No.63日本容器包装リサイクル協会ニュース
12/16

日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.63 November 201312175mm170mm購買本部水谷 伸二さん施設本部住岡 俊一さん生産統括本部安東 龍雄さん包装資材の調達生産機械の整備商品の生産美味しく食べて、ごみは少なくチャレンジ! 3R山崎製パン株式会社 1984年の販売以来、山崎製パンの代表的なロングセラー商品として有名な「ランチパック」シリーズ。その容器包装でもしっかりと小型化が図られているのをご存じでしょうか。 「ランチパックのようなヒット商品に的を絞り、環境に配慮した容器包装を開発しています」と語るのは、購買本部の水谷伸二さんです。水谷さんによると、包装紙の高さをこれまでの175mmから170mmにすることで、ランチパック1個当たりに使用する包装重量を3%削減。1,000m巻きのフィルム1巻に付き、168個分の包装紙を従来より数多くつくることが可能になり、年間約22tのプラスチック資源の削減を実現しています。 同社の大人気商品「串だんご」では、容器包装の薄肉化に長年にわたって取り組んできました。その開発は商品を包むパックの薄肉化だったため、強度との戦いの中、進められてきたそうです。 「パックのふたを閉めるのに機械が使われているのですが、強度不足だとその工程でパックがつぶれてしまったり、斜めにふたが閉められたりするなどの不具合が生じてしまいます」と、生産機械の整備を担当する施設本部の住岡俊一さんはいいます。そのため、パックの表面に数多くのリブ(筋)を入れることで、薄くなっても強度は維持できるように工夫。結果として、これまでの0.21mmから0.17mmまで段階的に薄肉化を実現し、2008年からの累計で319tのプラスチック資源の削減に成功しています。 「販売数量の多い商品なので、0.01mm単位での薄肉化が、環境負荷低減やコスト削減に大きな効果を発揮全国でパン・和洋菓子などの製造販売を行なっている山崎製パンは、我が国を代表する製パンメーカーです。同社では年間で約66億個もの商品を販売。容リ法の対象商品は約9,700アイテムにものぼることから、容器包装の簡素化、軽量化に向けた様々な取り組みを行ない、環境負荷の低減はもちろん、コストの削減にもつなげています。事業者による3Rの取り組み事例します」と語るのは、生産統括本部の安東龍雄さんです。同社の容器包装における環境配慮対策は、水谷さんの購買本部と、住岡さんの施設本部、そして安東さんの生産統括本部が担当。3つの部が連携し、また素材メーカーにもご協力いただき、これまでに「ランチパック」シリーズの小型化、「串だんご」の薄肉化といった成果を次々と上げているそうです。数々の人気商品で、容器包装の簡素化を実現

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です