mlとし、リン酸を加えてpH三・〇に調整する。
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c |
標準品
シロマジン 本品はシロマジン九九%以上を含む。
融点 本品の融点は二二〇度から二二七度である。
スピラマイシンT 本品はスピラマイシンT九九%以上を含む。
融点 本品の融点は一三四度から一三七度である。
チルミコシン 本品はチルミコシン九九%以上を含む。
ネオスピラマイシンI 本品はネオスピラマイシンI九三%以上を含む。
融点 本品の融点は一一九度から一二〇度である。 |
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d |
試験溶液の調製
A 抽出法
試料一〇・〇〇gを量り採り、メタノール及び一・二%メタリン酸溶液をそれぞれ一対一の割合で混合した溶液三五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、毎分三、〇〇〇回転で一〇分間遠心分離を行い、綿栓ろ過する。
B 精製法
強酸性陽イオン交換体ミニカラム(五〇〇mg)に、メタノール三ml及び水三mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにA抽出法で得られた溶液を注入した後、メタノール及びリン酸緩衝液(pH三・〇)をそれぞれ九対一の割合で混合した溶液三ml、水五ml及び〇・一mol/1リン酸二カリウム溶液三mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにメタノール及び〇・一mol/1リン酸二カリウム溶液をそれぞれ九対一の割合で混合した溶液一〇mlを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下でメタノール及び水を除去する。この残留物にアセトニトリル及び〇・〇五mol/1リン酸二カリウム溶液をそれぞれ三対七の割合で混合した溶液一・〇mlを加えて溶かし、これを試験溶液とする。
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e |
操作法
A 定性試
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準品と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤 オクタデシルシリル化シリカゲルを用いる。
カラム管 内径四・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
検出器 シロマジンの試験を行う場合は、吸光波長二四〇nmで操作する。
スピラマイシンの試験を行う場合は、吸光波長二三五nmで操作する。
チルミコシンの試験を行う場合は、吸光波長二九〇nmで操作する。
移動相 シロマジンの試験を行う場合は、アセトニトリル及びリン酸緩衝液(pH二・五)をそれぞれ一対四九の割合で混合した溶液を用いる。シロマジンが約五分で流出する流速に調整する。
スピラマイシン及びチルミコシンの試験を行う場合は、アセトニトリル及びリン酸緩衝液(pH二・五)をそれぞれ一対三の割合で混合した溶液を用いる。スピラマイシンTが約一〇分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う。 |
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16 |
乳のスルファジミジン試験法 |
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a |
装置
紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。 |
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b |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の〇 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試薬・試液に示すものを用いる。
アルミナ(中性)ミニカラム(一、八五〇mg) 内径八mmから九mmまでのポリエチレン製のカラム管に、カラムクロマトグラフィー用に製造したアルミナ(中性)一、八五〇mgを充てんしたもの又はこれと同等の分離特性を有するものを用いる。
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c |
標準品
スルファジミジン本品はスルファジミジン九九%以上を含む。
融点 本品の融点は一九八度から二〇一度である。 |
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d |
試験溶液の調製
A 抽出法
試料一〇・〇gを量り採り、アセトニトリル二五ml及び無水硫酸ナトリウム二〇gを加え、毎分三、〇〇〇回転で五分間遠心分離を行い、アセトニトリル層を一〇〇mlの分液漏斗中に移す。これにアセトニトリル飽和n―ヘキサン二五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層をすり合わせ減圧濃縮器中に移す。遠心分離管の残留物にアセトニトリル二五mlを加え、一分間激しく振り混ぜた後、前記と同様の条件で遠心分離を行い、アセトニトリル層をその分液漏斗中に合わせる。振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層をそのすり合わせ減圧濃縮器中に合わせ、n―プロパノール一〇mlを加え、四〇度以下でアセトニトリル及びn―プロパノールを除去する。この残留物にアセトニトリルと水を一九対一の割合で混合した溶液三mlを加えて溶かす。
B 精製法
アルミナ(中性)ミニカラム(一、八五〇mg)に、アセトニトリルと水を一九対一の割合で混合した溶液一〇mlを注入し、流出液は捨てる。このカラムにA 抽出法で得られた溶液を注入し、流出液は捨てる。このカラムにアセトニトリルと水を一七対三の割合で混合した溶液一〇mlを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下でアセトニトリル及び水を除去する。この残留物にアセトニトリルと〇・〇二五mol/1リン酸一ナトリウム溶液を三対一七の割合で混合した溶液一・〇mlを加えて溶かし、アセトニトリル飽和n―ヘキサン〇・五mlを加え、毎分三、〇〇〇回転で五分間遠心分離を行う。n―ヘキサン層を捨て、アセトニトリル及びリン酸一ナトリウム溶液の混液層を採り、これを試験溶液とする。
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e |
操作法
A 定性試験
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準品と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤 オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径五μm)を用いる。
カラム管 内径四・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
検出器 吸光波長二六八nmで操作する。
移動相 アセトニトリルと〇・〇二五mol/1リン酸一ナトリウム溶液を三対一七の割合で混合した溶液を用いる。スルファジミジンが約一〇分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う。 |
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17 |
乳のセフチオフル試験法 |
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a |
装置
紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。 |
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b |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の〇 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試薬・試液に示すものを用いる。
ジチオエリスリトール ジチオエリスリトール(特級)
ジチオエリスリトール・ホウ酸緩衝液 塩化カリウム三・七g、ジチオエリスリトール四・〇g及びホウ酸ナトリウム一九・〇gを水一、〇〇〇mlに溶かす。
ヨウ化アセトアミド ヨウ化アセトアミド(一級)
ヨウ化アセトアミド・リン酸緩衝液 ヨウ化アセトアミド七・〇gをリン酸緩衝液(pH七)五〇mlに溶かす。 |
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c |
標準品
セフチオフル 本品は塩酸セフチオフル九九%以上を含む。 |
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d |
標準溶液の調製
A デスフロイル化法
標準品にジチオエリスリトール・ホウ酸緩衝液一五mlを加え、五〇度の水浴中で一五分間振とうする。これにヨウ化アセトアミド・リン酸緩衝液三mlを加え、振り混ぜた後、室温で三〇分間放置する。これに五%リン酸を加えてpH二・五に調整し、四度に冷却する。
B 精製法
オクタデシルシリル化シリカゲルミニカラム(一、〇〇〇mg)に、メタノール五ml及びリン酸緩衝液(pH七)五mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにA デスフロイル化法で得られた溶液を注入した後、リン酸緩衝液(pH七)五ml及び〇・〇一mol/l水酸化ナトリウム溶液三mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにアセトニトリル及び水をそれぞれ二対八の割合で混合した溶液三mlを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下でアセトニトリル及び水を除去する。この残留物にアセトニトリル、トリフルオロ酢酸及び水をそれぞれ三〇〇対一対七〇〇の割合で混合した溶液一・〇mlを加えて溶かし、これを標準溶液とする。
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e |
試験溶液の調製
A 抽出法及びデスフロイル化法
試料五・〇〇gを量り採り、ジチオエリスリトール・ホウ酸緩衝液一〇mlを加え、一mol/l水酸化ナトリウム溶液を加えてpH九・〇に調整する。振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、毎分三、〇〇〇回転で一〇分間遠心分離を行う。水層を採り、五〇度の水浴中で一五分間振とうする。これにヨウ化アセトアミド・リン酸緩衝液三mlを加え、振り混ぜた後、室温で三〇分間放置する。これに五%リン酸を加えてpH二・五に調整し、四度に冷却した後、前記と同様の条件で遠心分離を行う。水層を採り四度に冷却する。
B 精製法
A 抽出法及びデスフロイル化法で得られた溶液にd 標準溶液の調製のB 精製法と同様の操作を行い、これを試験溶液とする。
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f |
操作法
A 定性試験
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準溶液と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤 オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径5μm)を用いる。
カラム管 内径四・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
検出器 吸光波長二六六nmで操作する。
移動相 アセトニトリル、トリフルオロ酢酸及び水をそれぞれ三〇〇対一対七〇〇の割合で混合した溶液を用いる。デスフロイルセフチオフルが約七分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う。 |
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18 |
乳のチアベンダゾール及び五―プロピルスルホニル―一H―ベンズイミダゾール―二―アミン試験法 |
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a |
装置
紫外分光光度型検出器及び蛍光検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。 |
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b |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の○ 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2) 試験・試液に示すものを用いる。
アルミナ(中性)ミニカラム(一、八五〇mg) 内径八mmから九mmまでのポリエチレン製のカラム管に、カラムクロマトグラフィー用に製造したアルミナ(中性)一、八五〇mgを充てんしたもの又はこれと同等の分離特性を有するものを用いる。
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c |
標準品
チアベンダゾール 本品はチアベンダゾール九九%以上を含む。
融点 本品の融点は三〇四度から三〇五度である。
五―ヒドロキシチアベンダゾール 本品は五―ヒドロキシチアベンダゾール九九%以上を含む。
融点 本品の融点は二八三度から二八六度である。
五―プロピスルホニル―一H―ベンズイミダゾール―二―アミン 本品は五―プロピルスルホニル―一H―ベンズイミダゾール―二―アミン九九%以上を含む。
融点 本品の融点は二二二度から二二三・五度である。 |
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d |
標準溶液の調製
A 抽出法
試料五・〇〇gを量り採り、酢酸エチル五〇ml及び四mol/1炭酸カリウム溶液一mlを加え、毎分二、六〇〇回転で五分間遠心分離を行い、上澄液を二〇〇mlの三角フラスコ中に移す。沈殿に酢酸エチル五〇mlを加え、細砕した後、前記と同様の条件で遠心分離を行い、上澄液をその三角フラスコ中に合わせる。これに適量の無水硫酸ナトリウムを加え、時々振り混ぜながら一五分間放置した後、すり合わせ減圧濃縮器中にろ過し、四〇度以下で酢酸エチルを除去する。この残留物にアセトニトリル五〇mlを加えて溶かし、二〇〇mlの分液漏斗(甲)中に移す。これにアセトニトリル飽和n―ヘキサン五〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層を二〇〇mlの分液漏斗(乙)中に移す。これにアセトニトリル飽和n―ヘキサン五〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層をすり合わせ減圧濃縮器中に移し、n―ヘキサン層を分液漏斗(甲)中に合わせる。これにアセトニトリル一〇mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、静置し、アセトニトリル層をそのすり合わせ減圧濃縮器中に合わせ、四〇度以下でアセトニトリルを除去する。この残留物に酢酸エチル一mlを加えて溶かす。
B 精製法
アルミナ(中性)ミニカラム(一、八五〇mg)に、酢酸エチル一〇mlを注入し、流出液は捨てる。このカラムにA 抽出法で得られた溶液を注入し、流出液は捨てる。このカラムに酢酸エチルとメタノールを三対七の割合で混合した溶液一五mlを注入し、流出液をすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下で酢酸エチル及びメタノールを除去する。この残留物にアセトニトリルと〇・〇二五mol/1リン酸一ナトリウム溶液を一対四の割合で混合した溶液一・〇mlを加えて溶かし、これを試験溶液とする。
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e |
試験溶液の調製
A 定性試験
次の操作条件で試験を行う。試験結果は標準品と一致しなければならない。
操作条件
カラム充てん剤 オクタデシルシリル化シリカゲル(粒径五μm)を用いる。
カラム管 内径四・〇mmから六・〇mmまで、長さ一五〇mmのステンレス管を用いる。
カラム温度 四〇度
検出器
チアベンダゾール及び五―プロピルスルホニル―一H―ベンズイミダゾール―二―アミンの試験を行う場合は、励起波長三〇〇nm、蛍光波長三七〇nmで操作する。
五―ヒドロキシチアベンダゾールの試験を行う場合は、吸光波長二九八nmで操作する。
移動相 アセトニトリルと〇・〇二五mol/1リン酸一ナトリウム溶液を一対四の割合で混合した溶液を用いる。チアベンダゾールが約一〇分で流出する流速に調整する。
B 定量試験
A 定性試験と同様の操作条件で得られた試験結果に基づき、ピーク高法又はピーク面積法により定量を行う。 |
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19 |
乳のベンジルペニシリン試験法 |
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a |
試薬・試液
次に示すもの以外は、食品、添加物等の規格基準第1 食品の部D 各条の項の〇 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目の(2)試薬・試液に示すものを用いる。
継代保存用培地 ペプトン、肉エキス、塩化ナトリウム、寒天等の組成からなる培地を用いる。
検査用平板 加温溶解後五五度に保持した試験用培地一、〇〇〇mlに試験菌液五mlを加えて混和した後、八mlを内径八五mmのペトリ皿に分注し、水平に保つて凝固させる。
試験菌液 継代保存用培地で継代培養したBacillus stearothermophilus ver.calidolactisC―953の菌株を増殖用培地に接種し、五五度で六時間培養したものを試験菌液とする。
試験用培地 牛心臓浸出液、ペプトン、塩化ナトリウム、寒天等の組成からなる培地を用いる。
増殖用培地 酵母エキス、トリプトン、ブドウ糖等の組成からなる培地を用いる。
ディスク 直径一〇mm、厚さ一・五mmのパルプディスクを用いる。
リン酸緩衝液(pH六・〇)リン酸一カリウム七・〇gを水五〇〇mlに溶解し、リン酸二ナトリウム六・〇gを水五〇〇mlに溶解したものを加えて混合する。
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b |
標準品
ベンジルペニシリンナトリウム 本品はベンジルペニシリン一、六五〇単位/mg以上を含む。
融点 本品の融点は一二九度から一三〇度である。 |
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c |
試験溶液の調製
A 抽出法
試料二五gを量り採り、水二五ml及び飽和エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム溶液五mlを加え、振とう機を用いて五分間激しく振り混ぜた後、毎分三、五〇〇回転で五分間遠心分離を行い、水層を吸引ろ過する。ろ液に二五%塩化ナトリウム溶液六mlを加える。
B 精製法
オクタデシルシリル化シリカゲルミニカラム(五〇〇mg)に、アセトニトリル一〇ml、水一〇ml及び二%塩化ナトリウム溶液五mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにA 抽出法で得られた溶液を注入した後、二%塩化ナトリウム溶液一〇ml及び水一〇mlを順次注入し、流出液は捨てる。このカラムにアセトニトリル及び水をそれぞれ四対一の割合で混合した溶液五mlを注入し、流出液にアセトニトリル及び水をそれぞれ四対一の割合で混合した溶液を加えて一〇mlとし、これを試験溶液とする。
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d |
操作法
A 定量試験
試験溶液五mlをすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下でアセトニトリル及び水を除去し、この残留物にリン酸緩衝液(pH六・〇)一・〇mlを加えて溶かす。この溶液をディスクに吸着させ、五五度で一七時間培養する。阻止円の直径を標準品と比較して定量を行う。
B 確認試験
薄層板は、ガラス板上に薄層クロマトグラフ用微結晶セルロースを〇・一mmの厚さに延ばしたものを使用する。試験溶液五mlをすり合わせ減圧濃縮器中に採り、四〇度以下でアセトニトリル及び水を除去し、この残留物にアセトン及び水をそれぞれ一対一の割合で混合した溶液一・〇mlを加えて溶かす。この溶液四μlを薄層板につけ、アセトン、水及び一―ペンタノールをそれぞれ一対三対四の割合で混合した溶液を展開用溶媒として上昇法により一〇〇mm展開した後、風乾する。薄層板を薄層が上になるようにして、角型ペトリ皿に入れる。加温溶解後五五度に保持した試験用培地一、〇〇〇mlに試験菌液五mlを加えて混合した溶液を、薄層板上に二mmの厚さになるように分注し、水平に保つて凝固させる。一時間放置した後、五五度で一七時間培養し、阻止円のRf値を標準品と比較する。
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20 |
11から19までに掲げる試験法と同等以上の性能を有すると認められる試験法
別記一
全乳比重補正表 (掲載略)
別記二
低脂肪牛乳及び無脂肪牛乳比重補正表 (掲載略)
別記三
乳糖定量表 (掲載略)
別記四
転化糖定量表 (掲載略)
(2) |
アイスクリーム類 |
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1 |
検体の採取及び試料の調製法
検体は、製品が成分規格に適合するかしないかを判断することのできる数量を滅菌採取器具を用いて無菌的に滅菌採取びんに採り、なるべくその温度を保つて保持し、又は運搬し、採取後四時間以内に試験に供しなくてはならない。
試料は、検体を四〇度以下でなるべく短時間で全部融解させ、その一〇gを共栓びんに採つたものに、細菌数(生菌数)の測定に関しては滅菌生理食塩水九〇mlを加えて一〇倍希釈したものを一平板に三〇個から三〇〇個までの集落が得られるように滅菌生理食塩水で段階希釈したもの、大腸菌群の測定に関しては滅菌生理食塩水九〇mlを加えて一〇倍希釈したものとする。
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2 |
細菌数(生菌数)の測定法
各試料について滅菌ペトリー皿二枚以上を用意し、滅菌ピペツトを用いて対応する滅菌ペトリー皿に当該試料一mlずつを正確に採り、これらにあらかじめ加温して溶かし四三度から四五度までの温度に保持した標準寒天培養基約一五mlを加え、静かに回転し、前後左右に傾斜して混合し、冷却凝固させる。この操作は試料をペトリー皿に採つてから二〇分間以内に完了させなければならない。培養基が凝固したならば、倒置して三二度から三五度までの温度で四八時間(前後三時間の余裕を認める。)培養する。この場合、検体の希釈に用いた滅菌生理食塩水一mlに試料を加えた培養基と同一同量の培養基を混合し、静かに回転し、以下試料の場合と同様に操作して培養したものを対照とし、ペトリー皿、生理食塩水及び培養基が無菌であつたこと並びに操作が完全であつたことを確めなければならない。
ペトリー皿は直径九cmから一〇cmまで、深さは一・五cmとする。
細菌数の算定は、次の要領による。
一平板の集落数三〇個から三〇〇個までのもの(一平板の集落数が三〇個から三〇〇個までのものがないときは拡散集落の部分が平板の二分の一以下で他の集落がよく分散していて算定に支障のないもの)の集落数を集落計算器を用いて常に一定した光線の下で計測し、希釈倍率が同一な試料ごとに各平板の集落数を平均した値に当該試料に係る希釈倍率を乗じて得た数値を加算し、有効であつた平板の希釈倍率別による種類の数で除して得た値を細菌数とする。
ただし、次の場合はこれを試験室内事故とする。 |
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a |
集落の発生のなかつた場合 |
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b |
拡散集落の部分が平板の二分の一をこえた場合 |
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c |
汚染されたことが明らかなもの |
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d |
その他不適当と思われるもの
○培 地
標準寒天培養基
ペプトン五g、酵母エキス二・五g.ブトウ糖一g及び寒天一五gを精製水一、〇〇〇mlに合して加熱して溶かし、高圧滅菌する(滅菌後のPHは七・〇から七・二までとする。)。
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3 |
大腸菌群の測定法
滅菌ペトリー皿二枚を用意し、それぞれに滅菌ピペツトを用いて試料一mlを正確に採る。これにあらかじめ加温して溶かし四三度から四五度までの温度を保持させたデソキシコーレイト寒天培養基を一〇mlから一五mlまでの量加え、静かに回転し、前後左右に傾斜して混合し、冷却凝固させる。培養基が凝固した後に、その表面に更に同培養基を三mlから四mlまでの量加えて冷却凝固させる。この操作は試料をペトリー皿に採つてから二〇分間以内に完了させなければならない。
培養基が凝固したならば、倒置して三二度から三五度までの温度で二〇時間(前後二時間の余裕を認める。)培養して集落の有無を観察する。暗赤色の集落を認めたものは推定試験陽性とし、該当しないものは推定試験陰性とする。
推定試験が陽性の場合は、当該集落の代表的なものをE・M・B・培養基に塗抹し、三二度から三五度までの温度で二四時間(前後二時間の余裕を認める。)培養した後、大腸菌群の定型的集落(定型的集落がない場合は、定型的集落に類似した集落二個以上)を釣菌して、乳糖ブイヨン醗酵管及び寒天斜面にそれぞれ(定型的集落に類似した集落を釣菌した場合は各集落から釣菌したもの別にそれぞれ)移植する。
乳糖ブイヨン醗酵管は三二度から三五度までの温度で四八時間(前後三時間の余裕を認める。)、寒天斜面は三二度から三五度までの温度で二四時間培養し、乳糖ブイヨン醗酵管においてガス発生を確認した場合に、これと相対する寒天斜面培養について鏡検し、グラム陰性無芽胞桿菌を認めた場合を大腸菌群陽性とする。
ペトリー皿は直径九cmから一〇cmまで、深さ一・五cmとする。
○培 地
A デソキシコーレイト寒天培養基
ペプトン一〇g、寒天一五gから二五gまでの量、乳糖一〇g、食塩五g、クエン酸鉄アンモン二g及びリン酸一カリウム二gを水一、〇〇〇mlに合して加熱して溶かし、これをろ過したろ液をPH七・三から七・五までに修正し、これにデソキシコール酸ソーダ一g及びニユートラル・レツド〇・〇三三gを加えて更にPH七・三から七・五までに修正する。
B E・M・B・培養基
(1) 乳及び乳製品の9 乳及び乳製品の大腸菌群の測定法のb 測定法の培地のC E・M・B・培養基に掲げるものとする。
C 乳糖ブイヨン醗酵管
(1) 乳及び乳製品の9 乳及び乳製品の大腸菌群の測定法のb 測定法の培地のD 乳糖ブイヨン醗酵管に掲げるものとする。
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4 |
乳脂肪分の定量法
試料四gを小型ビーカーに採り、水三mlを加えてよく混ぜ合わせレーリツヒ管に移す。
ビーカーは、水三mlでよく洗い、その洗液はレーリツヒ管に加え、振り混ぜる。次にアンモニア水(二五%から三〇%で無色透明なもの)二mlを加え、静かに混合し、次にレーリツヒ管を六〇度の水浴中につけ、時々振り混ぜながら二〇分間加温する。以下(1) 乳及び乳製品の3 乳及び乳製品の乳脂肪分の定量法のb 濃縮乳、無糖れん乳、加糖れん乳、全粉乳、クリームパウダー、加糖粉乳及びクリームの乳脂肪分の定量法の項に定める全粉乳、クリームパウダー、加糖粉乳及びクリームの方法と同様の方法により行うものとする。
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5 |
乳固形分の定量法
4に定める方法により求めた乳脂肪量と(3) はつ酵乳及び乳酸菌飲料の1 無脂乳固形分の定量法に定める方法と同様の方法により求めた無脂乳固形分との和を乳固形分とする。
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(3) |
はつ酵乳及び乳酸菌飲料 |
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1 |
無脂乳固形分の定量法
検体(凍結状のものにあつては、四〇度以下の温度でなるべく短時間に全部融解させたもの)約五〇gを精密に量り、フエノールフタレイン溶液数滴を加え、これをかき混ぜながら一〇%水酸化ナトリウム溶液を徐徐に加えて微アルカリ性とし、メスフラスコに採り、水を加えて一〇〇mlとし、その五mlを正確に一五〇mlのケルダール分解フラスコに採る。これに硫酸カリ九g及び硫酸銅一gの混合粉末〇・二gを加え、更にフラスコの内璧を伝わらせて硫酸一〇mlを加える。次に、このフラスコを石綿網上で徐徐に加熱し、亜硫酸ガスの白煙が生じたとき少し火力を強め、泡末の大部分が消失した後強熱し、中の液が透明な淡青色を呈し、かつ、フラスコの内璧に炭化物を認めなくなつたとき加熱を止め、放冷後注意しながら水三〇mlを加え、再び冷却した後フラスコを蒸溜装置に連結する。この場合、二〇〇mlの吸収フラスコ中には〇・〇五mol/1硫酸三〇ml及びメチルレツド溶液数滴を入れ、冷却器の下端が液中につかるようにする。次に、ケルダール蒸溜装置の漏斗から三〇%水酸化ナトリウム溶液四〇mlを入れ、水一〇mlで洗い込み、ピンチコツクを閉じ、直ちに蒸溜をはじめる。溜出液が八〇mlから一〇〇mlまでの量に達したとき冷却器の下端を液面から離し、更に溜出液数mlを採る。蒸溜終了後、冷却器の液に浸つた部分を少量の水で洗い、その洗液を吸収フラスコ中の液に合し、これを〇・一mol/1水酸化ナトリウム溶液で滴定する。無脂乳固形分は、次式によつて計算する。〔{0.0014×(A−B)}÷試料の採取量(g)〕×6.38×2.82×100(%)
A 〇・一N硫酸三〇mlを中和するのに要する〇・一N水酸化ナトリウム溶液の所要量(ml)
B 滴定に要した〇・一N水酸化ナトリウム溶液の所要量(ml)
○標示薬
メチルレツド溶液 メチルレツド一gをエタノール五〇mlに溶かし、これに水を加えて一〇〇mlとし、必要があればろ過する。
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2
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検体の採取及び試料の調製法
検体は、製品が成分規格に適合するかしないかを判断することのできる数量を滅菌採取器を用いて無菌的に滅菌採取びんに採り、四度以下の温度で保持し、又は運搬し採取後四時間以内に試験に供する。試料は、糊状の検体にあつては、滅菌ピペツト様ガラス管でよくかき混ぜた後に一〇gを、液状の検体にあつては、よく振つた後一〇mlを、凍結状の検体にあつては、四〇度以下の温度でなるべく短時間に全部融解させた後に一〇gを共せんびんに採り、滅菌生理食塩水を加えて一〇〇mlとし、一〇倍希釈液を作る。これを更に一平板に三〇個から三〇〇個までの集落が得られるように滅菌生理食塩水で階段希釈する。
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3
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乳酸菌数の測定法
試料については滅菌ペトリー皿二枚以上を用意し、滅菌ピペツトを用いて対応する滅菌ペトリー皿に当該試料一mlずつを正確に採り、これにあらかじめ加温して溶かし四三度から四五度までの温度に保持したB・C・P・加プレートカウント寒天培地約一五mlを加え、静かに回転し、前後左右に傾斜して混合し、冷却凝固させる。この操作は試料をペトリー皿に採つてから二〇分間以内に完了させなければならない。培養基が凝固したならば、倒置して三五度から三七度までの温度で七二時間(前後三時間の余裕を認める。)培養する。この場合、検体の希釈に用いた滅菌生理食塩水一mlに試料を加えた培養基と同一同量の培養基を混合し、静かに回転し、以下試料の場合と同様に操作して培養したものを対照とし、ペトリー皿、生理食塩水及び培養基が無菌であつたこと並びに操作が完全であつたことを確かめなければならない。
ペトリー皿は、直径九cmから一〇cmまで、深さは一・五cmとする。
培養した後、発生した集落のうち、黄変しているものが乳酸菌の集落である。
乳酸菌数の算定は、次の要領による。
一平板の乳酸菌の集落数三〇個から三〇〇個までのもの(一平板の乳酸菌の集落数が三〇個から三〇〇個までのものがないときは、拡散集落の部分が平板の二分の一以下で他の集落がよく分散していて算定に支障のないもの)の乳酸菌の集落数を集落計算器を用いて常に一定した光線の下で計測し、希釈倍率が同一の試料ごとに各平板の乳酸菌の集落数を平均した値に当該試料に係る希釈倍率を乗じて得た数値を加算し、有効であつた平板の希釈倍率別による種類の数で除して得た値を乳酸菌数とする。
ただし、次の場合は、これを試験室内事故とする。 |
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a |
拡散集落の部分が平板の二分の一をこえた場合 |
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b |
汚染されたことが明らかなもの |
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c |
その他不適当と思われるもの
○培 地
B・C・P・加プレートカウント寒天培養基
酵母エキス二・五g、ペプトン五g、ブドウ糖一g、ツイーン80一g、L―システイン〇・一g及び粉末寒天一五gを水一、〇〇〇mlに合して加熱して溶かし、PHを六・八から七・〇までに修正し、これにB・C・P・を〇・〇〇四から〇・〇〇六%の割合に加えて高圧滅菌する。
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4
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2 検体の採取及び試料の調製法に規定する一〇倍希釈液について、(2) アイスクリーム類の3 大腸菌群の測定法に規定する方法により行うものとする。 |
(4)
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バター及びバターオイル |
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1 |
水分の定量法
試料約二gをひよう量管に正確に採り、(1) 乳及び乳製品の1 乳及び乳製品の無脂乳固形分の定量法の項に定める方法と同様の方法により乾燥物質量を求め、乾燥減量を試料の採取量で除した数に一〇〇を乗じ、水分のパーセント量とする。
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2
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乳脂肪分の定量法
水分を定量したひよう量管に石油エーテル一五mlを加え、ガラス棒ですりつぶしながらよく混ぜて十分溶かし、これをるつぼ型すり合わせガラスろ過器に移し、更に少量の石油エーテルを用いてひよう量管の内壁をよく洗い、これをろ過器に流し込む。ろ過器は一〇〇mlの石油エーテルを用いて数回に分けて洗浄して脂肪を溶かし出す。次にろ過器を沸騰している蒸気乾燥器の中で恒量となるまで乾燥し、残留物質量を求める。
1により求めた乾燥物質量と残留物質量との差を試料の採取量で除した数に一〇〇を乗じ、乳脂肪分のパーセント量とする。
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3
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大腸菌群の測定法 |
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a |
検体の採取及び試料の調製法
検体は、容器包装のまま採取するか、又はその成分規格に適合するかしないかを判断することのできる数量を無菌的に滅菌採取びんに採取し、四度以下の温度で保持し、又は運搬し、採取後四時間以内に試験に供しなくてはならない。
検体は、四五度をこえない温度の恒温槽で温め、一五分間以内に滅菌器具を用いてよくこね、滅菌スプーン又は滅菌駒込ピペツトで無菌的にその一〇gを共栓三角フラスコ(栓を除いて重量八五g以下で一〇〇mlの所にかく線を有するもの)に採り、四〇度の滅菌生理食塩水を加えて一〇〇mlとし、一〇倍希釈したものを試料液とする。
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b |
大腸菌群の測定法
(2) アイスクリーム類の3 大腸菌群の測定法に規定する方法とする。 |
(5)
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プロセスチーズ及び濃縮ホエイ |
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1 |
乳固形分の定量法
次の方法により求めた乳脂肪量と乳蛋白量との和を乳固形分とする。
なお、濃縮ホエイにあつては、更に(1) 乳及び乳製品の7 乳製品の糖分の定量法のa 乳糖の定量法により求めた乳糖量を加え乳固形分とする。
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a |
乳脂肪分の定量法
試料一gを小型の背の高いビーカーに採り、蒸留水九ml及び希アンモニア水一mlを加え、ガラス棒で練つて均一の乳濁液とし、少し温めてやわらかくする。塩酸で中和し、更に塩酸一〇mlを加える。精製白砂を少量加え、時計皿でおおい、静かに約五分間煮沸する。冷却して内容物をリヨーリツヒ管に移し、ビーカーはエタノール一〇ml及びエチルエーテル二五mlで洗い、その洗液をリヨーリツヒ管に加えて、よく振り混ぜ、以下(1) 乳及び乳製品の3 乳及び乳製品の乳脂肪分の定量法のb 濃縮乳、無糖れん乳、加糖れん乳、全粉乳、クリームパウダー、加糖粉乳及びクリームの乳脂肪分の定量法の項に定める濃縮乳、無糖れん乳及び加糖れん乳の方法と同様の方法により行うものとする。
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b |
乳蛋白量の定量法
試料〇・二〜一・〇gを正確に量り、ケルダール分解フラスコ(一〇〇〜一五〇mlのもの)に採る。これに分解促進剤(硫酸カリウム九分と硫酸銅一分とを別々に磨砕した後混和したもの)を〇・五g加え、次いで分解フラスコの内壁を伝わらせて硫酸一〇mlを静かに加えて混和する。分解台上で徐々に加熱し、時々注意して緩やかに混和する。亜硫酸ガスの白煙が生じはじめたら火力を強め、泡末の大部分が消失したら強熱して内容液が淡青緑色で透明になるまで分解を続ける。透明になつたら冷却して分解びんのくびの部分を少量の蒸留水で洗い、更に三〇分間加熱を続ける。分解が終つたら冷却し、蒸留水約二〇mlを加えて放冷した後、漏斗を用いて分解液を一〇〇mlメスフラスコに洗い込み、蒸留水で標線まで満たして、これを試料液とする。
ケルダール蒸留装置の受器(一〇〇〜一五〇mlの三角フラスコ)に、〇・〇二mol/1硫酸一〇mlを正確に採り入れ、メチレンブルー・メチルレツド混合指示薬一〜二滴を加え、冷却器先端のガラス管が、受器の底部に達し、液内に没するように固定し、廃液排出口及び試料注入口を開き、冷却水を還流させ、試料注入口の漏斗から試料液一〇mlを正確に二重蒸留管内に注入する。更に少量の蒸留水を用いて漏斗を洗い、次に、三〇%水酸化ナトリウム一〇mlを試料注入口漏斗から加え、再び少量の蒸留水で漏斗を洗い、直ちに試料注入口を閉じ、蒸気発生装置の加熱を強め、廃液排出口からはげしく蒸気が出た後、廃液排出口を閉じ、二重蒸留管内で蒸留を始める。初留の先端が受器に達してから四〜五分間蒸留を続けた後、受器を下げ、冷却器先端のガラス管を液面からはずし、更に二分間蒸留を行う。そのガラス管先端を蒸留水で洗い、受器を装置からはずす。
直ちに、〇・〇二mol/1水酸化ナトリウム溶液で滴定する。なお、盲検として、試料以外の試薬を同量用いて、全く同様の操作を行い、同様に滴定する。
乳蛋白量は次式によつて計算する。
乳蛋白量(%)=0.28×F(X−Y)×(100÷10)×(1÷S)×6.38×100
F 〇・〇二N水酸化ナトリウム溶液のフアクター
X 盲検の滴定量(ml)
Y 試料の滴定量(ml)
S 試料の採取量(mg) |
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2
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大腸菌群の測定法
本品の大腸菌群の測定法は、(4) バター及びバターオイルの3 大腸菌群の測定法に規定する方法とする。 |
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