日本容器包装リサイクル協会ニュース No.68
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.68 February 201513●日本のコカ・コーラシステムの容器軽量化の変遷日本発のコンセプト、“しぼれるPETボトル”が世界へ。 容器資材の使用量を節約し、限りある資源の有効活用を可能にする製品容器の軽量化をはじめ、サスティナブル・パッケージを目指す取り組みは、すでに1970年代から始まっています。缶飲料におけるタブの問題もそうした取り組みの一つです。 「その当時、缶飲料では本体開口部から切り離された金属片の廃棄による環境問題が指摘されていました。そこで、当社ではいち早くタブが切り離されないステイオンタブ式を採用し、この問題に対応しました」(大西さん) さらに、80年代以降になると容器の軽量化への取り組みがより一層活発になります。コカ・コーラ1.5LのPETボトルでは75gから1988年にマイナス11g、1990年にさらにマイナス15gもの軽量化を実現。また、外形サイズはそのままに、重量を従来びんより32%減量したコカ・コーラゼロのリターナルびんは、日本ガラスびん協会主催の「ガラスびんアワード2010」で“最優秀賞”を受賞しています。その他にも、素材を問わず様々な飲料ブランドで軽量化に取り組み、容器の製造や輸送工程なども含めた環境負荷の低減に貢献。そうした長年にわたる実績の末、2009年に生み出されたのが、同社を代表するサスティナブル・パッケージ商品の傑作、に薄さだけを追求することはしないといいます。 「薄くすることでへこみやすくなり、そのことで持ちにくく、飲みにくい容器となってしまってはお客さまに受け入れてもらえず、せっかくの環境対応も無駄になりかねません。そのため、当社では商品の製造からお客さまが購入されてボトルがリサイクルされる時まで、すべての段階で使いやすいことを追求しながら容器の軽量化を進めています」(大西さん) これら地球と人にやさしいという要素に、コカ・コーラらしいFUN(楽しさ)あふれるエンターテインメント性をプラスした容器こそが、全世界共通でザコカ・コーラ カンパニーの目指すサスティナブル・パッケージなのです。

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