No.64日本容器包装リサイクル協会ニュース
10/16

日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.64 February 201410連携プラザ 愛媛県松山市では市民、行政、事業者による協働を積極的に進め、3R活動で全国有数の高い実績を上げてきました。平成18年度には環境省の調査で、人口50万人以上の都市の中で市民1人1日当たりのごみ排出量最少を達成。昨年末に発表された最新の24年度調査でも、松山市はごみ排出量827.8gで、7年連続での全国1位を堅持しています。 25年3月には、松山市は国より環境モデル都市に選定されました。環境モデル都市とは、温室効果ガスの大幅な削減など低炭素社会の実現に向け、先駆的な取り組みにチャレンジする都市を国が選定し、その実現に向けた支援をするというものです。20年度に13都市が選定されて始まったこの制度には、全国でまだ20都市しか選ばれておらず、そのひとつが松山市なのです。同市では、これまで太陽光発電といったクリーンエネルギーの導入促進や、節水型の都市づくり、歩いて暮らせるま7年連続して1人1日当たりのごみ排出量最少都市へ 「家庭ごみのさらなる減量化を目指す松山市にとって、市民と協働して進める啓発活動は最重要事項のひとつです」と話すのは、環境部清掃課の稲田靖穂さんです。松山市では、平成9年度より家庭ごみの7種10分別による分別収集を開始し、さらに18年4月からは「プラスチック製容器包装」の分別を見直したことにより、ごみ出しルールの周知が今まで以上に大変重要となってきました。その役割を行政とともに担っているのが、廃棄物減量等推進員です。その活動をサポートする協力員とともに普段から各地区でごみの分別ルールの啓発などに従事。現在、約300名の市民が活動しています。推進員と協力員の主な仕事は、住民へのごみの正しい出し方とご市民と行政、事業者間で連携し、啓発活動を展開夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台にもなった松山市は、松山城や道後温泉などの観光地で有名です。しかし同市の著名度の高さは観光分野だけに限りません。実は「ごみの減量化」という点でも、その優れた実績から広く知られた存在なのです。四国第一の都市として、人口52万人を擁する松山市におけるリデュースの取り組みをご紹介します。市町村松山市ホームページ稲田 靖穂さん分別・ごみ出しルールの徹底でみんなでつくる循環型のまち 松山■愛媛県 松山市面積:429.1km2人口:約52万人松山市ちづくりなどで成果を上げてきましたが、中でも環境モデル都市にふさわしいとして特に高い評価を得た施策が、ごみ排出量に関するものだったといいます。 松山市では現在、ごみ排出量における高水準の結果を引き続きキープするために、「リデュース KEEP NO.1 プロジェクト」を展開中です。本プロジェクトでは、特に市民への周知・啓発活動に注力し、独創的な取り組みを次々と打ち出しています。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です