[プラ]の七不思議
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はいはい11化けるリサイクル>>>ケミカル(化学的)リサイクルと呼びますそして、もうひとつの用途製鉄所のCさんを呼び出してみましょうビルやマンションの鉄骨、橋や鉄道のレール、自動車のボディなど、私たちの身のまわりにいっぱいの、鉄。この鉄をつくるのにも「プラ」が使われているって、知ってました?        ●では、ちょっとここで理科のお勉強。鉄は、何からつくられるでしょう?答えは、「鉄鉱石(てっこうせき)」。これを地中から掘り出し、高温で溶かして、いろいろなカタチにつくり変えていく。でも鉄鉱石は、掘り出したままでは使えません。「サビ」を取りのぞかないとダメなんですね。サビた、理科でいえば酸化した・・・・そんな鉄に、石炭などを混ぜて、高温で熱する。すると、鉄から酸素が引きはがされ、石炭の中の炭素と引っつく。結果、「サビてない鉄」と「二酸化炭素」に分かれます。①★Fe2O3(サビた鉄)+3CO(コークス*)⇒ 2Fe (サビてない鉄)+3CO2(二酸化炭素)*石炭を蒸したもの●ところで「プラ」、じつは鉄のサビ取り仕事も、かなり上手。じっさい石炭の代わりとして、年間5万トン以上も使われているほど。おかげで、ざっと6万トンもの石炭が、毎年毎年、節約できている計算になります。②さらに、「プラ」を使ってつくられた鉄の量は、1年間で10万トン以上にものぼる。③レインボーブリッジ級の橋なら、2本分!④ 鉄道なら、なんと東京~下関のレールをつくれる鉄の量です!!⑤意外でしょ!?そのうえ、「プラ」には水素(H)が含まれているので、石炭に比べ、出てくる二酸化炭素も少ない。あの、地球温暖化ガスと呼ばれるCO2を減らしてくれる、とってもエコな働き者なのです。⑥★Fe2O3(サビた鉄)+CH2(プラ) ⇒ 2Fe(サビてない鉄)+CO2(二酸化炭素)+H2O(水)① 鉄からサビを取りのぞく設備を「高炉(こうろ)」、そこで使うコークスを「還元剤(かんげんざい)」と呼ぶ。② 鉄1トンの「サビ取り」に、約0.5tのコークスが必要。「プラ」もほぼ同等として計算(じつは「プラ」のほうが高効率)。接間 +t952,13 接直、に間年1は」ラプ「 ③(コークス炉経由) 27,725tが、高炉で使われている(H19年度)。④ レインボーブリッジの鋼重量48,000t。⑤ 鉄道レールの重量50t/1km(二本で100t)。東京~下関間1,095.9km(営業キロ)。⑥ 製鉄所では、高炉還元剤のほかにも燃料として、たくさんの「プラ」を使用中。Cさん

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