日本容器包装リサイクル協会ニュース No.67
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.67 November 201414協会のお仕事第2回市町村品質調査今回は、市町村から引取るベールの品質調査について、プラスチック容器事業部の松島一高課長に聞きました。プラスチック容器事業部課長松島一高協会ホームページに「ベール品質調査結果」として、各都道府県の保管施設別にチェック項目ごとの、数値評価を一覧表にして掲載しています。ベールの外観状況について、「食物と錆汚れが多少見られる」「品質に影響を与える汚れがない」といったコメントも入れています。調査は定量評価だけでなく目視による判断もします。調査員によってばらつきが出ないように注意を払います。また、私たち協会職員が出向くことは、調査に立ち合う市町村の方々と品質についての問題意識を共有する絶好のチャンスといえます。どうしたら品質向上が図られるか、収集にあたっての市民への啓発、中間処理施設の作業工程の改善など、他市町村の事例紹介にも努めます。それらによって改善が図られることで、私たち協会職員が全国行脚することの労が報われます。全国約730の保管施設について、ベールを引取ったリサイクル会社で現地調査します。調査は、協会が委嘱する約20人の調査員があたり、私たち協会職員も調査現場に同行して調査状況を確認しています。第1回ベール品質調査 約730か所第1回調査で破袋度と容器包装比率がDランクだった保管施設の再調査(参考:25年度は29か所)、および第1回未実施分の調査円滑な再商品化事業の推進というミッションのもと、協会が日常的に取り組む業務について、その具体的な内容をご説明していきます。市町村の指定収集袋や市販のごみ袋が破袋され、中身を出した上で確認されているか。二重袋になっていないか。❶破袋度異物がどれだけ除去されているか。容器包装が重量ベースで90%以上であること。❷容器包装比率感染の恐れのある医療系廃棄物(注射針、注射器、点滴セットのチューブ、針)と危険品(カミソリ、ライター、ガラス片など)。❸禁忌品の有無年間スケジュール(平成26年度)協会と契約した市町村は、家庭から排出された容器包装を俵型(ベール)にして保管施設に置き、それを協会と契約したリサイクル会社(再商品化事業者)が引取って再商品化します。容リ法では、市町村は再商品化に適したもの(分別基準適合物)を引き渡すことが条件です。異物の混入は、リサイクルの収率と品質を下げるばかりではありません。注射針など医療系の禁忌品が混入し、リサイクル会社の作業員がケガする例も発生していますので、安全面においてもベール品質の向上が重要になっています。ベールの品質調査の目的は?どんな基準で調査をしているのですか?調査の結果はどのように発表されるのですか?とくに心がけていることは?平成27年1月~3月平成26年4月~10月

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