No.63日本容器包装リサイクル協会ニュース
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.63 November 201310橋本 光太郎さん連携プラザ 平成23年度の環境省調査「日本の廃棄物処理」において、八王子市は1人1日当たりのごみ排出量の少なさ、リサイクル率の高さで、ともに全国ランキング2位(人口50万人以上の都市が対象)を記録しています。ここ何年にもわたり、常にトップクラスの順位をキープしている八王子市ですが、そうした実績は一朝一夕に達成できたわけではありません。そこには、行政と市民などが協力し合い、ごみの減量化を実現すべく真剣に取り組んできた数々の施策がありました。 その第1弾となったのが、平成16年10月に開始した家庭ごみの有料化です。今でこそ、全国市区町村の約6割で実施されている家庭ごみの有料化ですが、八王子市が始めた16年当時、人口30万人以上の都市で導入していた地区は皆無。同市の試みはまさに全国に先駆けたものでした。その背景にあったのが、最終処分場の問題です。当時より使用していた日の出町にある二ツ塚廃棄物広域処分場は、わずか5年の間に3割が埋め立てられてしまうという非常事態にあり、八王子市ではどうしてもごみの減市民との協働で埋立処分量ゼロを目指す家庭ごみの有料化を全国に先駆けて導入東京都西部に位置する八王子市は、人口約56万人を有する多摩地区の中核都市です。同市では、リデュースやリサイクルの取り組みに関する環境省調査「日本の廃棄物処理」において、全国でも極めて高い実績を残しています。その秘訣はどこにあるのか。ごみの減量化に取り組む関係者からお話を伺いました。市町村■八王子市面積:186km2人口:約56万人八王子市量化をする必要に迫られていたのです。 「次の処分場を造るにしても、新たな候補地を探すことから始めて、さらに周辺地域の住民の理解を得るのには、それこそ何年もかかります。今のペースで埋め立ててしまっては、とうてい間に合わないことから、有料化によるごみの減量化を導入した次第です」と語るのは、同市ごみ減量対策課の橋本光太郎課長です。同時に、資源物の回収品目や回収頻度を増やし、可燃ごみと不燃ごみの戸別回収も開始しました。 「これら3つの取り組みを契機として、市民の皆さんにリデュースとリサイクルに関する意識が格段に高まりました。結果、可燃ごみと不燃ごみ全体で、当初の目標であった平成15年度比25%減を大きく上回る減量効果を上げることができました」(橋本さん) 平成22年度にも、八王子市ではごみの減量化に向けた大きな改革を実行しています。16年度の施策が、主に可燃ごみと不燃ごみをターゲットとしていたのに対し、今度は資源ごみに狙いを絞ったものでした。それまでは、3品目(ボトル容器、発泡スチロール製容器、発泡スチロール製緩衝材)に限定していたプラスチック類の回収を、22年10月より、プラマークのついた「プラスチック製容器包装」すべて住民との密なコミュニケーションで協力体制を構築収集カレンダー広報はちおうじ1,0571,057930930840840780780一人一日当たりの総排出量実績1,1001,000900800700(g/人・日)H15(年度)(目標年度)H19H23H34目標

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