日本容器包装リサイクル協会ニュース No.70
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容リ協ニュースNo.70 November 20157古いパッカー車を持参。これを実際に動かすことで分別収集についての興味を喚起するなど、子どもたちに2時間の授業を最後まで飽きずに聴いてもらえるような工夫をしています。 また、子ども向けの普及啓発として、区民まつりや環境フェア、こどもまつりなどのイベントへ出展しています。分別ゲームを工夫したり楽しい企画を毎年用意し、子どもたちが遊びながら分別の知識を学べるようにしています。新潟市も同様に、市内全校の小学4年生に副読本の配布や施設見学、出前授業などを通じて、少しでも子どもたちにごみの分別収集に対する興味を持ってもらおうという普及啓発を行なっています。さらに、保育園・幼稚園向けの啓発DVDも制作しています。これは、ものを大切にしようというリデュースの基本を新潟オリジナルのキャラクター「サイチョ」が教えるというストーリーになっています。ただ、子ども向けの啓発活動は小学生止まりで、その先の中・高校生に対するフォローをどうするかが課題であると考えています。私もそれは同感です。横浜市では昨年、中・高校生を対象に23校程度の出前授業を実施しましたが、希望する学校も少なく、フォローがあまりできていないのが現状です。江東区の場合は、急増している外国籍の子どもたちに対する普及啓発をどうするかという課題もあります。例えば、インターナショナルスクールでの出前授業が実現すれば、子どもたちを通じてその親御さんたちにも啓発できるはずで、そうしたことができないかと思っています。普及啓発は成果が見えにくい上、繰り返し行なっていかなければならず、行政だけではとうていやり切れる仕事ではないと思います。皆さんの話の中で、市民とのつながりや店頭での普及啓発という話がありましたが、これからは他の主体との連携をより一層深め、協働していく必要があるのではないでしょうか。それこそが、リサイクル品の質の向上につながる重要なことではないかと、今日の対談を通して感じた次第です。 今日は皆さん、ありがとうございました。江東区 スケルトンパッカー車「ごみスケ」新潟市 DVD「これってゴミなの?」好奇心あふれる子どもたちへの普及啓発は、とてもやりがいがありますね(綾部)鬼沢綾部服部灰野子ども向けリサイクル啓発活動を実施していますか?実施している65.6%実施していない34.4%容リ協・市町村アンケートより

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