日本容器包装リサイクル協会ニュース NO.27
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【連載】「容リ法」再入門講座2
委託料、義務量をめぐる「なぜ?」「いかに?」
とある中堅食品メーカーの環境室、12月のある日。
社内一、容リ法に強い包(つつみ)さんと、環境室に今年配属された容子さんの会話です。
●登場人物の紹介
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イメージ 包さん、商工会議所から「平成17年度再商品化委託申込書類」が届いてますよ。
ふーん、リサイクル協会は、今年もうちのこと忘れてなかったんだね。
総務や社長が、「来年度の委託料は、いくらだ?」って聞いてくるだろうな。
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イメージ 申込書類の記入は、初めてですが、私にやらせてください。
イメージ わが社は、「利用事業者」?「製造等事業者」? イメージ
容子 書類には、(申込用紙1)と(申込用紙2)があるんですね。
(申込用紙1)には、わが社から協会にリサイクルを委託する量(再商品化委託申込量)と、それに対しての、わが社が払う金額(再商品化委託料金)を書く。
(申込用紙2)は、プラスチックや紙など素材ごとに、明細と、計算の過程を書き入れるものだ。
容子 (申込用紙2)は、「利用事業者用」と「製造等事業者用」があります。
うちは食品メーカーですから、「製造等事業者」ですね。

ちょっと待って。「製造等事業者」とは、容器を製造している会社のこと。うちはメーカーだけど、容器包装をパッケージメーカーから購入して中味を入れて売っているので、容器包装の「利用事業者」だよ。
容子 ああ、そうか。「容器包装を利用する事業者用」の意味ですね。よその会社の人、私みたいに勘違いしないかしら。
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イメージ 帳簿の用意は? イメージ
容子 素材ごとに明細を書く(申込用紙2)から取りかかればいいですね。
そうなんだけど、その前に、昨年度販売した商品に使った容器包装がどれだけか、それを記録した「帳簿」は用意したのかい?
容子 あっ、「帳簿」ですか。えーと、資材部の記録ですか、営業の販売記録ですか、経理にありますか?

環境部でまとめた「帳簿」があるよ。(申込用紙2)には、プラスチック、紙など素材ごとに、昨年度販売した商品に使った容器包装が何キロなのか記入する。その数字を出すには、何グラムの容器包装を使った商品をいくつ売ったかの記録が必要で、「帳簿」をつけることは容リ法で決められていて、保存していないと罰則の対象になるんだよ。
容子 なるほどー。同じ商品でも、50グラム入りと100グラム入りでは、パッケージの形や重さが違いますもんね。
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イメージ 義務量の計算のしかたは? イメージ
  このとき、パッケージの開発を担当している容器開発部の岡津さんが現れました。
岡津 容器の軽量化を図るように社長から言われているんだけど、それでリサイクルのコストがどのくらい下がるのか、聞こうと思って来たんだ。

ちょうどいいや。いっしょに聞いて。わが社がリサイクルの義務を果たす計算の仕方を、順を追って説明するから。
再商品化委託申込量とは、何の容器や包装として使うのか、その用途(食料品、清涼飲料、酒、医薬品、化粧品など)ごとの「再商品化委託義務量」を合計したもの。いい?「義務量」、ぼくらの仕事のキーワードだよ。
容子 キーワードですか。うちの場合、食料品だけですから、食料品についての義務量イコール当社の申込量ですね。
そういうこと。
そもそも、うちの会社が容リ法に従って、果たさなければならない義務って何のことかわかる?
岡津 うちの商品が消費された後、ごみになる容器包装のリサイクル費用を負担することでしょ。
容子 そうですが、うちが出した全量ではないんですね。家庭からごみとして出されたものについてのみ、リサイクルする費用を支払うことですね。
そこが大事なポイント。商品に使った容器包装のうち、一般消費者が購入した商品に使われた容器包装は何kgか、業務用として売ったものは、売った先が産業廃棄物などとして別扱いになるから引き算してくださいということ。
岡津 へー、そうなの。家庭ごみ限定かぁ。
その計算を事業者自身でするのが「自主算定方式」なんだね。
容子 わが社の義務量は、「排出見込量」というのをもとにしますよね。これを出さないといけないんだ。
そうだね。
イメージ 協会の琴平理沙と申します。キーワードだらけで、恐れ入ります。
「義務量」を出すには、この式のように、一般消費者向けに売った商品に使われる容器包装の量である「排出見込量」を出していただきます。
排出見込量とは、家庭から出されるであろう量、の意味です。
実際、来年度に家庭からどれだけの量が出されるかはわかりませんね。
そこで、次のように計算します。
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協会のホームページに帳簿作成例が掲載されています。ご利用ください。
http://www.jcpra.or.jp/specify/specify03_07.html
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イメージ 算定係数って何? イメージ
岡津 算定係数? これもキーワードかい?
うちの会社が世の中に出した容器包装のすべてに義務がかかるのかと思ってた。係数を掛けるとは知らなかった。なんで?
容子
あらっ! 算定係数は、業種や素材によっても大きく違うんですねぇ。うちの会社は「利用事業者」ですよね。(申込用紙2)の利用事業者用のプラスチック製容器包装の用紙を見ると、自主算定方式の食料品の自主算定係数は、0.61131。でも、容器包装を製造している人たちが提出する「製造等事業者用」で同じ項目を見ると、0.01775になっているわ。全然違いますね。なぜですか? 私、アタマ痛くなってきました。
協会に聞こう。
算定係数を見て、この大きな差は何?と疑問に思われますよね。
算定係数とは、自社で排出したうち、おおよそ何%責任を持つかを意味するものです。それが、この小数点以下5ケタの数値です。
容器包装を作ったり、容器包装を使ってビジネスをしている事業者は非常に多岐にわたります。
例えば、単価10円の容器をつくって1円の利益を得る場合と、10円の容器を仕入れ、そこに200円の商品を入れて販売して20円の利益を得る場合とで、一律に費用負担を求めることは合理的ではありません。そこで、容器か包装か、何の業種か、容器を作っているか使っているか、などを加味して、係数を設定しています。
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イメージ わが社の負担分は? イメージ
容子
うちの会社の負担分は、日本全体の総量のうちどのくらいなんでしよう?
わが社の負担分がどう決まっていくのか。このことを社内にわかりやすく説明できればなあ。
御社(A社)の負担分である義務量を図で表してみましょう。日本のすべての特定事業者が再商品化しなければならない容器包装廃棄物の総量に対して、それぞれ個別の事業者が負担する義務量を算出します。
下の図では、すべての特定事業者が義務を負う量に対して、容器と包装、業種、利用と製造等を分けて示しています。
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イメージ 「自主算定方式」、「簡易算定方式」、どちらでいく? イメージ
容子
あっ!(申込用紙2)を見たら、算定係数は、自主算定と比べると、簡易算定の方が小さな数になってます。どちらを選んでもいいなら、お得なほうがいいでよね。簡易っていうから簡単そうだし。

いや、そういうことじゃないよ。そもそも、自分たちが排出するものは最後まで把握して責任を持つところに容リ法の趣旨があるんだよ。うちは、それぞれの量を把握して、「自主算定方式」でやってきたよ。
容子
リサイクルの責任を果たすべき量を、より正確に算出する計算式ということなんですね。(申込用紙2)には、基本は自主算定で、排出見込量を自ら計算できない場合は簡易算定、と書いてありますね。うちの商品の売り先をしっかり把握せよということかぁ。
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イメージ 委託料は、今後、上がる? イメージ
  環境室には、総務課長もやってきました。
課長
リサイクル費用は、どんどん上がるのかね。いままで、ずっと上がっているだろ。これからもそうかね?

上がると決まっているわけではありません。でも、わが社の製品のパッケージに使っているプラスチックの委託料は、これまで、確かに上がり続けてきました。
この件で、協会に問い合わせたことがあり、次のような返事をもらいました。
今後も、特定事業者が負担する金額は増えるかという、お尋ねに対して、お答えします。
委託料は、この式で算出します。
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岡津 いろいろなキーワードが出てきたけれど、要は、ごみになるものを減らす努力をしなさいっていうことだね。
容子
うちの会社は、容器を軽くしたり、帳簿をつけたり、環境関係の法律を守って、今さかんに言われているCSR(企業の社会的責任)をちゃんと果たしているんですね。

責任を果たすように努めることが、利益にもつながる、それをめざしましょうということですか。
課長 そうしなければね。
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編集・発行/(財)日本容器包装リサイクル協会