No.63日本容器包装リサイクル協会ニュース
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.63 November 20137「容器包装リサイクル」講座リサイクル会社への支払い分と協会経費分が、実施委託料の中身です。 容輔 分担の比率は、それぞれの会社が過去1年間に販売した商品に使われた容器や包装の量に応じて決まる、と考えていいですか? リサ そうです。そのため、毎年の委託申込み時に素材ごとの排出見込量を記入していただきます。 まい もし自社の店頭で回収した分がある場合にはどうしたらいいですか? リサ その分を排出見込量から引き算してください。    また、容リ法では家庭から出されたものが対象となりますので、業務用商品の容器や包装は排出見込量から除きます。 容輔 用途によっても、分担の比率は異なりますか? リサ 例えば、容輔さんの会社の商品である食品を入れるプラスチックのパッケージと、まいさんのスーパーで使うレジ袋は、容リ法上はどちらも[プラスチック製容器包装]の[容器]の[利用]ですが、前者は[食料品製造業]に、後者は[小売業]に区分されます。こうした区分ごとに、リサイクルしなければならない分担比率は異なります。その比率は国の調査を基に、毎年「算定係数」として発表されます。 まい 各素材の委託単価も、年ごとに違いますね。 リサ 毎年、素材ごとに、協会が決めた「実施委託単価」が示されます。 容輔 例えば、うちの会社はいくらになりますか? リサ では、実施委託料を求める計算式を使って算出してみましょう(上の計算式参照)。 容輔 排出見込量は、自社による回収量を引くことができるんですね。自社で回収していれば、もっと委託料の支払いは少なくなるんですね。 まい 私は、毎年、単価がいくらになるのか気になります。 リサ 実施委託単価は、プラスチック製容器包装でいえば、引取りが始まった平成12年度は105.0円/kgでしたが、26年度は57.0円/kgです。 まい そんなに違うんですね。 リサ 市町村が分別収集物をリサイクル会社に引渡す際に、汚れた容器や異物の混入をできるだけ減らして品質向上に努めてきました。これによって、リサイクルのコスト低減が図られたことが大きな理由でしょう。リサイクル会社の企業努力ももちろんあります。 清二 分別の品質向上は、排出時の市民の協力が重要なので、市の資源リサイクル課では、つねに市民に訴えかけています。実施委託料を試算すると……実施委託料の算出方法排出見込量排出見込量算定係数実施委託単価実施委託料(円)××=××=--=算定係数実施委託単価1排出見込量12算定係数23実施委託単価34実施委託料(円)容輔くんの勤める食品会社の例1年間(前事業年度)に販売した商品に利用した容器包装の量自社による回収量0.614250kg20,000kg50,000kg70,000kg自主算定方式、平成26年度57.0円/kgプラスチック製容器包装、平成26年度[プラスチック製容器包装]の[容器]を、[食料品製造業]という用途(業種)で[利用]業務用の販売での利用量*業務用の販売量が把握できない場合の算定係数は、 簡易算定方式による係数を用います。50,000kg10.61425257.0円31,750,612円4

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