日本容器包装リサイクル協会ニュース No.69
10/16

容リ協ニュースNo.69 May 201510森 泰治さん 現在、グループ全体で缶やプラスチック容器、PETボトル、ガラスびん、紙コップなどの紙製容器に至るまで、多種多様な容器包装の開発製造を手がける東洋製罐。同社が創立以来、一貫して掲げてきた根本方針に、「我社の目的は人類を幸福ならしむる結果を齎す所になければならぬ」という一節があります。1900年代の当時から企業による社会貢献を唱っていることになにより驚かされますが、実際に同社では安心・安全な容器包装を通じて社会に貢献することをこれまでの事業活動における使命としてきました。 「そうした社会貢献の一環として、近年になり特に重要視してきたのが環境に配慮した製品を提供することです」と語るのは、同社環境・品質保証本部本部長の森泰治さんです。例えば、材料使用量を削減する軽量化において、同社ではこれまでに数々の優れた実績を上げてきました。コーヒーなどに使用されている200mlのスチール缶では、缶表面にビードと呼ばれる細い溝を入れることで、缶が圧力に耐える力を向上させ、材料使用量の削減を可能にしています。PETボトルでは、独自の充填システムに対応した製品で軽量化を実現。容器底部が自発的に変形するなどの設計上の工夫で、冷却時の変形にも耐えうる強度を確保し、大幅な軽量化につなげました。飲料用容器の2013年度における軽量化実績は、2004年度を基準にするとスチール缶で9.4%削減、アルミ缶で3.4%削減、PETボトルで9.7%削減を実現しています。東洋製罐株式会社は、1917年に缶詰用金属容器の製造会社として創立されました。1919年には自動製缶設備を導入。オートメーションによる缶の製造を開始した同社は、わが国における容器製造業のまさに草分け的存在です。容器の環境対応にも早くから取り組み、業界のリーディングカンパニーとして、環境配慮型製品を次々と世に送り出しています。3Rの広場安心して使っていただける容器包装を目指し、環境に配慮したものづくりに注力東洋製罐株式会社すべては社会に貢献する容器包装のためにもたら

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です