No.62日本容器包装リサイクル協会ニュース
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日本容器包装リサイクル協会ニュースNo.62 August 201314(左から)小牧市環境交通部川尻卓哉さん、渡辺浩さん、長田義法さん小牧市環境保全推進委員研修会出前講座DVD連携プラザ 名古屋市の北に位置する小牧市は、人口約15万人。市内には日本を代表する企業の工場も数多く存在する中部圏でも有数の工業都市です。プラスチック製容器包装のリサイクルを始めた時期は平成15年からと愛知県内でも早く、協会との取引契約を結んでいます。 「リサイクルを始めた時期が早かったこともあり、当時の担当職員からは市民への啓発活動にとても苦労したと聞いています」と話すのは、同市の廃棄物対策課、川尻卓哉さんです。リサイクルを始めるに当たっては、地元説明会を毎週のように実施。それこそ数えられないぐらいの回数をこなしたといいます。 「当時は説明用の資料もすべて手作り。説明方法もどうすればより分かりやすくなるかを常に考え、いろいろ「ビデオ出前講座」を啓発活動の切り札にボランティアの研修用にDVDを有効活用DVD「ビデオ出前講座」は、以前から当協会が市町村向けに実施してきた出前講座をもとに制作した、プラスチック製容器包装に関するビデオです。「ベール品質とは?」「分別排出のポイント」の2部構成で、平成24年8月に市町村のリサイクル担当者に向けてDVDを配布しました。これにいち早く対応し、活用されてきたのが今回ご紹介する愛知県小牧市と春日井市でした。現在、市民への啓発活動などに「ビデオ出前講座」を積極的に活用しているという両市。プラスチック製容器包装の正しい分別基準を映像で見せることにより、どんな成果を上げているのか。両市の担当者にお聞きしました。なことを試していたそうです。私自身は、その頃まだ違う仕事をしていたのですが、当時を知る職員の話を聞くにつけ、このビデオ出前講座があればどんなに便利だったかと思いますね」と川尻さん。現在、小牧市ではごみ集積場における排出指導や環境保全推進委員の研修用に、ビデオ出前講座を活用しています。その研修を担当しているのが、小牧市の中間処理を手がけている株式会社レジオンの代表取締役、大脇裕貴さんです。 「環境保全推進委員は各自治会から1年任期で選ばれるため、選出当初に毎年1回、うちの施設でプラスチック製容器包装のリサイクルに関する研修を行なっています。これまでは、私自身が直接話すことで説明していたのですが、例年なら容リ法の説明箇所になると“そんなに難しいのか”という反応が見られたものでした。しかし、今年からビデオ出前講座による説明に切り替えたところ、分かりやすかったと評判は上々。映像による説明の効果を実感しました」(大脇さん) 環境保全推進委員の下には、その仕事をサポートするたくさんの役員さんも存在しています。今年の研修後には、その役員さんたちにもビデオ出前講座を見せたいと市町村■春日井市面積:92.7km2人口:約30.9万人 小牧市愛知県■小牧市面積:62.8km2人口:約15.3万人 春日井市

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