日本容器包装リサイクル協会ニュース No.73
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加えて、なぜそうした調達をする必要があるのか、認証マークの付いた製品を利用すべき理由まで消費者に伝わるような情報発信が行なわれ、それらの知識が広く消費者の共通認識になるところまでいけたら理想ですね。情報発信というところでいうと、PETボトル協議会さんでは、使用済みPETボトルから造られたリサイクル製品を紹介するカタログの中で、PETボトルのリサイクルが社会にとってどんな意味があるのかなど、いろいろなことについて伝える努力を続けていますよね。PETボトルリサイクル推奨マークの認証を始めた1995年からカタログを発行しています。マークが付いている製品はまだまだその数は少ないのですが、オリンピック開催後のレガシーとして、PETボトルのリサイクルもますます前進するだろうと思っています。皆さんのいろいろなお話を聞いて、そのことを確信できたのは今日の収穫ですね。今日の座談会を通じて、2020年東京大会をどんな大会にしていくべきなのかというイメージが皆さんの中にも膨らんだのではないでしょうか。それでは最後に、東京大会に向けた抱負を今日の感想も含めて伺いたいと思います。イオングループでは、2020年に向けた取り組みとして10の強化項目を定めています。その中で、廃棄物ゼロへの取り組みというのがありまして、3Rの手法を活用してまずは排出するごみを減らし、発生した廃棄物については100%リユースあるいはリサイクルするというものです。私たちの扱う商品や店舗でできることには限りがあります。東京大会はなにも東京だけのものではありませんので、行政や地域のいろいろな事業者と連携しつつ、日本全国の皆さまの協力も仰ぎながら、いっしょに進めていきたいと考えています。1964年東京大会で、東京のごみ処理は現在のような衛生的なものへと変わりました。それでは、2020年には次の時代にどんなレガシーが残せるのか。それは、3Rの定着により資源を持続的に使っていく社会ではないでしょうか。実現するには、私たち行政だけでは到底不可能なことは明白ですので、今後ともぜひ皆さまのご協力をお願いしたいと思っています。日本のリサイクル制度というのは非常に分別が丁寧で、世界的に見るとガラパゴス化している面もあるのですが、これはこれで大切にしなければならない私たちの文化ではないのかなと思います。そのため東京大会では、持続可能な社会に向けた取り組みを日本ならではのやり方で行なった結果、どのくらいの環境負荷を減らせたのかといった成果を具体的に調べて世界に発信するべきだと考えています。PETボトルに関しては、そうした計算をしっかりとして、分別は日本の素晴らしい文化のひとつであることを訴求したいですね。なるほど、分別を日本の素晴らしい文化のひとつとして発信するというのはとても素晴らしい考えだと思います。2020年東京大会を契機に行政、事業者、市民による様々な場面での連携が実現できるといいですね。それでは皆さん、今日はありがとうございました。金丸古澤鬼沢鬼沢宮澤鬼沢宮澤2020年を見据えて東京の資源循環のレベルを上げるべく、事業者やNGOの方々との連携を深めていきたいと考えています2020年を見据えて東京の2020年を見据えて東京の資源循環のレベルを上げるべく、事業者やNGOの方々との連携を深めていきたいと考えています2020年を見据えて東京の資源循環のレベルを上げるべく、事業者やNGOの方々との連携を深めていきたいと考えています古澤康夫さん東京都容リ協ニュースNo.73 November 20167

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