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日本容器包装リサイクル協会について

コラム

当協会は、約35名(出向、派遣を含む)の職員と、各種お問い合せを受け付けるオペレーションセンター、コールセンターによって運営されています。
総務部、広報部、企画調査部、ガラスびん事業部、PETボトル事業部、紙容器事業部、プラスチック容器事業部などの各部間では、日々どのような業務が行われているのでしょうか。
容リ法に基づく再商品化事業の運営の様子を、職員によるコラムでご紹介します。

第7回 協会の各事業部など、事務局の日常業務内容とは ~各部署の代表者で座談会を実施(1)~

座談会出席者:ガラスびん事業部 広谷 綱路、PETボトル事業部 油井 光和、紙容器事業部 大竹 恵美、プラスチック容器事業部 杉山 達郎、総務部 橋本 久乃・槇原 知子、広報部 松島 一高・吉川 理香(司会、進行)

 協会では '再商品化事業に関わる各主体から信頼を得ること' を最重要課題と位置づけて日々の業務、活動を実施しております。今回は協会の各事業部など事務局は日々どんな業務を実施しているのか。ときどきご質問をいただくこの内容について、外部の方々に少しでもお伝えすることができればと考え、各部を代表して1名ずつ集め、座談会を実施しました。

 広報 松島) 前半は各部の日常的な業務の内容や、特徴的なことをお話いただければと思います。後半は、「再商品化事業の見える化の推進」に関して、みなさん日頃感じてらっしゃることについて、ご意見いただければと思います。

 プラ 杉山) ふだんの業務としては、再商品化事業者さんの管理ということで出張したり、市町村のベールの品質調査、あとは受付業務や支払いのチェック、電話での問い合わせ対応等、非常に多岐にわたった業務について、各担当に振り分けて行っています。

 再商品化事業者さんからの問い合わせに関する受付や、特に支払いに関係するような書類、事業者と市町村からの月次報告や受領書などのチェックをして、事業者が適正に再商品化業務をしているかどうか、また、それに対するお金の支払いのためのデータに間違いは無いか、REIN-S(協会基幹システム)を使ってチェックし、間違いや問題がある場合は対策を実施しています。

 しかし、再商品化事業者さんも様々で、いつも正確に情報を連絡していただける事業者もいれば、間違いが多い事業者もいまして、その修正作業のために多くの時間を割いています。月次報告などの数字をチェックしていると、合わない数字が出てきます。協会と契約している事業社数もプラスチックに関しては79社あるわけで、事務処理の担当者は、そういったチェックに取られる時間が長くなります。

 やっぱり、事業者さんの操業管理を確実に実施することが、結局は再商品化事業に係るコストを抑える、ということにつながるわけですから、そういう管理に対する厳しい目はいつも持っていなくちゃいけないと感じています。「なんでこんな厳しく・・・。」と反発される事業者さんも中にはいるわけで、場合によっては忍の字も必要ですね。

 ・・・などと、ワーっと言ってしまいましたが、そうはいっても、なかなか面白い仕事だと感じます。普通の会社とは全然違っていて。

 広報 吉川) 油井さんは以前、プラスチック事業部に所属されていて、現在のPETボトル事業部に移られたのですが、事業部の違いとか、PETボトル事業部特有の、「こういったことがあるよね」というようなことを教えてもらえませんか。

 PET 油井) 再商品化事業委託、ということですね。
先ほどのプラスチックの話では再商品化事業者さんの管理で相当な時間を割いているとのことでしたが、PETボトルでは比較的間違いは少ないですね。成熟した事業者というのか、そういう人たちばかりで、新規の事業者が少ないこともあって、手続きには慣れているので助かります。

 それに比べると、市町村担当者さんの方が手続きをよくわかっていない場合が多いです。もう少しこちらから色々と知らせていかないといけないのかなと。

 総務 橋本) 市町村担当者さんの新年度実績報告というのは、5月から発生しますが、その前の3月頃に1年間のスケジュールと共に、基本的な業務手順が具体的に書かれている資料をお送りしています。

 それをご覧になられている方は間違いが少ないのですが、見ない人は知らないといわれる。 毎年申し込まれている市町村と、新規で契約されるところと、内容を分けて、「初めての方へ」といった形で、別の資料を考えるのも手かもしれないですね。

 ガラスびん 広谷) ガラスびんについてはですね、「色別」ということをよく考えて欲しいと思っています。 「無色」と「茶色」は良いのですが、「その他の色」が問題です。「無色」と「茶色」も含めて、なんでもかんでも一緒にしてしまう。本当になんでもかんでも。それこそプラスチックもPETボトルも。で、それはガラスびん事業部としては、結構辛い所があります。

 総務 橋本) 市町村での扱いがそうだということですか?

 ガラスびん 広谷) 市町村が、ですね。「ガラスびんはガラスびんだから」という風に考えてしまう。 色はどうでもいいと。 でも、「色別にする」というところが一番肝心です。 そういった基本的な部分が、ちょっと誤解されているような気がするなと。 そこを意識してくれるように、今一生懸命働きかけているところです。保管施設は2,000くらいありますが。

 あと、最新式のリサイクルプラザって問題あるなと・・・。 缶もガラスびんもPETボトルも全部一緒に回収して自動化して分けるという形式の。実はこのような形式が、ガラスびんの場合は一番困ります。

 広報 吉川) え、困る?

 紙 大竹) 自動化って、どういう仕組みなのですか?

ガラスびん 広谷) 機械で選別しています。風力選別とか。風を起こして、PETボトルと缶は軽いから飛ぶと。で、ガラスびんは下に落ちる。そうするとガラスびんは割れてしまいます。PETボトルと缶は割れないから自動化に向いていますけど、ガラスびんの場合は、割れて細かく砕けてしまうと、小さくなりすぎてしまって、再商品化できない。

 PET 油井) で、そうやってガラスびんが割れないように、集める段階ではPETボトルも一緒に集めているところもありますよ。PETボトルが緩衝材になると。いわゆる「混合収集」をする。PETボトルの品質に悪影響を与えます。

 紙 大竹) 排出する消費者は全部一緒に出せる方が楽ですよね。色別に分けて出すようにすることを'面倒だ'と反対されたりもするのでは?

 市町村での選別作業ってお金がかかるじゃないですか。現在、紙で契約している市町村は少ないのですが、契約をやめられた市町村担当者さんに「どうしてやめるんですか?」って聞くと、ある意見として、「分けるのが手間だから。」という回答がありました。

 私たち協会職員は、これが紙製容器包装で、というのはよくわかっているわけですが、消費者にはなじみがないので、分別してもらうこと自体が難しい。それでミックス収集という、雑誌などと一緒に紙製容器包装を回収する形を取ることが多くなる。そうすると、市町村は収集してきたものから選別作業をしなくてはならない、非常に手間がかかる=お金がかかるということです。今、協会ルート(指定法人ルート)は有償ではないので、市町村にはお金も入らないし、であれば直接、再商品化事業者に渡そうという市町村が多いというのが事実です。

 また、市町村の指定保管施設での品質について、紙でいうと、協会のガイドラインでは段ボールは「異物」なので、混じっていると品質調査の結果は悪くなります。 でも、再商品化製品利用事業者である製紙メーカーでは段ボールが入っていても原料としては問題がないので、引き取られます。

 PET 油井) 段ボールは容リ法上、再商品化義務の対象外だから、再商品化を実施するお金を特定事業者から預かっていない。だから、協会の品質調査では「異物」扱いになる。

 プラ 杉山) 市町村側から見れば、手間や費用の話もあるだろうし、選別や指定保管施設の問題もあるだろうし。また、各市町村それぞれが、いろいろな事情を抱えているからね。

 プラスチックの品質に関して言えば、H20年度から市町村合理化拠出金の関係があるから、市町村担当者さんの、品質調査に対する意識がすごく変わってきていますよ。
 どうすればランクをあげられるの?という相談がよく来ます。 それで、今、プラ事業部の担当者が、出前講座を行っていて、容リ法のことと、「分ける」ということの基本的考え方やルールなどを伝えて、それから実際に処理場に同行しています。

 紙 大竹) それは市町村の誰に対して実施しているのですか?

 プラ 杉山) 市町村の窓口の人と、実際の現場の人たちですね。この間は60人くらいの人に対して出前講座を実施しました。 で、講座の後に、一緒に選別ラインを見たりして。

 広報 吉川) それはいいですね。

 プラ 杉山) 徐々に成果が出てきていますよ。 やっぱり今は昔と状況が違っていて、市町村側もやらなくちゃ、という意識が出てきている。無制限というわけにはいきませんけれども、出前講座の要請があった場合は、できるだけ対応するようにしています。

 広報 吉川) 品質調査については、メディアからも問い合わせは多いですね。「うちの地域は○○市がDランクと聞いたのですが。」というような、地方紙等の取材ですね。

 広報 松島) 冒頭からおうかがいしていると、市町村に関して色々お話がでてきましたけど、再商品化事業者さんについては、素材別でいろいろ特徴があるので、こうだ、っていうことはひとくくりに言えない、ということですか?

 PET 油井) PETに関しては、再商品化事業者側から見れば、協会ルートではものが足りないよという問題がありますよね。 集められてきた資源を元に事業を行っている事業者にとっては、非常に苦しい状況です。リサイクル社会を成立させるために、円滑な引き渡し※の協力を市町村に求めているわけですけれども、日々の事業者の管理というよりは、われわれとしてはむしろPETボトルを確実に集めるということの方が・・・。
(※国内におけるPETボトルのリサイクル体制の維持・発展のため、改正「容リ法」では、とくに基本方針に「指定法人等への円滑な引渡し」が規定されました。)

 プラ 杉山) ちょっと話が変わりますけど、自分のところの事業者の動きはわかりますが、プラ以外の事業者の動きについて、情報共有できれば良いですよね。 もちろん全くないわけじゃないですけど、各事業部間を横串で見ていくようなそういう仕組みが欲しいですよね。 そういう情報基盤というか。

 広報 松島) なるほど。1事業者さんが複数の素材を再商品化している場合の管理に有効でしょうし、モデルとなるような良い取り組みを実施されている事業者さんの情報を得て、他の事業部でも、その取り組みを参考にするとか。これからの検討課題ですね。

~次回に続く~

更新日:平成20年9月5日

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