プラスチック製容器包装のリサイクル事業では、ここ数年にわたって材料リサイクル手法の落札構成比が突出して高くなっています。20年度の落札では、これまでの材料リサイクル手法の優先に「一定の品質基準値を満たすもののみ優先する」という条件を設けたものの、非優先となった材料リサイクル事業者がケミカルリサイクルの入札価格を下回る価格提示によって落札量を確保したため、構成比の上昇傾向にストップをかけるには至りませんでした。 21年度の入札では、ほとんどの材料リサイクル事業者がこの品質基準値を満たして優先されることとなり、このままでは材料リサイクル手法の落札構成比が70%を超える懸念があるとの国の判断により、査定後処理能力に77%を乗じた量を材料リサイクル事業者の落札可能量に設定しました。これにより、材料リサイクル手法の落札構成比は前年より2.8%減の56.6%に低下しました。しかし、この優先事業者の落札構成比は、前年度の39.7%から50.6%と大幅に増加し、それに伴って落札単価も4,300円上昇する(ケミカル手法は8,300円低下)など、優先扱いによる高止まり傾向に拍車をかけてしまう結果となりました。 22年度にはすべての材料リサイクル事業者が優先扱いになることも予測されるため、さらなる構成比の増大と落札単価の上昇が考えられます。こうした事態を踏まえ、小手先の対症療法でなく抜本的な解決策検討に向けて、今年4月より国の再商品化手法検討会(環境省・経済産業省合同審議会)が2年ぶりに開催されています。6月には、材料手法とケミカル手法だけでなく「固形燃料化等」手法を含めてバランスがとれ、より健全なリサイクル事業のための方向性が示されることを期待します。 |