日本容器包装リサイクル協会ニュース No.72
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容リ協ニュースNo.72 May 20168 日本の歴史と文化を象徴する地として知られる京都ですが、現在は環境先進都市としても世界中で認知される存在です。京都イコール環境というイメージができるきっかけとなったのが、1997年に京都で開催された国際会議(COP3)にて、世界初の温暖化防止のための協定が締結されてから。京都議定書という言葉を覚えている方も多いことでしょう。京都議定書にちなんで、「DO YOU KYOTO?」という言葉が「環境にいいことしていますか?」という意味として国際的な場で使われるようになるほど、京都は環境面でも国内外に知られるまでになっています。 京都議定書の締結以降も、市バスやパッカー車に天ぷら油を使用する本格的なバイオディーゼル燃料化事業を始動したり、スーパーなどのレジ袋を削減すべく、民間と行政による全国初の取り組みとなったレジ袋協定を実現するなど、京都市では市民とともに環境に対する多様なアプローチを展開してきました。京都市では2015年10月、ごみ半減をめざす「しまつのこころ条例」を施行しました。ピーク時からのごみ半減を実現すべく、これまでの施策を発展・強化するとともに、市民や事業者と市が協働して取り組むべき内容をより具体的に明示。環境先進都市、京都の新たな挑戦をレポートします。3Rの広場京都市では2015年10月、ごみ半減をめざす「しまつのこころ条施行しました。ピーク時からのごみ半減を実現すべく、環境先進都市としてのさらなる進化を目指して京都市 このように長年にわたって様々な環境政策を実施し、優れた成果を上げてきた京都市が、ごみの減量に関する新たな挑戦を2015年10月よりスタートさせました。その名も、ごみ半減をめざす「しまつのこころ条例」。正確には「京都市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例」ですが、市民の皆さんにもっと身近に感じてもらいたいという想いから条例の愛称を公募し、この名が付けられたといいます。本条例を施行するに至った経緯について、同市のごみ減量推進課の田近弥生さんは語ります。 「京都市では、2020年度のごみ量を、ピーク時の半分以下となる39万トンまで削減することを目指し、 2010年3月に『みんなで目指そう!ごみ半減!循環のまち・京都プラン-京都市循環型社会推進基本計画』「DO YOU KYOTO?」世界的に知られた環境先進都市・京都ごみの減量を加速させるべく、“しまつのこころ条例”を施行京都市環境政策局循環型社会推進部ごみ減量推進課担当係長田近 弥生さん京都市役所京都市京都府82万トン46万トン39万トン2000年2014年2020年(ピーク時)(目標)

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