日本容器包装リサイクル協会ニュース No.45 The Japan Containers and Packaging Recycling Association
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特集 平成21年度の再商品化、協会の取り組み 4つの素材ごとに、それぞれの事業部長が、現状や課題、21年度の活動計画などを説明します
ガラスびん ガラスびん事業部長 大東 博
ガラスびんの引取量は約33万トンと大きな変化はありません。協会は、「その他の色」の用途開発を一層進めるとともに、市町村へはガラスびんが極力割れない収集・選別方法をお願いし、残渣の発生を減らしリサイクルできる量を増やす取り組みに力を入れていきます。 photo
 
適切な収集・選別方法の徹底で、ガラスびんのリサイクルできる量はまだまだ確実に伸びるはずです
 ガラスびんの市町村の分別収集量約78万トンのうち、協会の引取量は約33万トン。微減ながらもここ数年大きな変化はありません。ガラスびんは、容器包装として徐々に生産量を減少させていますので、収集量にあまり変化がないのは当然ではありますが、せっかく消費者が分別排出したガラスびんが、細かく割れることでリサイクルされずに、残渣として埋め立てなどにまわっている状態を見過ごすことはできません。
 そのため協会では、職員が市町村を直接訪問し、収集・選別過程でガラスびんが割れることを極力避ける方法をとっていただけるようお願いしています。現状の収集方法や選別方法を変更することは、市町村にとって大変手間のかかることであり、予算処置など超えるべきハードルは高いものの、トライする価値は大いにあるはずです。協会発足当初は、法律の枠組みのなかでしくみを立ち上げ、軌道に乗せることが最重要であったわけですが、今後は、こうした課題に向けた取り組みを展開し、リサイクルの質をより高めることが、協会に課せられた使命であると考えています。
従来からの課題である「その他の色」の再商品化用途において、重要となるのが品質の向上
 ガラスびんは、細かく割れてしまうと異物との区別がつかなくなり、リサイクルに支障をきたすことになります。ガラスびんならではの特性を考慮した“割れない収集・選別”が市町村でもっと広がれば、分別基準適合物の量はもちろん増え、質も向上します。このことは、従来からの課題であった「その他の色」におけるびん以外の再商品化に好影響を与えます。例えば、「その他の色」の再商品化製品として非常に付加価値が高く、推定年間20万トンもの需要があるガラス短繊維(*1)は、原料となるカレットの品質に対する基準が厳しいため、協会ルートでの「その他の色」のうちでも1万5千トン程度しかこれまで利用されていません。20万トンとは、ガラス短繊維だけで協会の取り扱う「その他の色」の再商品化用途すべてをまかなえる量です。今後も市町村や再商品化事業者の協力を仰ぎ、より一層の品質向上に努めていきます。
 また、プラスチック製容器包装の「再商品化製品の用途例」の公表に引き続いて、ガラスびんでも本年7月を目処に、用途例に関する市町村ごとの20年度実績と21年度見込みを、協会ホームページで公表する予定です。
 
ガラスびんリサイクル促進協議会が《リターナブルびんポータルサイト》を立ち上げました 《リターナブルびんポータルサイト》のURL
http://www.returnable-navi.com/
リターナブルびんポータルサイト リターナブルびんナビ ガラスびんの3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進を目的に、ガラスびんリサイクル促進協議会が、この度リターナブルびんに関する様々な情報をひとつに集約したポータルサイト「リターナブルびんナビ」を開設しました。本サイトでは、リターナブルびんに関する企業・商品情報、NPOなど消費者団体による取り組み内容、データなどをご覧いただけます。ぜひ一度アクセスを!!
 
用語説明 *1:ガラス短繊維
断熱性や不燃性に優れた特性をもち、板状や筒状に加工されて、住宅、設備機器をはじめ自動車向けなど、幅広い分野で利用される
PETボトル PETボトル事業部長 堀口 誠
年々、市町村から協会への引渡量は減少していましたが、昨年度は増加に転じ、今年度の引渡申込量は過去最高の20万4千トンを記録しました。今後はリサイクルシステムの安定化に向けて、新たな取り組みを推進していきます。 photo
 
市町村への訪問を通して協会ルートによる引渡量は増加。次なる課題は、製品利用量の拡大

 昨年度の重点課題として、使用済みPETボトルの「引渡量増加」を取り上げた協会では、市町村への訪問などを通して協会ルートによるリサイクルの利点を紹介する取り組みを積極的に展開、こうした活動が功を奏し、横浜市をはじめとするさまざまな自治体が協会への引渡しを表明しました。さらに、世界的な経済不況の進行を発端として、中国への使用済みPETボトルの輸出が止まった影響もあり、今年度の引渡申込量は過去最高の20万4千トンにまで増加しています。しかし、21年度の市町村の分別収集計画量は31万トンを超えており、全体の3分の1以上が依然として独自処理される予定となっており、さらなる対策が必要です。
 21年度は、引渡量の増加に伴い、再商品化製品販売量は16万トンを超える見込みで、今後はこれまでの市場での利用量の拡大はもとより新規用途の開発が急務となっています。

リサイクルシステムの安定化に向け、市町村、再商品化事業者、特定事業者にあらためてお願いします
 リサイクルシステムの安定のためには、入り口、出口の安定化が必要不可欠であることを踏まえ、まず市町村に対しては、引渡量の維持とさらなる増加をお願いしていきます。
 再商品化製品利用量の拡大に向けては、再生処理事業者ならびに再商品化製品利用事業者と連携して、これまでの利用用途の量的拡大を図ります。
 さらに、再商品化製品を利用する事業者には、その利用状況を調査するためのアンケートを全国規模で実施し、新たな再商品化製品の用途開発などに役立てる予定です。
 特定事業者に対しては、従来の逆有償(*2)であった時代とはまったく異なり、有償化が進展するなかで、再商品化費用の支払いのみならず、リサイクルシステムの安定化のために果たすべき新たな役割について、ぜひ検討いただきたいと考えています。
 これまで以上に再商品化事業者の登録審査を厳密に公平に行うとともに、ベール品質の一層の向上に努めてまいります。
PETボトルの市町村分別収集実績量、協会引取実績量、
落札単価<加重平均>の推移
画像をクリックすると拡大表示されます。
用語説明 *2:逆有償
当協会が、再商品化事業者にお金を支払って、再商品化を委託すること。再商品化事業者が協会にお金を支払うことは、「有償」という
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編集・発行/(財)日本容器包装リサイクル協会