No.64日本容器包装リサイクル協会ニュース
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.64 February 20148独自の評価基準「容器包装エコインデックス」を用い、環境に配慮した容器包装の開発をきめ細かく推進している味の素。2010年より、独自に制作した環境マークをパッケージに掲載することで、容器包装における環境配慮面での情報を発信。お客さまのエコストレス解消に動き出した同社の取り組みを紹介します。独自の環境マークでお客さまのエコストレスを解消チャレンジ! 3R味の素株式会社 味の素では環境にやさしい容器包装の開発に、これまで長年にわたって取り組んできました。一方で、その取り組みがお客さまにしっかりと伝わっているのだろうかという懸念も抱いていました。環境視点によるパッケージ開発は、一般的にどうしてもお客さまにとってわかりづらいもの。それをいかに伝えるかという多くの企業が抱える課題に、味の素でも直面していたと話すのは、環境・安全部の専任部長、長谷川泰伸さんです。 「できるだけ環境に配慮された商品を選びたい」という昨今の消費者ニーズに応えるため、同社では、2010年よりある取り組みを始めます。それは、容器包装における環境情報を提供するため、「味なエコ」マークを商品パッケージに表示するというものです。 きっかけとなったのは、首都圏の生活者を対象に同社が実施した「環境配慮調査」の結果だったといいます。本調査では、「ごみの分別は面倒でもきちんと行なう」と答える人が95%にのぼるなどエコは大切と考えつつも、日々のごみ出しにおいて多くの人たちがストレスを抱えているということが判明。 「当社の容器包装なら、お客さまが日々ため込んでいるそうしたエコストレスを解消できるはず。そのためには、私たちの環境に配慮した容器包装の取り組みをアピールして、皆さんに知ってもらわなければなりません。独自の環境マークを商品パッケージに掲載することで、それができるのではないかと考えました」(長谷川さん) 「味なエコ」マークでは、“詰め替えでエコ”、“再生紙でエコ”といった文章がいっしょに添えられ、一目でどのような環境配慮がなされている容器包装なのかが、わかるようになっています。こうしたマークの種類は、人々が家庭でのごみの分別時に「どのようなストレスを感じているか?」という分析から導き出されたもの。現在、容器包装に関わるマークは、6種類が表示されています。さ事業者による3Rの取り組み事例「味なエコ」マークを通じて容器包装の環境情報を発信エコプロダクツ 2013らに長谷川さんによると、パッケージの情報記載の面積には限りがあるため、当初はマーク掲載に積極的ではなかった開発スタッフも少なくなかったものの、マーク表示の意義に共鳴するスタッフが徐々に増え、「味なエコ」マークはここ数年で同社の中核商品にまで波及したといいます。2013年12月現在、「味なエコ」マークの掲載商品は、味の素の全売上高の を占める計128品種にまで及んでいます。31

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