容器包装リサイクル20年のあゆみ-公益財団法人日本容器包装リサイクル協会
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33 平成20年9月、米国大手金融機関の経営破綻を引き金とした世界経済の急速な冷え込み(リーマンショック)によって、中国で製造されていた繊維製品(ぬいぐるみの中綿など)が欧米で販売不振に陥り、日本から中国への使用済みPETボトルの輸出が一時激減する状況が起こりました。 同年10月末、市町村による独自処理を引き受けていた事業者の中で、引取単価の変更や契約解除を市町村へ要求する事業者が現れました。その結果、既契約市町村から容リ協の引取量の増加要請、独自処理市町村からは容リ協への年度内での追加申込みの要請などが寄せられました。 容リ協はそのような状況変化に対して、国内におけるPET■ 市場環境変化への緊急対応ボトルの適正なリサイクル・システムの維持を目的に、平成20年度限りとした2つの例外的緊急措置を主務省庁の指導の下に決定しました。1つは、市町村からの期中追加申込みを受け付け、期中の追加入札を実施しました。12月に34市町村(37保管施設)から合計約4,000トンの追加申込みがあり、この追加入札においては、落札単価(加重平均)は逆有償の1,143円/トンとなりました。もう1つは、使用済みPETボトルの市場価格の急落による再生処理事業者の財政状況を考慮した特別措置として、追加入札の結果を参考に、既存の再商品化事業者との契約単価の調整を行なうとともに、支払い期限の猶予措置を実施しました。事業部の活動*平成25~28年度は上期・下期の年2回入札を実施しており、表示されている数値は通期分の数値。29年度は上期分の数値9年度12年度13年度11年度10年度20年度21年度22年度23年度24年度25年度26年度27年度28年度14年度15年度16年度17年度18年度19年度9年度12年度13年度11年度10年度20年度21年度22年度23年度24年度25年度26年度27年度28年度29年度(上期)14年度15年度16年度17年度18年度19年度(万トン)302520151050■ PETボトルの市町村分別収集実績量、市町村からの引取実績量の推移市町村からの引取実績量市町村分別収集実績量2.1万トン2.1万トン4.84.87.67.612.512.516.216.218.818.821.221.223.823.825.225.226.826.828.328.328.428.428.728.729.729.729.829.829.929.930.230.229.229.229.3万トン29.3万トン17.017.014.014.014.014.015.415.418.918.919.419.419.519.519.519.519.319.319.219.219.5万トン19.5万トン20.020.019.219.213.113.115.415.417.417.49.79.75.65.63.63.61.4万トン1.4万トン(円/トン)0ー20,000ー40,000ー60,000ー80,00020,00040,00060,00080,000■ PETボトルの落札単価(税抜換算)の推移△16,476△16,476△37,048△37,048△42,970△42,970△45,581△45,581△46,562△46,562△41,843円△41,843円△54,839△54,839△31,749△31,749△28,692△28,692△20,385△20,385△20,927△20,927△3,968△3,96873,429円73,429円72,19072,19070,19070,19068,00068,00064,95264,95256,09556,09546,76246,76236,00036,00012,95212,952*市町村分別収集実績量は国の公表数値

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